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「繊研新聞」掲載記事からネット関連記事の一部を掲載します。文頭の日付は掲載日です。
2005年12月の主なネット関連記事
2005/12/28
インターネット公報を発行 特許庁
特許庁は06年1月5日、インターネットによる登録実用新案公報の発行を開始する。公報データを「特許庁インターネット利用による公報発行サイト」に公開する。利用は無料。
ダウンロードは365日24時間可能。特許庁ホームページからアクセスできる。インターネット化により公報発行期間を従来の約7週から約4週に短縮する。
公報データには改ざんを防止するために電子署名を行う。
12005/12/26
ニュース05 広がるメディアミックス “可処分時間”の競合に
インターネット通販では、雑誌、テレビ、映画など、複数のメディアを組み合わせた販売促進、マーケティングが活発化してきた。ネット通販が一つのチャンネルと認知され、競争が激しくなるなかで差別化の手段にもなっている。
TGCが契機に
今年8月、女性向けモバイルポータルサイト「ガールズウォーカー」(http://girlswalker.com/)を運営するゼイヴェルがサイトの立ち上げ5周年記念と併せ、東京・代々木第一体育館で行った「東京ガールズコレクション」(TGC、http://tgc.st/)。消費者参加型のファッションフェスタとして日本最大級で人気のマルキュー系など25ブランドが参加。一般消費者1万2600人が来場した。TGC公式サイトでは会場の状況が流され、その後、雑誌、テレビ、新聞など60媒体以上が取り上げた。アプローチした消費者は1000万人に及ぶという。
象徴的だったのは、このショーでデビューした「ジョイアス」(フォー&コレー)の急成長だ。先行した雑誌連動のネット通販、TGCですぐに火がつき、その後に開店したプランタン銀座店でも一気に有力ブランドと肩を並べる売り上げとなった。赤松親社長が“メディアミックスIT”アパレルと自社を定義付けたことも画期的だ。
大浜史太郎ゼイヴェル社長は「TGCの前と後で状況は一変した。それまではアパレル企業にアプローチしてもなかなか話が進まなかったが、今は大手も含め多くの企業と協力関係ができる」という。アパレル企業もネット通販をメディアとして活用することに気付き始めた。
新手が続々
クインテットは通販サイト「リアルスタイル」(http://www.realstyle.jp/)を立ち上げ、完全無料のパソコンテレビ「ギャオ」(運営はUSEN)とファッション番組の製作で連携する。製作発表ではショーやライブイベントを行い、モデルやアーティストの衣装をサイトで活躍するスタイリストが担当。ウエアや雑貨は同サイトで購入できる。
この他、ネットシネマや音楽、スポーツといったエンターテインメントコンテンツを活用した「BBF」(運営はビービーエフ、http://www.bb-f.jp)なども立ち上がっている。ファッションはエンターテインメントなど他のコンテンツとの連動性が高く、今後も複数のコンテンツ、メディアを結びつけ、複眼的に消費者にアプローチする。そうすることで消費者にブランドや商品、サイト自身の安心、信頼、利便性を与えていく。
メディアミックス化で可処分所得ならぬ“可処分時間”を競う時代になる。テレビ、雑誌、ネットなどなど、消費者が使える時間の取り合いだ。
米国ではテレビからネット広告に切り替える大手外食企業もある。情報発信、決済、マーケティングデータの収集機能をフルに生かし、消費者にアプローチする。ネット上のファッションタウン「ゾゾタウン」(http://zozo.jp/)を運営する前澤友作スタートトゥデイ社長は、「単なるネット通販の枠を超える。好きな街はゾゾタウンと言ってもらえる様に価値観を高めたい」ともくろむ。
2005/12/21
百貨店のEDI取引実態 大手とはほぼ完了 百貨店協会まとめ
