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アパレル営業入門 |
| <本書紹介> 市中には数多くの営業マン向けビジネス書が出回っているが、アパレルに特化した入門書は本書のみ。 筆者はアパレル小売業で販売職からスタートし、店長やバイヤー等を歴任した現場のベテラン。その経験をもとに、05年6月に出版した『アパレル営業の基本と実践』を、より分かりやすく、時代の変化も取り入れ、全面的に書き改めたアパレル営業入門の決定版が本書だ。 |
| プロフィル 鶴 正彦(つる・まさひこ) 1944年大阪府堺市生まれ。立教大学経済学部卒業。 バッグのメーカーで営業、化粧品会社でセールスレディの指導員を経験した後、大手婦人服専門店に入社。 一販売員からスタートしわずか10カ月で店長昇格。その後、商品管理、バイヤー、計数管理、人事、社長室長などスタッフ職を歴任。 その間、教育ビデオ、POSシステム、ハウスカード、カタログ誌等を企画。93年流通コンサルティング会社エム・エヌ・シープラニングを共同で設立。著書に『クレームなんて怖くない』(小社刊)がある。 |
「100年に一度の大不況」と言われますが、どこ吹く風のシーンが2009年3月、東京・原宿の国立代々木競技場第一体育館で見られました。
携帯電話向け女性用ファッション通販サイトを運営する株式会社ブランディングが実質的に主催する、服飾販売とライブのイベント「第8回東京ガールズコレクション(TGC)」(正式な主催者はTGC実行委員会)です。
TGCを報道するテレビ(TV)ニュースには、携帯電話を手にした10代後半から20代の女性が夢中になっているシーンがありました。
チケットは立ち見で3000円、アリーナ席で1万円と決して安くないにもかかわらず、発売と同時に完売するほどの人気。それはTGCというブランド力がなせる業なのです。
アパレルにとっていちばん重要なのがこのブランド力。素晴らしいデザインを商品化しても、取引先や消費者にそのブランドの存在を認知してもらえなければ、売り上げにはなかなかつながりません。そこで、そのブランドの存在を広く認知してもらうための努力をするのが営業職の役割なのです。
本書の内容で筆者が特に ″売りと思っているのが、第1章「タイプ別特徴と営業手法」です。アパレルと言っても業態別には6タイプがあり、そのタイプによって営業手法も異なってくるからです。
これからアパレル営業職を目指す方は「どのタイプのアパレルを選ぶか」からスタートすべきであり、すでに企業で働いている方は自分の会社がどのタイプに属しているかを改めて再認識すべきです。
アパレルに関する書籍は、繊研新聞社をはじめ多くの版元から出版されていますが、素材やデザイン、マーチャンダイジング関連がほとんど。
市中にある営業に関する書籍は、アパレルと全く関係ない一般企業向けのものばかりです。アパレル営業に絞った書籍はまず存在しませんし、購読しても新人クラスにはあまり参考にならないはずです。
本書は、永年アパレル小売業に在籍、販売職からスタートし、店長やバイヤー等を歴任した筆者の経験をもとに、2005年6月に出版した『アパレル営業の基本と実践』(繊研新聞社刊)をより分かりやすく、時代の変化に合わせて全面的に書き改めたものです。
筆者としては、本書の読者は新人および3年生前後までを主として想定しておりますが、ベテランクラスにも十分耐えうるものと自負しております。なぜなら、ベテランクラスもきちんと教育されて現場に出ている人は少なく、ほとんどの人が簡単な教育だけで現場に出され、あとは自己流で営業をしている人が多いと思われるからです。
こんな時代だからこそ、営業の基本をしっかりと身につけ、アパレル営業職として立派に成長し、社内はもちろん取引先からも信頼される人物になってもらいたい。そのために本書が役立つことを、筆者は切に願う次第です。
2009年5月 鶴 正彦