繊研新聞 アーカイブ/ネットビジネス関連記事

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2011年01月の連載 「【講演から】 Eコマースセミナー  イチオク・マネジャー 近藤大地さん」

2011/01/25
【講演から】 Eコマースセミナー―上 イチオク・マネジャー 近藤大地さん ウェブは店頭販売に匹敵
 東京問屋連盟は、イチオクの近藤大地マネジャーを招いて、「Eコマース(電子商取引)セミナー」を開いた。
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 イチオクはBtoB(企業間取引)サイト「ウェブ現金問屋街」を運営している。当社の卸売り店舗は27店あるが、ほぼすべての店がそれぞれのウェブ店舗を持つ。イチオク全店舗の中でのウェブの売り上げ構成比は、07年の25・8%(全店の平均値)から09年には28・7%に上がった。リーマンショック後、実店舗の売り上げが伸び悩む中、ウェブで補ってきた。中には売り上げの40%がウェブの店もある。ウェブが店頭販売に匹敵することも可能ということだ。利用しなければ機会損失を生む。お客である小売店がIT(情報技術)を使いこなす能力も向上しており、ネット販売に抵抗がなくなってきている。ウェブの構成比はまだ上がるとみる。
 全国の書店数をみると、01年には2万939店あったものが、09年には1万5482店になった。9年で4分の1が廃業したことになる。一方でネット販売などが伸びた。今後は電子書籍が浸透することで、書店はまだ減るだろう。音楽もダウンロード販売が増えたことでCDの売り上げは減少した。書籍や音楽はデジタル化しやすいためアパレルとは違うが、ネット販売の先進国である米国ではアパレルが最も売れている商品という。
 経済産業省の調査によると、日本のネット販売額は、06年が4兆4000億円(EC化率1・25%)、09年は6兆7000億円(2・08%)。米国のEC化率は9%、韓国は8%に達する。日本のネット販売はまだ伸びる。野村総合研究所の予想でも、14年にはネット販売の総額が12兆2000億円になるとしている。日本ではネットでの物販はこれからだ。

2011/02/01
【講演から】 Eコマースセミナー―下 イチオク・マネジャー 近藤大地さん 問屋街に店舗持つ強み生かす
 東京問屋連盟は、イチオクの近藤大地マネジャーを招いて、「Eコマース(電子商取引)セミナー」を開いた。
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 イチオクは05年に卸サイトを開設した。サイトの業績は08年までは順調に伸びたが、それ以降は踊り場状態。今はサイトの強化に注力している。サイトへの問屋の出店を促進しており、可能な限りサポートしていく。出店すれば新規客の獲得や販路拡大につながるはずだ。
 当社の「ウェブ現金問屋街」は小売店専用の仕入れサイト。BtoB(企業間取引)サイトとも呼ばれるもので、出店する卸企業は170社、会員小売店は約1万6000社に達する。1日のアクセス数は4万、決済は代引きや銀行振り込みが中心で、会員小売店の平均購入単価は約2万円となっている。
 毎月、新規に会員となる小売店が150~200社あるのが当サイトの強みだ。商品の売り手となる出店企業は大阪・船場の問屋や地方卸などが多く、東京・横山町の問屋が9店、イチオクの直営店が30店出している。横山町で卸売りの店舗を運営している問屋がサイトに出店しており、これが他の卸サイトとの違いになっている。
 お客をサイトと実店舗の両方から集められ、用途で使い分けてもらえる。商品を見たければ店に来ることが出来るのも問屋街に基盤を置くことの強みだ。会員小売店の販売形態は80%が実店舗で、ネット販売は15%、催事販売が5%。実店舗を持つ小売店が多いことから、横山町に実際に仕入れに来るお客も多い。
 サイトの中で問屋街のPRも行っており、いずれはサイト内に問屋街の地図を表示して、店をクリックするとその店のページに飛ぶようなコンテンツを作れればと思っている。05年から同じシステムを使っており、機能的に足りないものもあるため、今夏に向けて大幅なサイトのリニューアルを計画している。