日本百貨店協会は、コンピューターを介して取引先とデータをやり取りするEDI(電子データ交換)を実施している百貨店が、前回調査の5年前より10社増えて42社になるなど、百貨店業界で営業部門のIT(情報技術)活用が急速に進んでいる実態をまとめた。
会員企業へのアンケート形式で調査し、結果を06年1月に『06年版百貨店IT白書』と題して発行する。それによると、SKU(在庫最小管理単位)レベルの商品管理システムを備える百貨店は前回比13社増の56社、管理するSKUの数は回答した企業の平均で前回比4倍となった。インターネットを通じた商品販売額は04年度で103億4600万円と、前回の約10倍に達した。
EDI実施企業の取り組みでは、事前出荷明細や検品結果情報など物流効率化(検品レス、伝票レス)に向けた情報共有の浸透が目立つという。EDIによる売り上げや支払い情報などの共有化が飛躍的に進み、「大手取引先はこの5年間でほぼ網羅した」とみている。
また、05年度から本格稼働したICタグで、百貨店協会が主導して業界標準化を推進する動きに見られるように、「業界が一丸となってIT活用や業界標準の策定、共通情報基盤整備を実施」してきたことが規模の拡大につながったとしている。
一方、IT化推進の課題としては、「単品管理に必要なマスターの整備や管理にかかわる作業負荷が大きい」「メリットと投資コストが合わない」などの指摘があった。売り上げ規模が小さく、取引先に中小企業が多い地方百貨店のほか、大手百貨店の地方都市の支店でも、こうした阻害要因が大きいと分析している。
2005/12/16
10代女性にサイト開設 楽天 ファッション切り口に
楽天は14日、ネットショッピングサイト「楽天市場」内に、15~19歳(ユースエージ)の女性を対象としたサイト「楽天市場ガールズ」を開設した。
スタイリストによるコーディネート提案のほか、簡便な検索が可能なインターフェースの設定、300~1万円台(本体)の低価格(プチプライス)での商品提供が特徴で、コンセプトは「自分スタイルをアレンジする10代の女性へ」。
洋服、靴、バッグ、ジュエリー、アクセサリーなどファッション系のほか、書籍、、CDなど1万5000アイテムを揃え、月1回のペースで更新する。
立ち上がりでは、コーディネート提案「葛西幸菜ちゃんのカジュアルスタイル」のコーナーを常設、「プチプライス・ヘビロテボトム」や「自分買いアクセサリー」などを特集している。中心価格はトップ・ボトムで3000円台、ジャケット1万円台、シューズ・バッグ5000円台。
楽天市場の10代ユーザーは従来1・5%程度で、流通総額は月間5億~6億円だったが、楽天ガールズの開設でこれを当面、30億~40億円まで高める。ファッションを通じて新たな自己実現を提案するコンテンツの第1弾で、来春までには10代の男性対象のサイトも立ち上げたいとしている。
2005/12/16
生協のインターネット受注システム 年間利用高300億円に
日本生活協同組合連合会(日生協)と全国の生協が共同利用を進めるインターネット商品受注システム「生協インターネット共同基盤」(eフレンズ)の利用登録者が9月末時点で、48生協40万人に達した。年間利用高は300億円と推定される。
eフレンズは00年10月にスタート。共同購入カタログで扱う商品全部の注文が可能。既存の共同購入業態が持つ物流・決済・問い合わせなどのインフラ機能を活用できる。毎週約1000アイテムを差し替える。衣料品アウトレットなどインターネットだけで提供できる商品も揃えた。
利用率は00年で10%台だったが、05年は30~40%台に上昇。一人当たりの平均買い上げ額は既存の無店舗事業の平均(6000~7000円)を数百円上回る。登録者40万人で利用率30%と想定、一人当たりの利用高5000円とした場合、52週計算で年間売上規模は300億円となる。
2005/12/14
ネットプライス 池本取締役に聞く “本命”モバイル通販でファッション分野を開拓 売れるECの代行 1年で100ブランドへ
