Books - 繊研新聞社発行の書籍

ファッション販売のための色彩技術
= 天野 豊久 著/
A5判206頁/2000円
[ISBN 4-88124-119-2]

<本書紹介>
 “色はセンス”と考えられていることが多く、ファッション産業においても色彩の扱いは、多くの場合個人の能力に依存しているのが現状です。
 しかし、色彩は誰もが身につけられる「技術」です。本書は、店頭での商品陳列における色彩の活用を目的とし、色彩の役割を整理した上で、その理論的背景と具体的な技法を解説した、これまでにない“色彩の技法書”です。
 販売の現場はもちろんのことVMDにおける色彩計画にも参考となる内容です。
初版2003/06/30
著者プロフィル
天野 豊久(あまの・とよひさ)
1962年生まれ。86年東京造形大学造形学部美術I類卒業。88年文化服装学院二部服飾専門課程服装科卒業。
88~91年織田デザイン専門学校勤務(91~98年非常勤講師)。92年~ヒューマンアカデミー講師、株式会社プレスト講師(~02年)。93年~文化服装学院非常勤講師。2000年カラーコンサルティングオフィス アプレクールール開設。02年~日本女子大学非常勤講師。
日本流行色協会会員、日本色彩学会会員
著書に「LATEX、HTML、グラフィックス 電子ドキュメント入門」培風館(共著)、「文化ファッション講座 服飾関連専門講座5 色彩」文化服装出版局(共著)がある。
連絡先 カラーコンサルティングオフィス アプレクールール
FAX. 03(5339)1986  
HP http://apres-c.com/

「ファッション販売のための色彩技術」

= [2003/06/30初版]

序章 色を使う意義

 色彩はなぜ大切なのか
(1)産業と色彩 (2)色彩に対する関心 (3)色彩による失敗
 色彩はセンスではない
(1)センスは個人の楽しみ (2)技能によって生きるセンス
 きれいにするのではなく、きれいになる
(1)目的が美しさを導く (2)色彩は言葉

第 1 章 色をとらえる

“色を見る”ということ
(1)目・光・物体 (2)目が異なると色の感じ方が異なってしまう (3)照明する光の質が異なると色が違ってしまう
 色をとらえるレべル
(1)大きくとらえる、細かくとらえる (2)すべての色を十数色から数十色程度でとらえるレベル 
(3)すべての色を数百色程度に区分するレベル (4)すべての色を数千色以上の細かさで区分をするレベル
 ベーシックカラーチーム
(1)ベーシックカラーチーム (2)プラクティカル・ベーシックカラーチーム
 ヒュー&トーン
(1)ヒュー(色相) (2)トーン(色の調子)
     1、無彩色と有彩色 2、純色、清色、濁色 3、トーンによる細分化
 色の三属性
(1)色を細かく見分ける (2)色相(Hue) (3)明度(Lightness) (4)彩度(Saturation) (5)等色相面と色立体
 柄の色
(1)柄物を分類する (2)柄の大きさの影響 [①同化現象 ②融合効果 参考 混色の原理] 
(3)色の面積比 (4)柄物のデザインの類型と色の見え

第 2 章 色彩のはたらき

 色彩のはたらき
(1)“手助け”をする色彩 
(2)ものの存在を示す [1、識別性 2、誘目性 3、視認性 4、膨張性と収縮性 5、進出性と後退性]
(3)イメージを喚起する [1、色彩感情 2、色彩の連想 3、色彩の象徴性 4、色彩における共感覚、または共様性 5、トーンのイメージ]
(4)嗜好を反映する [1、色の一般的な嗜好 2、商品色と嗜好 3、個人の色彩嗜好]
(5)色の見えへの影響 [1、色の対比現象 2、面積効果]
 色彩を活用する目的
(1)商品の陳列を見やすくする (2)商品やブランド、店舗のイメージ、コンセプトを伝達する (3)調和感のあるコーディネーション

第 3 章 色彩の技法

 色彩活用の目的と視点
(1)商品陳列の見やすさ~お客さまの視点 (2)店舗および商品イメージの伝達~提案者の視点 (3)調和感のあるコーディネーション~スタイリストの視点
 色彩の技法-Ⅰ まとまりときわだち
  ……見やすさに視点を置いた色彩陳列の方法
  (1)色彩陳列の考え方
  (2)色彩陳列の計画と実施の概要
    ●1 商品色の分類~PBCTによる
    ●2-1 売り場の色彩構成の計画
    ●2-2 売り場の色彩陳列の計画例
    ●3 細かい配列の調整
 色彩の技法-Ⅱ イメージ・プレゼンテーション 1
   ……カラーイメージを切り口とした商品色彩の陳列
  (1)カラーイメージによる陳列の意味
  (2)カラーイメージによる色彩陳列の計画と実施の概要
    ●1商品色の分析~ヒュー&トーンによる
    ●2イメージの策定
    ●3カラーイメージによる陳列計画
 色彩の技法-Ⅲ イメージ・プレゼンテーション 2
    ……カラーイメージによるVP
  (1)VPにおける色彩の役割
  (2)VPにおけるカラーイメージ計画
    ●イメージの言語化、対象化~イメージをことばにする
     (1) 基本テーマの設定 (2) 形容語による言語化 (3)連想による具体化 (4)イメージをまとめる
    ●イメージの色彩化~キーワードから色彩の傾向を導く
     (1)キーワードの感情を分析する (2)キーワードと色の関連を分析する
    ●商品色の分析~イメージの中心となる商品色の選択
    ●カラーコーディネーションの計画
     (1)テーマカラーの決定 (2)配色方法とアソートカラーの決定 (3)アクセントカラーによる調整
 参考 ヒュー&トーンによる配色の類型
   (1)色相の関係による配色  (2)トーンの関係による配色 (3)ファッションカラーコーディネート (4)その他の配色
 参考 SD法について
   (1)評価尺度の作成 (2)評価 (3)集計をする (4)イメージプロフィル
 色彩の技法-Ⅳ 自然なカラーコーディネーション
  (1)基本的なカラーコーディネーションの考え方
     1、色相が“まとまり”の配色 2、トーンが“まとまり”の配色 3、色相もトーンも“きわだち”の配色 4、無彩色の配色
  (2)“自然なコーディネーション”とは
  (3)“ドミナント”という技法
     1、色相に注目したドミナント 2、明度に注目したドミナント 3、ナチュラル・ハーモニー
  (5)違和感を取り除く……セパレーションカラー
  (6)印象を強くする……アクセントカラー

本書の特徴

  1. よくある色彩入門書やカラーコーディネーションのノウハウ本でなく、販売現場で の色彩活用を目的とした“色彩の技法書”です。
  2. 色彩の役割を「見やすさ」「イメージ」「調和感」の3つの視点から整理し、店頭 での目的に合わせた技法を解説しています。
  3. 色彩を応用するために必要不可欠な色彩学の基礎理論も、誰もが理解できるよう平 易な表現を心がけています。

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