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感性市場戦略 全員がクリエイターになる日 |
| <本書紹介> ついに市場の創造は顧客に委ねられた 今まではクリエイターとかデザイナーといわれる人々は生活の向こう岸におり、消費者はこちら岸にいて、単にそれを提供されて消費するだけの存在だった。 それが重なり合い、いつしか消費者が自分でクリエイトする時代になってきた。 作る人と使う人がイコールになってきたのである。 野菜づくりからファッションまで、あるいは化粧法から料理法まで、自ら作り出すセルフ・クリエイターとして、顧客が市場をリードし始めた。 |
| 著者 プロフィル 谷口正和 (たにぐち まさかず) (株)ジャパンライフデザインシステムズ 代表取締役社長 立命館大学大学院経営管理研究科教授 東京都市大学都市生活学部客員教授 1942年京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部産業デザイン学科卒業。生命、生活、人生の在り方を問う「ライフデザイン」を企業理念そのものとし、地球と個人の時代を見据えて常に次なる価値観のニューモデルを提示し続ける。 コンセプト・プロデュースから経営コンサルテーション、企業戦略立案、地域活性計画まで幅広く活動。時代を週単位で分析し続けている週刊「NEXTHINK(ネクシンク)」はウィークリー情報分析誌の草分け的存在。 会員制ワークショップとして、21世紀の新マーケット・パラダイム『文化経済』市場の商業、観光、産業の経営を学ぶ「文化経済研究会」を主宰。日本デザインコンサルタント協会・理事(観光・街づくり担当)、日本デザイン機構・理事、日本Webデザイナーズ協会・顧問、京都ブランド研究会・座長等を務める。 主な著書に、『顧客革命 3人の旅人たち』『アート&シティ』『京の着眼力』(いずれもライフデザインブックス)『時間単位の市場戦略』(講談社)ほか多数 |
「全員がクリエイターになる日」。このタイトルは、私の日々の実感から生まれた言葉を、そのまま本書の題名としたものである。
今まではクリエイターとかデザイナーといわれる人は生活の向こう岸におり、消費者はこちら岸にいて、単にそれを提供されて消費するだけの存在だった。
それが重なり合い、いつしか消費者が自分でクリエイトする時代になってきた。作る人と使う人がイコールになってきたのである。野菜からファッションまで、あるいは化粧法から話し方まで、自ら作り出すセルフ・クリエイターとして顧客をとらえるのが、現在一番正しい顧客認識だろう。
そして今一番重要な市場理解は、時代が「感性」の段階に入ったということである。
提供者からの説明、解説を超えて、顧客は自ら直感的に感性で判断する。良い・悪いといった物の判断を超えて、好き・嫌い、すてき・すてきじゃない、ピンと来た・ピンと来ないといった、感受性の一瞬の判断の時代に入ったのだ。
クリエイターの軸にあるものは感性である。そこからオリジナリティーが生まれ、クリエイティビティーが生まれ、オンリーワン、ファーストワンが生まれてくるのだ。ある意味、これからのメーカーやリテイラーは、このクリエイターとして存在する顧客に素材やアイデア、ノウハウを提供するサポーターである。ある意味、市場の主客が転倒したのである。このような「全員がクリエイターになる日」が到来したことを前提に、いかに感性の時代を理解し、感性を通じたコミュニケーション、クリエイションを顧客と対話していくか。
ぜひ感性の時代を皆さんと共有したい。
2010年秋