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ファッショングッズMD入門 |
| <本書紹介> ウエアリングの差別化のアイテムとして注目されている割には、ありそうでなかった「ファッショングッズ」(FG)のMD本。 本書はFGの商品開発、デザイン、バイイング、販売のあり方をわかりやすく解説している。国内外の情報や海外の展示会情報、トレンド分析から商品企画、販売促進から売り場提案まで、さまざまな方向からFGを捉えている。 今後のFGの提案や展開に大いに役に立つ情報が満載。 |
| 著者 プロフィル 峠原 直実(たおはら・なおみ) ファッションディレクター。 広告媒体のファッションスタイリストを務めるかたわら業界専門誌への執筆活動を精力的に行う。フリーランスとしてアパレルや百貨店などファッション企業の服飾雑貨の商品開発、ブランディング、ディレクションを手がける他、日本航空、東急文化村『カフェ・ドゥ・マゴ』など数多くの企業のライフスタイル提案事業に携わる。 海外ファッションの事情視察のため、 年数回渡行する。2009年よりインドとのビジネスの取り組みをスタートする。 現在、( 財) 日本ファッション協会流行色情報センター/JAFCAファッショングッズ分科会専門委員。 http://ameblo.jp/tao-by-nao/ naomi-measure@roy.hi-ho.ne.jp |
今、ファッションマーケットを見渡すと同じようなモノが溢れています。「これが売れている」という情報が流れると、すぐさま「右へならえ」といわんばかりに、どこのショップも同じようなテーストの商品が並んでいます。
となると、堅実なユーザーは「少しでも安い店」に行くのは自然の流れ。ファストファッションが支持されているのは当然の結果といえるでしょう。
となれば、「どうすれば差別化できるか」が、ファッションショップに問われてきます。
そこで、ファッショングッズの出番です。
ファッショングッズの特性は、料理でいえばスパイス。スタイリングの最後の決め手となる味付けをどうするか!という重要な位置にあるのです。スタイリスト的発想でいうと、ファッショングッズは「魔法の小道具」です。
ではなぜ、「魔法の小道具」なのでしょうか。
例えば黒のワンピース。靴をパンプスにするか、スニーカーにするかで、エレガントにもカジュアルにも表現できます。さらに色や素材を変えればイメージも変わってきます。
アクセサリーをシェルやウッドビーズなどの天然素材のネックレスにするか、パールやメタリックパーツのロングネックレスにするかで、これも表情がだいぶ変わります。
このようにファッショングッズの使い方次第で、1枚の黒のワンピースをいかようにも変身させることができるのです。
また1枚の布であるスカーフも万能の小道具といえましょう。頭に巻いたり、帽子に巻いたり、首に巻いたり、ウエストに巻いたり、バッグを包んだりすることもできます。「スカーフを首に巻く」と一言でいってもいろいろな巻き方があり、大きなものはドレスやビスチェ、スカートへと変身させることもできる万能アイテムなのです。
では、「魔法の小道具」を提案するための企画はどう立てたらいいのか、必要な情報はどう取るのか、またファッショングッズのトレンドはどう分析したらいいのか……。
そんな疑問に応えたのが本書です。
ファッショングッズのトレンド分析や季節感を表現した楽しくてワクワクするような見せ方、時代に合った企画の出し方、ストーリーを展開するための企画のアイデアを様々な角度から提案しています。
読者対象は幅広く設定しています。ファッショングッズを扱っている百貨店や専門店のバイヤー・販売員はもちろんですが、その予備軍である学生の教科書にもなるはずです。
売れない時代だからこそ、「これを買ってよかった」「このお店で買ってよかった」「この人から買ってよかった」と思わせる何かが必要だと思います。
モノのもつストーリーがあれば買い手側のモノに対する考え方が変わり、愛着が湧き、長く大切に使ってもらえます。そして、それがエコにも繋がっていきます。
環境、フェアトレード、モバイル、伝統工芸、匠の技、Made in Japan、セラピー、高齢者などのキーワードからモノを見たり、ひとつの事柄を掘り下げていくと新しいストーリーが見つかると思います。
モノを売るだけではなく、「ストーリーを売る」という角度から提案するとファッションはもっと楽しくなってきます。そのストーリーづくりにおいて、効果的な役割を果たすのがファッショングッズなのです。
そう信じながら、本書を執筆した次第です。