Books - 繊研新聞社発行の書籍

美しき「絆」のビジネス
= 生駒尚美 著
B6判208頁(オールカラー)/1800円
[ISBN 978-4-88124-240-7]

<本書紹介>
 「アーティストより、デザイナーよりも創造的」。そんな若き起業家たちに出会った著者が新しいタイプの8人をピックアップ。
 「もっと早く、もっと多く、もっと大きく」という従来型ビジネスの論理と呪縛から解き放たれた彼らは、社会と自分にとって「幸せ」な仕事とは何かを追究している。
 本書は、これらの若き起業家たちの事例を著者独自の視点で分析、「仕事で幸せになる秘訣」を解き明かした「新幸福論」だ。数多の「社会起業家論」とは一線を画す問題提起の書となっている。
著者 プロフィル
生駒 尚美(いこまなおみ)
 アーツ・アドミニストレーター。旧・大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業。
 87年より、セゾングループの文化担当として、多目的ホール等文化施設の企画・運営および芸術助成事業に携わる。2003年に独立。
 自然の力や美しさ、人間の創造性との邂逅によって創造される「五感が響き合う美しい暮らし」が活動の主要テーマ。
 主要なプロジェクトに、原作デビュー80年記念『くまのプーさんからのメッセージ展』クリエイターズ・ゾーン(04年~05年/於:新宿髙島屋 他)、『ジャパンファッションフェア・イン北京2008-CHIC』(08年3月/主催:JETRO)、『久保田一竹と川崎景太展』テーマ・インスタレーション“Voices of the Earth”(09年1月/於:松屋銀座 主催:テレビ朝日)他、多数。
 日本アートマネジメント学会、社団法人日本フィトセラピー協会正会員

『 美しき「絆」のビジネス 』 生駒尚美 著

第 1 話

  人生は、すべての登場人物にセリフのあるドラマである
人と人、人と社会をつなぐ仕事
  十全に開花した「天賦」が幸せを紡ぐ
  ケーススタディ1
働くことは生きること─「東京仕事百貨」の場合
  ケーススタディ2
可能性を信じる心が「奇跡」を起こす─「デジサーチアンドアドバタイジング」の場合

第 2 話

  世界とは、自分自身を映す鏡に他ならない
境界線を超え、さまざまな「世界」と絆を紡ぐ活動
  「大きな世界」と響きあう「小さな世界」としての私たち
  ケーススタディ3
「贅沢な暮らし」の再定義─「DoGood, BeHappy! 」の場合
  ケーススタディ4
「エシカル」という価値の発見─「HASUNA」の場合

第 3 話

  私たちは、宇宙のカケラでできている
視野を広げ、「内なる叡智」を呼び覚ます創造性
  世界とは「ひとつの意味ある全体」である
  ケーススタディ5
意識を拡張するクリエイションの力─「スペースポート」の場合

第 4 話

  「100/46億」が意味すること
時を超え、過去と未来をつなぐ意思の力
  「今、ここ」に存在することの役割
  ケーススタディ6
「スピリット」を支えるという自負─「うね乃」の場合

第 5 話

  魂は、心とからだが出会う最奥の場所に、静かに存在する
「自然のリズム」と共鳴し、「本当の自分」との絆を取り戻す幸せ
  「私」を超えて「大いなる力」を感じる心
  ケーススタディ7
「緑」と共に生きるという叡智─「ソフィア フィトセラピーカレッジ」の場合
  ケーススタディ8
生きる喜びへの賛歌─「パティスリー シンプルモダンマクロビオティック」の場合
  天になるごとく地にもなさせたまえ

本書の特徴

  1. 旧来の成功の物差しでは判断できない、料理人、宝飾デザイナー、プロデューサーなど異なる分野の若き起業家たち8人のビジネスを紹介
  2. 著者の独自の視点で「なぜ、そのビジネスが美しいと思うのか」をエッセーとケーススタディで解き明かしていく
  3. 若いビジネスマンや学生の興味を引く、詩人や哲学者などの至極の言葉をキーワードにちりばめた、新しいタイプのビジネス書




はじめに

 本書は、長く「文化畑」での活動を続けると共に、自然界の一部としての人間存在に興味を寄せてきた筆者が、「ビジネスを通じての幸せ」を考察する思考の流れのなかに、さまざまな仕事人たちのアクションを散りばめたエッセイ集である。
 ゆえに、宇宙や人体、絵画や文学などについてのストーリーが随所に登場する少々「風変わりな」構成となっているが、全体を通じておつき合いいただくことによって、ビジネス的な視点からは見えにくい要素を含むささやかな「幸福論」になっていることを感じていただけるのではないかと思う。もちろん、読者の興味に応じて、ケーススタディのみをお読みとりいただいても、個別のビジネスがもつ魅力をご理解いただくことは可能だろう。
 縁あって本書を手にとってくださった皆様の心の深い部分に、何がしかの光のカケラが届くよう、願ってやまない。


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