Books - 繊研新聞社発行の書籍

ニットの基本
= 鈴木美和子・徳田貴美江・山川智子・星野衣津子 著
B5判 128頁(巻頭カラー8頁)/2000円
[ISBN 978-4-88124-250-6]

<本書紹介>
 ニットの基本を「つくる」に視点をおいてまとめたもの。
 とくに緯編で制作するのに必要な基礎知識として、編針、ゲージ、糸と編組・編地とを関連づけ組織と編み方をやさしく解説。
 また、ニットのCADシステムを用いた三原組織の基礎編はもちろん、無縫製ニット機械によるセーターの制作手順や丸編生地を用いたカット&ソー商品であるTシャツとポロシャツの制作手順までを網羅。
 ファッションを学ぶ学生、あるいはファッションビジネスに進みたいと考えている人たちに向けたニットの基本テキストの決定版だ。索引付き
著者 プロフィル

鈴木美和子(すずき・みわこ)
杉野服飾大学 アートファブリックデザインコース 教授
 1975年 杉野女子大学(現 杉野服飾大学)卒業。在学中より織物に興味を持ち、「産地めぐり」を始める。八王子、村山大島などの工房に通う。
 1982年 大学での教育・研究の傍ら京都川島テキスタイルスクールで約13年間、短期研修を繰り返し、技術の習得、作品制作を続けた。
 2000年 女子美術大学大学院美術専攻 織 修士課程修了
 2004年 英国ウールを使った作品制作、「エセル・メレーについて」研究中
 2008年 『アパレル素材の基本』第3版 発行所:繊研新聞社

徳田貴美江(とくだ・きみえ)
杉野服飾大学 非常勤講師
 1997年 杉野女子大学(現 杉野服飾大学)卒業
 1998年~2005年 (株)島精機製作所 短期研修
自動制御コース/SES普通コース/SES成型コース/SWG-Xコースを修了
 2005年 杉野服飾大学アートファブリックデザインコース ニッティング(ニットCAD)授業を担当 現在に至る

山川智子(さんがわ・ともこ)
杉野服飾大学 助教
 1999年 杉野女子大学(現 杉野服飾大学)卒業
 2005年~2008年 (株)島精機製作所 短期研修
自動制御コース/SES普通コース/SES成型コース/SWG-Xコースを修了
 2010年 杉野服飾大学 アートファブリックデザインコース ニッティング(ニットCAD)授業を担当 現在に至る

星野衣津子(ほしの・いつこ)
杉野服飾大学 助手
 2007年 杉野服飾大学卒業
 2007年 丸和繊維工業(株) 入社 技術開発室ソーイングスタッフ勤務
 2010年 丸和繊維工業(株) 退社

『 ニットの基本 』
    鈴木美和子・徳田貴美江・山川智子・星野衣津子 著

第1章 ニットを知る

ニットの歴史
手編
機械編
ニットの種類と特徴
緯編
機械、針、糸とゲージ
経編

第2章 ニットの制作

編地の基本
コースとウエール
流し編と成型編
編成原理
緯編ニット
編機のゲージ
横編機のゲージと糸の太さ
ゲージの呼称と商品
リンキング(linking)
無縫製ニット
編記号と編地
表目と裏目が基本
ゴム編の種類
変化組織

第3章 ニットの実際

ニットCADシステムによる三原組織
1.編地となる部分を描く
2.オプションラインの描画
3.自動制御
4.編成
5.仕上げ
ジャカード(サンプル)生地の作成
1.ジャカード柄のデザイン
2.ジャカード柄の入力
3.オプションライン描画(自動描画を使用)
4.基本柄の作成とパッケージファイルの設定
5.パッケージ展開
6.自動制御
7.編成
8.仕上げ
成型編 プルオーバーセーター制作の流れ
1.企画書の作成
2.風合いサンプルの作成(テストピース)
3.パターン作成
4.ニットデータに変換
5.減らし目・増やし目・伏せ目の描画
6.自動制御処理
7.編成
8.寸法チェック
9.縫製(リンキング)の手順
10.仕上げ
無縫製ニットラウンドネックセーター制作の流れ
1.企画書の作成
2.風合いサンプルの作成(テストピース)
3.パターン作成
4.ニットデータに変換
5.圧縮柄の作成
6.展開
7.自動制御処理
8.編成
9.寸法チェック
10.仕上げ
カット&ソー製品の縫製
パターン
環縫ミシンと本縫ミシンの違い
ミシンの種類
針の違い
アタッチメントの種類
差動
伸び止めテープ
カット&ソー製品の縫製手順




はじめに  より

 アパレル素材を見渡すと、以前は織物とニットを比較すると織物の製品が多く、その時代が長く続きました。しかし最近では、ニットのカット&ソー(cut&sewn)製品が伸び、統計(『繊維・生活用品統計年報』 平成22年)では51:49とややニット製品が多くなっています。若者たちは下着感覚でカット&ソーのTシャツを着用したり、日常着としてカーディガンジャケットやニットコートなどをはおっています。いまや、気軽に着用できるニット製品がライフスタイルのカジュアル化により伸びています。

 このテキストはニットの基本を「つくる」に視点をおいてまとめました。第1章ではニット概論、第2章では緯編ニットの制作、第3章ではカット&ソー製品を例に縫製までを解説しています。ファッションを学ぶ学生やファッションビジネスに進みたいと考えている方たちの基本的なテキストとして組み立てました。

 ニットを作る機会は少ないと思いますが、毛糸と編針(棒針、鉤針)を持ってひと目でも編んでみてください。そうするとその原理や一歩一歩進んできたニットの創意工夫の歴史がよく分かります。

 ニットファッションは感性を製品にし、ビジネス展開していく領域です。知れば知るほど興味が湧く奥深い世界です。製品開発からリテールまでの長い工程をイメージし、企画・設計が考えられるニットファッションビジネス人になっていただきたいと思います。その第一歩にこのテキストが活用されれば幸いに思います。

 最後になりましたが繊研新聞社出版部の井出重之氏、編集者の稲富能恵氏、エディトリアルデザイナーの金子英夫氏の忍耐強い対応によってこの本が実現したことを心より感謝申し上げます。

平成23年5月 杉野服飾大学 鈴木美和子


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