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ファッションスタイリング検定 3級テキスト<分析・分類編> |
| <本書紹介> 本書は、一般社団法人日本ファッションスタイリスト協会よって構築された「感性の理論化」⇔「理論の感性化」の考え方(スタイリングラボ)をもとにつくられた、検定3級用のファッションスタイリングテキスト。 3級は、スタイリングの基本=アイテム・人・個性を「色」「質感」「形」で分析・分類するための基本的な方法を解説。 スタイリストはもちろんスタイリストを目指す方、あるいは自身の「装い」をもっとセンスアップさせたい方にもお勧めの一冊だ。 |
| 著者 プロフィル 都外川 八恵(ととかわ やえ)カラー&ファッションスタイリングオーソリティ スタイリスト(兼:カラーコンサルタント)。 “「色」が「豊か」で「艶(ツヤ)」となるように、世界中のすべての人が「十人十色」、自分らしいオンリーワンの色やスタイリングで人生を豊かに花咲かせる”を理念に、衣食住のさまざまなシーンで色やスタイリングの楽しさを広く世の中に伝える。 生活者から企業の方まで、色やスタイリングのコンサルティングをはじめ、セミナー、講演、執筆などに広く従事している。 Cocolor.(ココカラー)主宰http://www.cocolor.biz/ 一般社団法人日本ファッションスタイリスト協会 カラー&ファッションスタイリングオーソリティ、日本色彩学会 関東支部役員、(財)日本色彩研究所 認定 色彩管理士、(社)日本印刷技術協会(JAGAT)認定 色評価士、全国美術デザイン専門学校教育振興会(ADEC)認定 1級カラーマスター色彩士、東京商工会議所 認定 色彩講師・1級ファッション色彩コーディネーター・1級商品色彩コーディネーター・1級環境色彩コーディネーター、(社)AFT認定 色彩講師・カラーデザイナー・1級色彩コーディネーター、ヘアカラーアカデミー 認定 色彩講師 ほか |
私たちが生活していくうえで「衣食住」は欠かすことのできないとても重要な要素です。そしてまた、それらの要素は、私たちの心身の形成に多いに影響していることも事実です。
本来、ファッションとは、ある時点において広く流布している「スタイル」や「風習」のこと。だから、衣食住のすべてがファッションと言っても過言ではありません。ファッションを「衣」に限定して考えてみても、その日の朝に選んだアイテムや全体のスタイリングによって、その日の自分の内面的な気持ちや外面的な印象が左右されます。さらに周りの人たちの気分やその人たちとのコミュニケーションにさえ影響を及ぼすこともあります。
そういう意味でファッションは、言語と同様、私たちの生き方(ライフスタイル)をも左右する重要なコミュニケーションツールのひとつといえます。
そんな、感覚や気分、性格や個性と密接な関係にあるファッションは、その時代の背景や社会、また流行やTPOなどとも切り離せない関係であるため、つねに変化し続けるものです。
しかしその一方で、つねにその人に似合う基本の寸法(サイズ感)があるように、ファッションを形成する3大要素の「色」や「質感」、「形」にもその人に似合うものを測るものさしとなる基本的な要素が存在します。
私たちがこれらの基本知識と方法論を修得するならば、あらゆるスタイリングを自在に形成していくためのスキルが身につけられるのではないか。そういう問題意識から始まったのが、このファッションスタイリング検定です。
今まで、ファッションのスタイリングは個々人の感性によるものとされ、その技能を客観的に評価する基準はありませんでした。
しかしこのたび、「一般社団法人日本ファッションスタイリスト協会(F.S.A.)」では、「スタイリングラボ※1」にて「Styling Map※2」を構築し、個々人の感性とされてきたスタイリングの能力を客観的に3級、2級、1級のレベルに分け、認定する検定試験を構築しました。
検定の主軸となる「Styling Map」とその使い方や活かし方について学んでいくのが本書、つまり〈ファッションスタイリング検定3級テキスト〉です。本書の対象である3級ではとくに「ファッションアイテム」としての服飾(被服)と、それを身にまとう「人」の「色」「質感」「形」の分析・分類について学習します。
本書の構成は次のようになっています。
第1章は「Styling Map」の概要について解説してあります。第2章は、アイテムと人の「色」の分析・分類方法、第3章は、アイテムと人の「質感」の分析・分類方法、第4章は、アイテムと人の「形」の分析・分類方法、第5章は、色と質感と形のトータルコーディネートについてそれぞれ解説してあります。
3級の目標は、アイテムと人の「色」「質感」「形」について客観的かつ冷静に分析・分類できるようになることです。本書は、そのための基本的な方法を習得できる内容となっています。
このファッションスタイリング検定によって、より多くの方がスタイリングのノウハウを修得し、活用していただくことにより、スタイリングのもつ有用性とさらなる可能性が身近な生活や仕事の中で大きく発揮されるものと考えます。
より多くの方のスタイリング技能がレベルアップすることにより、日々のコミュニケーションが円滑になり、生活や仕事がより豊かに充実していくことを願っています。
※1 「スタイリングラボ」:日本ファッションスタイリスト協会(F.S.A.)が主宰する「感性の理論化⇔理論の感性化」をメインの研究課題とするスタイリングの研究名称を指します。
※2 「Styling Map」:スタイリングの基本となるアイテムと人の個性を「色」「質感」「形」で分析・分類するためのツールであり、あらゆる目的や用途を実現するためのスタイリングを構築するために使いこなしていくメソッドです。
一般社団法人日本ファッションスタイリスト協会(F.S.A.)
4つのテイストに分類している「色」や「質感」や「形」の例の名称や定義は、時代や国によってもその解釈が異なる場合があります。
また、各テイスト別にあげている「色」や「質感」や「形」の例は、あくまで一例ですので、必ずしもそのテイストだけに当てはまるというわけではありません。
例えば、「色」は、組み合わされる(配色される)色や、用いられる分量(面積)や位置、そしてともなう質感によってもその見え方やイメージは異なります。
また、「質感」は、ともなう色によってもその雰囲気やイメージは変わります。
さらに「形」も、ともなう質感や柄や大きさ(サイズ)などによってもその雰囲気やイメージは変わります。
色も質感も形も、イメージが変わるということは属するテイストも変わる、また言い換えれば、属するテイストを変えることができる、というわけです(詳しくは、2級や1級で学びます)。