繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
New York 1 | New York 2 | New York 3 | New York 4 | New York 5 | New York 6 | New York 7
ニューヨーク・コレクション - 3
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/02/06
【ニューヨーク=小笠原拓郎、杉本佳子通信員】08~09年秋冬ニューヨーク・コレクションは、シェードのかかったようなダークカラーと、グリーンやブルーの鮮やかな色をアクセントにしたラインが広がっている。ふんわりしたショルダーラインと布を重ねたドレープのディテール、ちょっとレトロな気分で見せるコレクションが多い。
タクーンが大人っぽくなった。ふわっとした質感やラスティックなテクスチャーなど、暖かみのある素材が多い。グラデーションのモヘアはブレザーやピーコート、アルパカのへリンボーンは襟腰の低いロールカラーのプルオーバーに仕立てる。バイアスに入れたウインドーペーン、水彩画タッチのフラワープリントにバイアスチェックを重ねたプリント、3種類のランバージャックチェックをはぎ合わせた生地など、凝った素材が多い。モデルのヘアも、後れ毛をなびかせながらふわっとまとめられている。
キャロリーナ・ヘレラは、アウトドアのニュアンスを混ぜながらエレガントでラグジュアリーなコレクションに仕上げた。ループツイードやジャカードのジャケット、羽根や鳥のモチーフを刺繍やプリントで入れたシフォンのブラウス、タッターソールチェックのコートやスーツでファンシーなムードをつくる。ボトムは、ライディングパンツやペンシルスカート。羽根のついたフェドラとドライビンググローブが優雅。
ジル・スチュアートのテーマは「フレンチミリタリースクールガール」。ダブルブレストのかっちりしたコートやジャケットがある一方で、サテンのボウブラウス、透かし織りのチェックのブラウス、ラメのブラウスなど、ロマンチックなブラウスをたくさん見せる。ファーのベストやスパンコールのドレス、深いVネックのドレープドレスで、グラマラスなニュアンスも入れている。
ジャージーにドレープを入れたドレスを得意としてきたドゥー・リーは、ミニマルでシャープなラインへと変わった。ジオメトリックな切り替えにふんわりした袖のボリューム、スティングレーのようなアプリケ。ミニマルなドレスを切り替えやアプリケで変化させる。ミンクのジャケットにはチュールをかぶせ、ドレスの上からバルキーなニットベストを重ねる。モアレのようなアプリケドレスも造形的なのにすっきりとまとめている。
キャサリン・マランドリーノは、袖に造形的なフォルムを入れた構築的な服がいっぱい。肩から張り出したレッグオブマトンスリーブ、ひじから袖口にかけて質感を変えた袖などがある。サテンのドレープドレスも多い。鉱石や樹木からピックアップしたカラーパレットは、エメラルドグリーンと黒がメーン。
アキコ・オガワは、スコットランドのキルトやミリタリーのニュアンスを入れた、ロマンチックな服を並べた。タータンチェックのパネルを背中に流してボリュームのあるドレープを入れたデザインやバッスルスカートが多い。
道化師たちのエレガンス トム・ブラウン
サーカス小屋の丸いステージにフォーマルスタイルのピエロが現れると、トム・ブラウンのコレクションがスタートする。物悲しい音楽とともに登場するのは、レイヤードスタイルの道化師たち。ケープレットやクロップトジャケットにコンビネゾンを重ねたり、パンツの上からマルチボタンのオーバートラウザーズを重ねて、トラッドスタイルに違ったニュアンスを取り入れる。ナイロンタッチのジャケットはバットウイングのような袖のドレープ、トリミングジャケットの縁にはふわふわの羽根を盛って可愛らしい雰囲気に。アストラカンのAラインコートなど、ラグジュアリーなアイテムも充実している。
後半はユーモアいっぱいのライン。もこもこの羽根飾りのスーツや2人のモデルがパンツを共有してはくスーツスタイル、スーツの上からベルトをぐるぐる巻きにしたボンデージスーツといったもの。フェデリコ・フェリーニの映画のように、ユーモアと切ない気分が入り混じった道化師たちのエレガンス。
New York 1 | New York 2 | New York 3 | New York 4 | New York 5 | New York 6 | New York 7












