繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
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ニューヨーク・コレクション - 7
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/02/13
08~09年秋冬ニューヨーク・コレクションは、アレキサンダー・ワングやフィリップ・リムなどニューヨークの若手デザイナーが以前より大人っぽい服を見せた。全体的には、メンズウエア、ミリタリー、スポーツから得たマニッシュな要素をエレガントにこなしたエレガントマスキュリンと、もこもこふわふわしたボリュームを入れながらラグジュリーにまとめたラスティックラグジュアリーが広がった。(小笠原拓郎、杉本佳子通信員)
シルエットも縦に長いロング&リーンと、ふんわりゆるやかなボリュームと丸い肩が特徴的なコクーンシルエットが注目される。素材は英国調のメンズ素材とニットが目立つ一方、シフォン、チュール、サテンも多い。
色はグレー、黒、ネービーのほかティール、そして鮮やかなエメラルドグリーンとオペラピンクがキーカラーとなった。
多くのデザイナーが取り上げたアイテムはロングカーディガンだ。薄手ニットからざっくり編んだ手編みまである。カーディガン、ジャケット、コートのいずれも、細いベルトでウエストをマーク。ドレスも相変わらず多い。ワイドパンツ、ギャザースカート、ケープも浮上した。
アメリカンカジュアルを上品に ラルフ・ローレン
イーグルスの懐かしく優しいメロディーにのせて登場するのは、シンプルなチャコールグレーのカシミヤタンクドレス。ラルフ・ローレンはアメリカのアウトドアモチーフを取り入れたエレガンスを見せた。
ショーの前半はカシミヤのドレープを生かしたチャコールからパープルのコートやジャケット、スカート。そこにレオパードのベストやハット、パンプスを組み合わせる。
ポイントとなるのは中盤以降。バッファローチェックのコートやジャケットにネイティブアメリカンのタペストリー柄のようなラップコート、そのいずれもがカシミヤの柔らかいタッチや丁寧な刺繍で仕上げられる。たくさんのポケットを付けたフィッシングベストやハドソンベイコートのようなボーダー柄のショートジャケットもカシミヤ製だ。シルクチュールのバッファローチェックはワンショルダードレスに変身。終盤はベルベットドレスでシックにまとめた。
マーク・ジェイコブスのショーは1時間以上は当たり前、ときには2時間遅れで始まる。ところが、今回は早めにお客を入場させ、シャンパンやスナック菓子を客席に配るサービスぶり。マーク・ジェイコブス自身がステージに飛び出し、早く席についてと観客をせきたてる。開始予定時刻のわずか20分遅れで最初のモデルが出て来たとき、ヴィクトリア・ベッカムはまだ着席しようとしている最中。ショーが始まる前から初めての事ばかりで、観客を驚かせた。ロックバンドのソニックユースの生演奏が鳴り響き、後方のスクリーンには煙をはく工場の煙突、流れる水、大きな目玉、潜水する女性の白黒画像が浮かび上がる。その中を歩くモデルが着ている服は、前シーズンの真逆ともいえる、全身をすっぽりと覆った穏やかな服だ。暖かみのある素材とルーミーなシルエット、淡くスモーキーなアイスブルーや薄いラベンダー、グレーが静かな空気感を作り出す。最大の特徴は、ポイントを極端にずり下げたプロポーションと丸い肩、後ろにドレープをとったボリューム感だ。メタリックな大ぶりのアクセサリーとスティーブン・ジョーンズの造形的な帽子が、スラウチな印象を引き締める。たっぷりしたブルゾンの留め位置やベルトを腰までもってきたコート、オフタートルネックの前をウエスト近くまで下げた落ち感のあるシルクのコンビネゾン、腰ではくワイドパンツなどちょっとやぼったいバランス感はどこか80年代を思わせる。
ダナ・キャランは、ゆったり流れるシルエットで見せるリラックスエレガンス。シルクサテンのバスローブドレスやベルベットタペストリーのバスローブコート、ドレープドレスの袖は長めで、ぞろっとしたシルエットを強調する。
ザックポーゼンは、エキセントリックでデカダンス。タキシードやスモーキングジャケットをアレンジした服と、スカートをふわっとふくらませたミニパラシュートドレスを見せた。透ける素材とカラータイツが多い。
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