インターネットや携帯電話(モバイル)を通じた小売市場が拡大を続けている。なかでも若い消費者向けの“本命”とされるモバイルコマースで先頭を走るネットプライス(東京)がファッションブランド市場の強化に乗り出した。「メンバーズ・アウトレット」の名称でウェブとモバイルで9月にスタート、猛追するライバルを一気に突き放すシナリオを描く。池本克之取締役に聞いた。
――ファッション分野への本格参入の狙いは。
これまでファッションやブランド品以外の扱いがメーンでしたが、今後の一段の成長には有望なファッション関連市場の掘り起こしが欠かせません。一方で、ブランドホルダー側も在庫処分の有力な手段としてEC(電子商取引)への関心は高いのですが、イメージを崩すようなやり方では参入できない。そこで我々が専用サイトを立ち上げ、アウトレットモールのイメージで出店しやすい環境を整えたわけです。
――メンバーズ・アウトレットとは。
会員登録を経た顧客がウェブやモバイルでブランド品を安く買えたり、情報を得られるECサイトです。メーカーや小売店などから当社が商品を仕入れ、我々のノウハウを総動員して「売れるネットショップ」の構築をめざします。今は20ブランド強の参加で、週ごとに商品を入れ替えています。出品数で300点ぐらいでしょうか。
――出店側の利点は。
在庫がさばけるほか、会員である顧客へさまざまな情報を提供できます。また、アウトレットと謳(うた)ってはいますが、プロパー販売を絡ませることもできますし、販売期間やアイテムの設定も自由。出店者は既存の流通と組み合わせてさまざまな営業の可能性が生まれます。かつて言われた「クリック&モルタル」のイメージですね。ブランドイメージを気にする出店者はログイン前のページにブランド名を出さなくても構いません。
――出店コストは。
我々が仕入れる形態なので、いわゆる出店費用は発生しません。開店に必要なのは1人の担当者と一定量の商品在庫ぐらいです。撮影やテキスト、配送などは、実際に100億円規模の小売りを数年で育てあげた我々のノウハウをすべて生かせますから、ほとんどリスクフリー。自社運営による消費者向けECの膨大な手間暇を考えるとメリットは大きいはずです。
――オープンして3カ月の手応えは。
現在、「ニューバランス」や「ボディショップ」「ゼロ・ハリバートン」など20ブランド強が出店していますが、まだまだ参加メンバーが足りず、助走段階のレベルに過ぎません。
会員数は2万人ほどで、月商も多い時で600万円ほどでしょうか。ただ、我々もこれまで成功してきた自負があるので是が非でも軌道に乗せます。開店1年で80~100ブランドまで増やし、月商1億円程度まで持っていく考えです。
〈ネットプライス〉 ネットの広告代理事業などを手掛けるサイバーエージェントの子会社。05年9月期の単体売上高は100億7900万円(前期比39・0%増)、経常利益は5億4800万円(1・8%減)。モバイルに強く、売り上げの約6割を占める。東証マザーズ上場。
2005/12/14
業界をもっと盛り上げよう 佐伯ウェーブ社長 新進・急成長企業で「会」を(写真)
20代、30代の若手経営者が手腕を発揮し始めている。販促や流通の形が劇的に変化する中、メディアミックスでの発信など新しい作戦で業界に根を広げようとする企業が増えた。そんな中、力のある若者がチャンスを物にできる環境を作り、業界をもっと盛り上げようと、新進、急成長企業が集まって会を立ち上げる動きがある。呼びかけの中心になっているのは、マルキュー系カジュアル「ゴア」やOLエレガンス「マニックス」などのホールディングカンパニー、ウェーブ社長の佐伯嘉信氏。会の必要性をどう感じているのか聞いた。
◇
既存企業の50、60代の経営者と20、30代の若者は、発想が全く違う。育った環境が違うから、言葉も通じ合わないところがある。僕(40代前半)は若い人の言うことも分かる世代として、彼らを引き上げて育てる環境を作らなければと思っている。力のある人材には積極的な投資も必要だ。
今アパレルは、産業としてはダウントレンド。IT(情報技術)企業のように優秀な人材が集まらない。逆に外部から見れば、手法さえ変えればもっと伸びる、おいしそうな分野と見えているのではないか。通販にしても、通販会社に卸すだけでは通常の卸と変わらない。自社でネット上にモールを作れるようにならなければ、収益率も上げられない。
