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「繊研新聞」掲載記事からネット関連記事の一部を掲載します。文頭の日付は掲載日です。
2004年08月の連載「経済省の03年度電子商取引実態・市場調査」
2004/06/15
経済省の03年度電子商取引実態・市場調査 BtoB繊維2兆660億円 衣料は1640億円に拡大
経済産業省が発表した「03年度電子商取引に関する実態・市場規模調査」によると、03年のインターネット技術を使ったBtoB(企業間電子商取引)は77兆4320億円(前年比67・2%増)、BtoC(消費者向け電子商取引)は4兆4240億円(64・8%増)と大きく伸びた。携帯電話などを利用するモバイルBtoCの市場規模は7770億円(2・42倍)に拡大した。衣料・アクセサリー分野で携帯端末の利用が商品購買チャンネルの一つとして定着している。
第1回調査時点の98年と比べると、5年間でBtoBは8兆6200億円から9倍に、BtoCは645億円から69倍に拡大。政府のe―Japan重点計画の03年目標である「BtoB70兆円程度、BtoC3兆円程度を大幅に上回る」とする数値目標も達成した。
BtoBの拡大に最も寄与した品目は自動車と電子・情報関連機器だが、他品目の拡大により2品目合計の構成比は前年までの8割以上から、68%に減少した。
繊維・日用品は卸売業・商社中心の取り組みが広がった結果、市場規模が2兆660億円(34・3%増)で電子取引化率が6・2%、全BtoBに占める構成比は3%となった。電子商取引の共通プラットフォームであるeマーケットプレイスでの取引金額規模は7兆8890億円(67・2%増)で、全BtoBの約1割程度を占めている。繊維・日用品のeマーケットプレイス市場規模は6720億円。
インターネット技術を用いないVAN・専用回線などの従来型EDI(電子データ交換)を含めた「広義のEC(電子市場)」の規模は157兆1030億円に上っている。インターネット技術を利用したECにほぼ匹敵する規模で、従来型EDIも健闘している。繊維・日用品の広義のECは10兆8380億円で従来型VANによる取引が主体になっている。
BtoCの拡大に寄与した分野は各種サービス、不動産、旅行、エンターテインメント、趣味・雑貨・家具など。各種サービスでは新たに統計に加わった公営競技のネット投票(ギャンブル)が貢献し4・1倍の6380億円となった。カタログ通販事業者などが大きく売り上げを伸ばす一方、小規模旅館や中小ショップでも拡大している。
衣料・アクセサリーは1640億円(23・3%増)の市場規模で、電子商取引化率は1・3%、全BtoCの中での構成比は3・7%。
モバイルBtoCの市場規模は全BtoCの17・6%を占める。特に伸び率が高いのは各種サービス、書籍・音楽、趣味・雑貨・家具など。公営競技のネット投票が寄与する各種サービスは10・3倍の3090億円となり、モバイルBtoC全体の約40%を占めている。公営競技を除くと成長率は約1・6倍になる。衣料・アクセサリーのモバイルBtoCの規模は190億円(90%増)で、全体の構成比は2・4%。F1世代(20~34歳の女性)を対象としたモバイル物販サイトが躍進しているほか、成功企業の多くはメールマガジンなどによる顧客囲い込みを徹底している。
同調査は04年1~5月に電子商取引推進協議会とNTTデータ経営研究所と共同で実施した。
2004/08/05
〈連載〉 03年度電子商取引に関する実態・市場調査-1 5年間でBtoB9倍
経済産業省が電子商取引推進協議会、NTTデータ経営研究所と共同で実施した「03年度電子商取引に関する実態・市場規模調査」によると、03年のインターネット技術を用いたBtoB(企業間電子商取引)は77兆4320億円(前年比67・2%増)、BtoC(消費者向け電子商取引)は4兆4240億円(64・8%増)へと大きく伸びた。携帯電話などを利用するモバイルBtoCの市場規模も7770億円(2・4倍)へと拡大した。衣料・アクセサリー分野で携帯端末の利用が商品購買チャンネルの一つとして定着している。
第1回調査時点の98年と比較すると、5年間でBtoBは8兆6200億円から9倍に、BtoCは645億円から69倍に拡大したことになる。政府のe―Japan重点計画の03年目標である「BtoB70兆円程度、BtoC3兆円程度を大幅に上回ること」とする数値目標も達成した。
今回の調査ではVAN・専用回線などの従来型EDI(電子データ交換)を含めたものを「広義のEC(電子商取引)」として市場規模を推定したのが特徴。確認されただけで広義のECは157兆1030億円に上っており、従来の定義である「インターネット技術を利用した」EC(77兆4320億円)にほぼ匹敵する規模で、従来型EDIが利用されている。
2004/08/12
〈連載〉 03年度電子商取引に関する実態・市場調査-2 繊維・日用品は2兆円超
前年比67・2%増の77兆4320億円に拡大したBtoB(企業間電子商取引)に最も寄与した品目は自動車と電子・情報関連機器だった。しかし、他品目の拡大により2品目合計の構成比は前年までの8割以上から68%に減少した。食品、鉄・非鉄・原材料、建設、保険サービスなどが4倍以上に拡大している。建設の拡大は政府調達の電子入札化も背景にある。
