Books - 繊研新聞社発行の書籍

ヴィンテージファッション
= 田島 由利子 著
B6判304頁/2000円 (本体1905円+税5%)
[ISBN 978-4-88124-205-6]

<本書紹介>
 30年来のコレクターの著者がヴィンテージファッションの定義を明らかにし、発生と歩みを紐解きながら、ファッションを取り巻く環境の変化をナビゲート。
 そこにまつわる映画や音楽、ゴシップなどサブカルチャー的な要素も加味し、それぞれの時代の実体験がなくても興味深く読み進められるエピソードが満載されている。ファッションは単なる消費財ではなく、真価のあるものは後世に伝えていきたい「文化遺産」であるというメッセージが込められた一冊。
初版2008/05/26
プロフィル
田島 由利子(たじま・ゆりこ)
 ファッションジャーナリスト。
 日本大学芸術学部卒。在学中に、原宿にあったアンティ−クファッションのブティックでアルバイトをし、ヴィンテージウェアの魅力に目覚める。
 大学4年のときにジャーナリスト専門学校とスタイリスト専門学校に通い、ファッションジャーナリストの道志す。卒業後は海外の蚤の市めぐりをし、ヴィンテージウェア&グッズに触れる生活を体験。原宿のファッション情報・企画会社に勤務したのち、フリーのファッションライターとして独立、雑誌の企画・構成と取材に携わる。著書に『20世紀日本のファッション』(インタビュアー 大内順子・ライター 田島由利子/源流社)がある。
 E-mail:yrs@d3.dion.ne.jp


『ヴィンテージファッション 〜 娘に、そして孫に伝えていきたい文化遺産』  田島 由利子 著

序 章  真価のある「美的な服」を求めて

〜心の琴線に触れる服がヴィンテージウェア
〜服に内在する知性・品性・感性
70年代の原宿で出合ったアンティークファッション
70年代半ばの原宿アンティークショップ事情
山口百恵とアンティークドレス
ロス疑惑事件とアンティーク
「温故知新」につながるヴィンテージ

第1章 上流階級が育てた40年代までのファッション

〜まず、時代とファッションの関係を学ぼう
古着売買の始まりは宮廷の「お下がり」から
センチメンタル・バリューの意味合い
19世紀ミシンの発明と既製服の進歩
オートクチュールをコピーした「廉価版既製服」
ヴィンテージ・コレクションはセレブの教養
掘り出し物のスキャパレリ
ファッションの流れを作ったのは女性の生活の変化
戦争とファッション〈フランスの変化〉
自分で育てるヴィンテージ
戦争とファッション〈アメリカの変化〉〜アメリカンスポーツウェアの誕生
アメリカで作られたディオールのライセンス商品
ナイロン製ペティコートの果たした役割

第2章 ヤングが主役に踊り出た50年〜60年代

〜憧れのシネモードと若者の弾けたファッション
映画が先生だった――〈オードリー・ヘップバーン〉 イーディス・ヘッドの仕事
映画が先生だった――〈オードリー・ヘップバーン〉 ジバンシーの仕事
映画が先生だった――〈グレース・ケリー〉 ニュールックの影響
映画が先生だった――〈グレース・ケリー〉 レディとセクシー
ヌーベル・バーグに見るジーン・セバーグの粋〈フランス〉
ブリジット・バルドーの扇情〈フランス〉
エルヴィス映画に見る肉体派ファッション〈アメリカ〉
ミニスカート旋風とビバの挑戦〈イギリス〉
ツイッギーとモッズブーム〈イギリス〉
5月革命とイエイエ〈フランス〉
テレビが世界の窓だった〈モータウン・ミュージック〉
テレビが世界の窓だった〈アメリカンドラマ〉
人生を楽しむためのファッション
平場のボリュームに見る大量生産時代
60年代の好景気と文化生活
ベビーブーマーが生んだ消費カルチャー

第3章 日本人の中にブランド意識が目覚めた70年代

〜ブランドに憧れ、踊らされた時代を経て惑わされなくなった消費者
お仕立てとイージーオーダー
パリのプレタポルテ
アンチ・モードの時代へ
70年代、突如訪れたブランドブーム
生活の中に入ってきたブランドマーク
ボニー&クライド・スタイルの『ビギ』
70年代、アンティークブームの発信元はアメリカ
『ニコル』と青山キラー通り
意外に小さかった『ワイズ』のアトリエ
帝国ホテル牡丹の間のファッションショー
トロピカルデコとフラミンゴ・スタジオ
作り手の魂がこもったブランド服
限定ターゲットのためのブランド服
ほど遠かったケリー・バッグ
ブランドにはもう惑わされない

第4章 伝えていきたいファッション

〜ヴィンテージウェア&グッズを通して理解する奥深いファッションの魅力
ワインの世界で生まれた言葉がヴィンテージ
ヴィンテージおたくの誇り
目のご馳走
有名デザイナーもヴィンテージ・コレクター
マニュファクチャーの時代の服に学ぶ
アイテム別に見るヴィンテージファッションの魅力
●ドレスの魅力●ブラウスの魅力●スカートの魅力●コートの魅力

第5章 優れたファッションは永遠性を有する

〜見直したい「作り手の想い」とそれを愛する「受け取り手の気持ち」
ボタンにまつわる物語
美意識は子供時代に育てられる
生活芸術が定着しているフランス
子供服に見るヴィンテージ的価値
ヴィンテージファッションは「文化遺産」である

本書の特徴

  1. ヴィンテージというカテゴリーを媒介とし、ファッションにおける文化史・社会風俗史的なアプローチで鋭く考察。
  2. 著者の収蔵品の中から厳選したヴィンテージウェア、バッグ、アクセサリーなどを多数の写真で紹介している。
  3. “ヴィンテージの魅力”を日本で初めて本格的に追求した本書は、クリエイターばかりでなく、バイヤーや販売員も必読。