百貨店などへの出店も、原価率の問題などから中小の企業は仕掛けることすら難しい。そこを突破する意味でも、新しい会の発足は自然な流れ。今、十数社の人たちに声をかけている。まずは第1回の会合ができるようにしたい。
2005/12/06
【世界標準の知的財産権めざして】 減らない巧妙な偽物 オークションサイトに広がる
インターネット・オークションの急拡大により、偽ブランド品の出品が問題になっている。最近では、オークションサイト大手3社が自主ガイドラインを策定、ヤフーに出品されていた偽造品が激減したが、一方で他のオークションサイトの偽造品が増えつつある。ヤフーはさらに不正出品の検知システムの導入を予定しているが、アパレル業界には効果を疑問視する声もある。
自動検知システム
日本最大のインターネット・オークションサイトを運営するヤフーは、偽造品の出品や詐欺行為の可能性のある出品者を自動的に探知する不正利用検知システムを導入する。
仕組みはこうだ。普段は低額の商品しか出品したことがない、あるいは初めて出品するという人がいきなりノートパソコンを一挙に30台も出品したらおかしいと判断する。従来の利用パターンとかなり異なった利用などを見つけ出す。
もともとは、金融エンジニアリング・グループ(東京)がクレジットカードの不正利用などを発見するために構築したシステム。それにヤフーがこれまで蓄積してきた不正利用発見のノウハウを組み合わせた。
不正利用の可能性のあるグレーゾーンの出品を機械の力で早く確実に見つけ出し、最後は人の目で判断する。「ネットオークションでは初の自動化の試みでは」と同社も期待する。
ストップセンター
ヤフーオークションは利用延べ人数500万人以上、年間取扱額が5000億円を超える巨大サイト。しかし、偽ブランド品の横行が問題となっていた。そこで、ヤフーは出品商品を監視し、偽造品などの出品を削除するパトロール隊を設置したり、楽天、ディー・エヌ・エーと業界3社で自主ガイドラインを策定するなどの対策をとってきた。
特にガイドライン策定後は、ブランド物のバッグなどで出品数比60~70%あった偽物が2~3%まで激減した。「これまで出品者からのクレームを怖れてこわごわ削除していたのを、基準を厳しくしても思ったほどクレームがなく、自信をもったのでは」と業界関係者はみる。
ところが、ヤフーの偽造品は減ったものの、逆にパトロールの手薄な他のサイトの偽物出品が増えた。また、「画像を見てすぐわかるような明らかな偽物や、購入者も承知の上で買っていた偽物は減ったが、購入者を欺くような巧妙な偽物はヤフーでも減っていない」(ユニオン・デ・ファブリカン)という。
ヤフーは出品商品を預かるわけではないので、画像チェックだけでは限界がある。さらに、パトロール隊員といえども真贋(しんがん)判定のプロではない。解決策として、「ブランド物の真贋判定のプロを集めた第3者機関であるストップセンターを設け、センターがノーと判定した商品は無条件に削除する仕組みをつくれば」とユニオン・デ・ファブリカンは提案する。
2005/12/06
【世界標準の知的財産権めざして】 経産省、模倣品調査・対策に06年度2億円 模擬品・海賊版対策窓口 1年3ヵ月で相談212件 インターネット関連が半数近く
政府は模倣品・海賊版対策を一段と強化する。経済産業省は「知的財産権の海外における侵害状況調査制度の実施」のため、06年度の新規予算として2億円を概算要求に盛り込む。
予算要求の内訳は「知的財産権の海外における侵害状況調査事業」に4000万円、「模倣品対策強化事業」に1億6000万円。経産省の両事業を目的とした予算要求は今回が初めて。
調査事業は相手国政府が知的財産に関して適切でない制度・運用を行っている場合、企業・団体の申し立てに基づいて、政府が被害状況や相手国政府の制度・運用に関する調査を行う。調査の結果、必要に応じて、2カ国協議により問題の是正を図る。