繊維・日用品は卸売業・商社中心の取り組みが広がった結果、市場規模が2兆660億円(34・3%増)となり、電子取引化率が6・2%、全BtoBにおける構成比は3%となった。電子商取引の共通プラットフォームであるeマーケットプレイスでの取引金額規模は7兆8890億円(67・2%増)で、全BtoBの約1割を占めている。繊維・日用品のeマーケットプレイス市場規模は6720億円。
電子・情報関連機器、化学、建設、保険サービスなどでは大企業主導で取引先である中小企業との間でインターネットの活用が進展している。BtoBの拡大は「VAN・専用回線などの従来型EDIのインターネット技術への転換」と「公衆インターネット活用の拡大」という二つの側面がある。背景には業界における標準化の進展、社内基幹システムの刷新、企業間協働の進展、中小企業におけるインターネット活用がある。
2004/08/13
〈連載〉 03年度電子商取引に関する実態・市場調査-3 繊維・日用品EC市場 規模は10兆8380億円
「広義のEC(電子商取引)」の市場規模は、確認されただけで157兆1030億円に上る。繊維・日用品の広義のEC市場規模は10兆8380億円、広義のEC化率(中間需要と最終需要の関連部分との合計金額に対する電子商取引金額の割合)は32・6%。
化粧品・日用雑貨ではメーカーと卸間の広義EC化は高いが、従来型VANによる取引が主体である。大手卸売業ではVAN会社が提供するTCP/IPサービスの利用が進んでいる。
広義のECの定義は「コンピューター・ネットワーク・システムを介して商取引行為が行われ、かつその成約金額が捕捉されるもの」。TCP/IPプロトコルを利用したインターネット技術を活用しないVAN、専用線などの従来型EDI上の商取引行為を含む。広義のEC化率が高いのは、自動車の71・8%、電子・情報関連機器の59・0%、食品の40・8%。
Eマーケットプレースの定義は「売り手と買い手ともに複数の企業が利用する、インターネット技術を用いたオープンな電子商取引の共通プラットフォームシステム」。Eマーケットプレースの03年の市場規模推計値は7兆8890億円となり、02年の4兆7170億円に比べ67・2%増。この数年間、全BtoB(企業間取引)の1割程度がEマーケットプレース経由の取引となっている。
2004/08/14
〈連載〉 03年度電子商取引に関する実態・市場調査-4 衣料・アクセサリー BtoC、23.3%増に
前年比64・8%増の4兆4240億円に拡大したBtoC(消費者向け電子商取引)に寄与した分野は各種サービス(前年比4830億円増)、不動産(3020億円増)、旅行(2090億円増)、エンタテイメント(1450億円)、趣味・雑貨・家具(1400億円増)などだった。
伸び率が高いのは各種サービス(4・1倍)、金融∧銀行・証券∨(2・8倍)、趣味・雑貨・家具(2・2倍)、書籍・音楽(2・1倍)。全般に各品目で金額が伸びた結果、品目間の偏りは縮小している。
各種サービスでは新たに統計に加わった公営競技のネット投票(ギャンブル)が貢献し、6380億円となった。カタログ通販事業者、宿泊予約サイト、大手ポータル事業者などはブロードバンドの普及による常時接続を追い風に、大きく売り上げを伸ばしている。小企業もネットを活用した顧客拡大が可能で、ここでしか買えない「オンリーワンショップ」、小規模旅館や一芸に秀でた中小ショップでも広がった。
衣料・アクセサリーは1640億円(23・3%増)の市場規模で、電子商取引化率は1・3%、全BtoCの中での構成比は3・7%。
全BtoCに占める中小商店のEC(電子商取引)売上総額は約7800億円(約20%の構成)、大手が約3兆6500億円(約80%)。
2004/08/17
〈連載〉 03年度電子商取引に関する実態・市場調査-5 携帯電話販路が定着 衣料・アクセサリー
モバイルBtoC(消費者向け電子商取引)の市場規模は前年比2・42倍の7770億円で、全BtoCの17・6%を占める。特に伸び率が高いのは各種サービス(10・3倍)、書籍・音楽(2・1倍)、趣味・雑貨・家具(同)など。公営競技のネット投票(ギャンブル)が寄与する各種サービスは3090億円となり、モバイルBtoC全体の約40%を占めている。公営競技を除くと成長率は約1・6倍。
従来のモバイルBtoCを牽引(けんいん)してきた携帯電話向けのエンターテインメント系デジタルコンテンツ(着信メロディ、待受け画面など)が前年に続き好調で、新たなコンテンツサービスである「着うた」もキラーコンテンツとして広く支持された。書籍・音楽、趣味・雑貨・家具、衣料・アクセサリーなどの物販でも携帯電話が購買チャンネルの一つとして定着した。
衣料・アクセサリーのモバイルBtoCの規模は190億円(90%増)で、全体の構成比は2・4%。F1世代(20~34歳の女性)を対象としたモバイル物販サイトが躍進しているほか、成功企業の多くはメールマガジンなどによる顧客囲い込みを徹底している。
モバイルBtoCでは携帯電話、PHS通信機器接続(内蔵)型PDA、通信機器接続可能カーナビゲーションなど家庭外で使用されることを想定した端末が使用される。(おわり)
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