繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬

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ニューヨーク・コレクション - 5

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。写真をクリックすると拡大表示します)

2008/02/08

 【ニューヨーク=小笠原拓郎、杉本佳子通信員】08~09年秋冬ニューヨーク・コレクションには、マニッシュな要素をエレガントなラインと組み合わせたスタイルとフォークロアイメージが出ている。ギャザーやプリーツで見せるドレスと、クロシェやプリントでちょっぴり工芸的なイメージのドレスやスカートなどが広がった。

 デレク・ラムはライディングジャケットやダスターコート、トレンチコートなど、メンズっぽいアイテムと作り込んだエレガントなドレスを組み合わせた。ひざまであるサージのライディングジャケットの裾からはふわふわしたシルクチュールのスカートをのぞかせ、ミンクトリミングのフェルトコートはチュニックと重ねて着る。後半は黒とパープルで見せるぐっとシックなシフトドレスやクリノリン。細かくプリーツをたたんだり、ぼかしたフラワープリントのタフタでフェミニンに仕上げた。

 初めてテントでショーをした3・1フィリップ・リムは、トロンプルイユのディテールとマニッシュな要素を組み合わせた。ダスターコートやチェスターフィールドコート、ライディングジャケットなどマニッシュなアイテムがたくさん。そこにふわっとした素材と明るい色で、少年のようなイメージに仕上げる。マトラッセやアールヌーボー風の曲線を描くレース、はさみでジグザグにカットしたようなディテールがアクセント。一方で、ネックレスはアールデコ調のモチーフのカラフルなもの。

 アナ・スイはインディアンアートとラファエロ前派の画家の絵からインスピレーションを得て、フォークロアとにぎやかなマルチカラーをミックスした。スパッツやタイツにも柄を入れ、さまざまな柄と柄、色と色を合わせながらエネルギッシュで可愛らしいイメージでまとめる。柄のモチーフは鹿や木、ベリーがある。シフォン、ベルベット、メタリックラメなど、異なる素材も一つの服にどんどんはめこむ。色はコバルトブルー、シアンブルー、パープルとギラギラ輝くゴールド。クロッシェのトリミングをしたカーディガン、浮かしたヨークのジャケットなど、今シーズンらしい軽くてふわふわしたニュアンスが利いている。

 ナルシソ・ロドリゲスは、ビュスティエやコルセットのようなディテールのミニマルスタイル。なだらかな丸い肩が、ミニマルな服に優しい表情を加えている。ほんの少し折り返した小さなロールカラーや小さなシャツカラーを立てたような襟で繊細な雰囲気に。素材はダブルフェースのカシミヤとフランネルを中心に、ふわふわしたピーコックフェザーも入れた。

 プラザホテルのボールルームでショーを見せたブライアン・レイズは、ふわっとした量感を入れながらシンプルでエレガントなラインに仕上げた。パニエでぽっこり膨らませたギャザースカートには、シフォンのボウブラウスを合わせる。ボウを3段重ねたブラウスの上には、ざっくり編んだロングカーディガンをゆったりとはおる。

 カルロス・ミエレは、ゆるやかなウエーブをモチーフにした。プリントやケーブル編み、くしゃくしゃっとたたんだプリーツ、曲線の切り替えをエレガントなドレスやセーターにのせていく。ロングドレスは赤やグリーンのグラデーションが美しい。

 レラリオ・ベアトリッツは、もこもこふわふわしたタッチの手芸とちょっぴりマスキュリンな要素を織り交ぜる。ウールレースやクロシェのアプリケなどのハンドクラフトのような生地に、キラキラ光るビーズ刺繍や透けるチュールやシフォンを入れて変化をつける。


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