強化事業は、国内外における日本企業の模倣被害の定量的な評価を行うとともに、侵害発生国の模倣品対策に関する知的財産周辺法などの制度を調査し、必要に応じて侵害発生国の能力構築を支援する。調査結果は施策立案や国際交渉のための基礎的な資料にする。
同事業の成果を活用し、模倣品・海賊版拡散防止条約の策定・締結に向けた国際交渉も推進する。同事業は日本貿易振興機構に委託する。
昨年8月に経産省に政府模倣品・海賊版対策総合窓口を設置して模倣品対策に取り組んできたが、両事業についての対策は不十分だった。従来、特許庁などに任せていた強化事業を、同省が不正競争防止法や知財周辺法などに基づいて取り組むもの。
政府模倣品・海賊版対策総合窓口は模倣品・海賊版にかかわる民間企業などからの相談に対して、一元的に対応している。企業からの相談を受け付けると、関係省庁が連携して原則10日以内に回答している。
相談窓口業務の一環として、今年4月には調査制度を創設した。同制度は外国政府の制度・運用などの対応での問題によって、知的財産権が適切に保護されていない事案がある場合、民間企業などからの申請に基づいて日本政府が調査し、必要があると認められる場合に2国間協議などを通じて解決を図る。今年10月には香港に対して商号問題にかかわる2国間協議を要請している。
政府模倣品・海賊版対策総合窓口が1年3カ月後の05年11月30日時点で取り扱った相談実績は相談件数が212件となった。うち193件が回答の必要な案件、その他は意見・要望だった。
模造品製造国・地域の内訳(複数回答)は中国36件でトップ、続いて国内15件、台湾7件、韓国6件、タイ3件など。
模造品流通国の内訳は国内118件、中国15件、台湾9件、韓国8件など。
インターネット関連は98件で、全体の半分近くを占め、うちオークション関連は84件だった。
関連法令の内訳は商標法51件、著作権法39件、不正競争防止法32件、特許法23件、意匠法18件など。
2005/12/06
【世界標準の知的財産権めざして】 世界最高水準の迅速・的確な特許審査へ 特許行政の重点と活用法 特許庁審査業務部長 脇本眞也氏に聞く 意匠、商標の国内外出願積極的に ネット出願10月から稼働
特許庁は「知的財産立国」実現のため、世界最高水準の迅速・的確な特許審査をめざす。アジアなどでの模倣品対策に積極的に取り組むとともに、新たな付加価値の源泉となるデザインやブランドの保護強化も図る。脇本眞也審査業務部長に特許行政の重点を聞いた。
審査待ちを短縮
――特許庁の06年度知的財産政策関連概算要求での重点は。
概算要求は1224億円で前期予算額1176億円の約4%増です。世界最高水準の迅速・的確な特許審査実現対策には793億円(前期予算額750億円)。現在26カ月掛かっている審査順番待ち期間を13年には11カ月に短縮します。今後80万件に及ぶと予想される審査順番待ち案件を処理するため、任期付き審査官を04年度から09年度までの5年間に毎年100人、合計500人をメドに増員します。従来技術調査の外注拡大対策では167億円(157億円)を要求。登録調査機関への民間企業参入を一層促進するとともに、従来技術調査の外注を前年度の19万4000件から20万件に拡大します。
――新規施策は。
新事務処理システムの開発(27億円)、意匠インターネット公報の開始(4000万円)、中小企業知的財産普及啓発事業(2億円)などです。新事務処理システムの開発は業務・システムの最適化が目的。特許庁における特許審査・審判の迅速化や外部ユーザーへの産業財産権情報提供の拡充の飛躍的向上を可能とする次世代の業務・システムを構築します。出願・審査書類情報のリアルタイムでの提供や申請書類作成の自動サポート機能の導入などが実現します。意匠インターネット公報の開始はデザイン(意匠権)の保護強化が目的。中小企業知的財産普及啓発事業は中小企業の権利取得支援の一環です。
――アジアなど海外における模倣品対策は。
アジアなどでの模倣品対策の充実に10億4000万円(前期予算額9億5000万円)を要求します。侵害発生国の取締機関(裁判所、税関、警察)の能力向上支援や日本企業の権利行使に対する支援に4億8000万円(3億2000万円)、各国知財関連人材の育成支援(受入研修)に4億1000万円(同)、中小企業知的財産権保護対策事業に6000万円(同)を要求します。
