繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
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ニューヨーク・コレクション - 6
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/02/09
【ニューヨーク=小笠原拓郎、杉本佳子通信員】08~09年秋冬ニューヨーク・コレクションにはミニマルでシャープなラインが広がっている。ボディーコンシャスのドレスを重ねたり、構築的なテーラードをずらしながらシャープに仕上げたり、フェミニンでシャープなドレスをラッピングする。アーティストの作品からインスピレーションを受けたコレクションも多い。
ゴージャスなファーやシルクにコサージュやドレープの量感を加えて、ベラ・ワンはエレガントなコレクションを見せた。ラクーン襟のクロップトジャケットにフリンジのような糸のドレープのドレス、イエローのフラワータペストリー柄のショートジャケット、オーガンジーで作った大きな花のコサージュ飾り。クロップト丈のトップにもふわっとした量感を盛って、繊細なディテールをのせていく。オーバーサイズのラッフルカラーやポンポンをアシメトリーに飾り、房飾りのようなアクセサリーを首から垂らす。シルクに中わたを入れたボレロジャケットは、ウエストもパープルの花が描かれ、スリムパンツとコーディネート。オランダのアーティスト、キース・ヴァン・ドンゲンの肖像画からイメージした。
カルバン・クラインは、レーザーカットした1枚仕立てのミニマルな服にちょっとしたシェイプや素材感で表情をつけていく。マントルポケットをつけたコート、ドルマンスリーブのコート、レーザーカットした布をアシメトリーにオーバーラップさせたドレスがある。艶(つや)出し加工をしたカシミヤ、ウールフェルト、圧縮ウールなど、厚手の生地をシャープにカットしたミニマルスタイルにまとめた。
今シーズンからデザイナーがピーター・ソムになったビル・ブラスは、マニッシュな要素を入れた大人のエレガンス。前半はアンドロジナスなグレーのパンツスーツやトッパー、ボディーフィットのジャケットを並べた。後半はスパンコールのカクテルドレスやサテンのロングドレスを中心に、ラメ入りマトラッセのマッキントッシュコートやスモーキングジャケットも見せた。
淡い水彩画タッチのフラワ―プリントのドレスを軸にしたのはレベッカ・テイラー。上に羽織ったグレーのマニッシュなジャケットやムートンのベストも、ディテールや素材感にフェミニンなにおいを漂わせる。
シンシア・ローリーは、ストリート・ビクトリアン。白い壁がパタンと倒れて表れたのは、切り紙細工風にカットされたブルーやパープルの木立ち。飛び出す絵本を思わせる仕掛けから登場したモデルが着ているのは、変色して鈍い光を放つスパンコールや刺繍、アプリケで飾ったドレス。色はネービーやパープル、プラムが多い。
フィは、デカダンなニュアンスを入れたエレガンス。ヘルムート・ニュートンからイメージしたコレクションは、ミニマルでフェミニンな部分とマニッシュなところが共存する。シルクジョーゼットやチュールなど透ける生地で仕立てたビュスティエドレスやミニドレスに、フォーマルジャケットやムートンコートを重ねて見せる。スリップドレスにはタンクドレスを重ね、赤いドレスにはチュールのドレスをラッピングする。
14体だけのこぢんまりしたショーをしたスーザン・チャンチオロは、ぬくもりのある手作り服にプリミティブな要素を入れた。ボディーペイントのモデルが着るのは、カラフルなビーズ刺繍、パッチワークを使ったカスタマイズドドレス。ビーズのタッセルもアクセントにしたり、ハンドペイントの柄をのせたり。異なる編み地をはぎ合わせた手編みのショールもある。
トミー・ヒルフィガーはブルー、白、赤のトリコロールカラーを軸にしたコレクション。きれいな色のブレザーはバックにプリーツのディテールで変化を見せる。クレープのトリミングブラウスにレトロなチェックのバギーパンツのコーディネートなど、ちょっぴりレトロな気分を加えた。
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