繊研新聞 アーカイブ/ネットビジネス関連記事
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2011年01月の連載 「【講演から】 フェースブック活用実例 リーダーズコンサルティングファームWEB支援チーム・ディレクター 結城聡さん」
2011/07/12
【講演から】 フェースブック活用実例―上 リーダーズコンサルティングファームWEB支援チーム・ディレクター 結城聡さん 米国ではネット利用者の7割
急速に広がるソーシャルメディアの中でもフェースブックはアパレル業界で、ブランディング、企業PR、ネット販売・店舗への誘導などで期待が高い。総合コンサルティング、リーダーズコンサルティングファームの結城聡WEB支援チーム・ディレクターが、AGMS主催のセミナーでフェースブック活用事例を語った。
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フェースブックは、世界で5億人が使用している。日本では100万人だが、スターバックスではツイッターのフォロアー150万人に対してフェースブックは2300万~2500万人だ。同様にほぼ世界的なフェースブックとツイッターの利用者は1ケタ以上違う。逆に見ると、日本でのフェースブックのポテンシャルは10倍以上と言える。
米国でのフェースブックユーザーは人口3億人の約5割、インターネット利用者は約7割に達していると言われる。すでに祖父が孫の写真を見るのに活用するほど普及している。これに対して日本では、ニールセンのインターネット視聴率の最新調査によると、ミクシーが1286万人で前月比2・9%増、ツイッター1466万人で5・4%減、フェースブック820万人で18・2%増。ツイッターのコアユーザーがフェースブックに移っていると考えられ、その流れは今後、さらに大きくなると思われる。
ちなみに現在のフェースブック利用者ランキングは、米国が1億4800万人で1位、次はインドネシアで3400万人、3位は英国の2790万人。以下、トルコ、フィリピンと続く。上位にインドネシアやフィリピンが入っているのは興味深い。
その活用法(役割)は多様だが、まず多いのは販促。ファンの獲得、開拓はネット販売にとって決定的だ。フェースブックからの客の誘導目標を何%に設定するかが鍵だが、一定数のファンを確保しなければかなわない。そのために、知名度ゼロのブランドではネットで広告を出すのが効果的で、一定の費用が必要になる。
次の役割には客との関係作りがある。CS(顧客満足)につなげる活用法だ。
2011/07/19
【講演から】 フェースブック活用実例―下 リーダーズコンサルティングファームWEB支援チーム・ディレクター 結城聡さん 明確なポリシーを持って使う
日本でのフェースブック活用はこれからだ。フェースブック・ジャパンによると、ファッション分野では「サティスファクション・ギャランティード」(運営はエスワンオー)が2位を大きく引き離してトップだ。
同ブランドは全品が日本製で、海外での販売を目標にフェースブックを積極的に活用しており、ファンは40万人を超えたという。EC(電子商取引)以外に、売り場でも大型プロジェクターにフェースブック画面を映すなど「ネット融合型店舗」を設けている。いいねボタンによるクリック数に応じて広告料金が課金されるペイパークリック広告を活用してファンを伸ばした好例だ。
通常、いいねボタンをクリックした人の3分の1がファンになると言われる。有名ショップやブランドでは自社サイトだけでの発信でファンを一定数広げることが可能だが、それだけではファンは伸びていかない。事実、サティスファクションに続く上位企業・ブランドは「Xガール」「ユナイテッドアローズ」「ギャップ」などの順だが、Xガールで9000人と少なく、実店舗やECへの誘導は限られる。従ってクリック広告は、ブランドの知名度が低い場合以外にも有効と言える。
もう一つのポイントは、携帯電話対応と決済の問題。BtoC(企業対消費者取引)の3割近くが携帯電話と見られるが、携帯ではフェースブックがすべて見られず、買えない。決済ではクレジットカードを保有していないことがネックになる。
ともあれ、フェースブックではポリシーが大切。来場者数、アクセスなのか、レスポンス率か、投稿が可能か否かなど、何を求めるかだ。例えば「ユニクロ」の場合は書き込みを可能にしており、フォロアーは15万人。ユニクロック、ユニクロカレンダー、ユニルックスなどと着実に進化・発展している。
「リーバイス」もフェースブックの機能を活用して、友人が選ぶ人気スタイルが分かる仕組みを使っている。ユナイテッドアローズはここ2~3カ月で急速に対応を進めている。アプリを使った着せ替えなども始めた。早期の立ち上げで注目されたのは「無印良品」。明確な運用ポリシーを持っている。
こうした例から見逃してならないのは、気付きの差。フェースブックに早急に着手することは大切だが、手掛けながら気付き、分かっていくことで大きな差になる。大手か中小かは、ここでは無関係。ただしフェースブックには、懸賞を禁止するなどのプロモーションガイドラインがあるので要注意だ。ともあれフェースブックには「いいね」ボタンしかないので、マイナスやデメリットになることは少ない。活用次第だ。