中小企業で遅れ
――業界の特許行政の上手な活用法と業界に期待したいことは。
3点あります。一つは模倣品対策との関係で知財権への意識が高まり、特許への出願数は多いのですが、意匠や商標への意識は特許ほど高くありません。意匠や商標への出願件数も段々多くなってきていますが、特許ほど多くありません。デザインなどの意匠や商標などの権利化は繊維・ファッション業界には重要です。特に中小企業での権利化への取り組みが遅れています。今年10月からインターネット出願が365日・24時間可能になりました。同制度がスタートして約2カ月たちましたが、利用しているのは大企業中心です。中小企業にもインターネット出願を活用して、国内での意匠、商標への出願を積極的におこなって欲しいと思います。
二つ目は一般に中小企業は国内への出願を念頭に置いて場合が多いのですが、国内だけでなく中国など海外へも意匠、商標を出願してもらいたい。先願主義なので最初に出願した者に権利が付与され、日本の権利者との間で係争中の事件も増えています。いったん海外で取られると、取り消しの手続きに時間や費用がかかります。日本だけでなく世界戦略の観点で知財権保護に取り組んで欲しいと思います。海外への出願を自社でおこなうのが難しい場合には、弁理士などに相談するのもいいでしょう。
三つ目は知財は企業の経費という意識がまだ強いのですが、これからは収益を生む源泉です。知財を前向きに活用していく姿勢が大切です。
2005/12/06
渋谷109ネット通販 コンビニ決済サービス開始 2年目3割増へ
渋谷109は、11月中旬からネット通販のコンビニ決済サービスを始めた。
代金引換のわずらわしさがなく、また、振込料も不要のため、開始して約2週間で利用者は全体の20%に上っているという。
ネット通販は昨年10月に開始して、1年強を経過した。こうした利便性の向上と併せ、取扱商品の充実などで、2年目の売上高は3割増をめざす。
コンビニ決済を仲介するSBIベリトランスシステムと提携し、セブン―イレブンやローソン、ファミリーマート、ミニストップなど7社・約3万店で支払いができるようにした。これまでは代金引換が7割で、残りをクレジットカード決済と銀行・郵便振込が半々だったが、代金引換からの乗り換えが顕著になっている。
サイトにはセシルマクビーやココルル、マウジーなど33ショップが出店し、約700アイテムを扱っている。117ショップある現実の109と比べると数%の規模に過ぎないが、初年度の売り上げは「予想通り」(相馬邦夫東急商業開発販売促進部次長)。
利用客を分類すると首都圏以外が7割5分と圧倒的で、年齢は20~25歳が40%、15~19歳と26~30歳がそれぞれ20%で「予想より高い」(同)という。
1年目の経験を生かし、品目数のバラエティーを豊富にするなどでリアルショップに近づけ、事業を軌道に乗せる考えだ。
2005/12/02
ネット知財権侵害品流通防止協が発足 情報を共有し連携へ
ネットオークション事業者と権利者・団体が1日、インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会を設立し、侵害防止策の検討、実施に向けて動き出した。
当面、両者が共通認識を持つため情報を共有し、連携して取り得る対策を検討し、可能なテーマから実施する。法整備などが必要な事柄は、共同して制度などを提言し、連携して実現に努める。具体的には(1)出品者の情報の開示制度(2)出品停止活動の強化(3)共同啓発活動の強化――などの検討を進め、来年3月末までに協議会としての意見集約をめざす。
設立メンバーは、権利者・団体でユニオン・デ・ファブリカン、ホンダなど7社(団体)、オークション事業者からヤフー、楽天など6社。オブザーバーとして経済産業省、警察庁など6省庁が参加している。
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