繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
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パリ・コレクション - 1
(文頭の日付は紙面掲載日。写真は大原広和。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/02/26
【パリ=小笠原拓郎、青木規子】08~09年秋冬パリ・コレクションは、ダウンやニット、キルティングといったウオームウエアをポイントにしたレイヤードスタイルを広げている。タートルネックに襟を重ねたり、ダウンの半袖ジャケットにダウンのグローブを合わせたり。もこもことした温かな素材感がありながら、クールでメンズライクな雰囲気に仕上げられている。
バルマンはストリートのモチーフを盛り込んだラグジュアリーなライン。ボディーコンシャスのミニドレスやワンショルダードレスに、レオパードやタイガー、稲妻といったストリートイメージの柄をスパンコールやビジューで描く。切りっぱなしのアシメトリーディテールに細かなはぎ、ギャザーを寄せて作るドレープ。細かな手仕事のディテールを使いながら、軽くやんちゃなニュアンスに仕上げている。
リック・オウエンスからの招待状には、鍾乳洞の中にできる石筍(せきじゅん)のようなプリントがされている。秋冬は、そんな縦の筒状ディテールを入れた造型服を揃えた。バックに流れるスクエアの布、バットウイングのようなドレープ袖、カーブしたジップのディテールからサイドに布を揺らす。足元は折り返してフレアラインを作るニーハイブーツ。春夏のスポーツを取り入れたスタイルは少しリアリティーに欠けたけれど、秋冬はリック・オウエンスらしい力強いラインにまとまった。
マニッシュ・アローラは、メタリックな光沢をのせた甲冑(かっちゅう)のようなスタイルを揃えた。会場の壁一面にはステンレスの食器が飾られ、シルバー一色のセットアップやドレススタイルを出している。アーミーのようなショルダーガードにニーパッドなど、勇ましい戦士のスタイルをラグジュアリーなメタリックやビジューの刺繍で飾る。スパンコール刺繍のミッキーマウスも戦士の衣装。テーマは「ウォリアー」。
ブレスのショーは、いつもコンセプチュアルで変わっている。今回は無造作に置かれたたくさんのいすの間をモデルたちがラジコンカーと一緒に縫うように歩く。服は生地を切り替えたデザインが多い。布帛とニットをフロントとバックで切り替えたジャケット、デニムとウールを切り替えたパンツ、バイアスに布を切り替えたプルオーバーやパンツもある。ボタン位置がものすごく低いコートやサイドに違う布をはさんでボリュームをつけたパンツなど、ちょっとしたディテールでバランスを変える。
ブルーノ・ピータースは、すっきりとしたメンズスタイルのエッセンスに、装飾的なゴシックの要素を加えた。フォーマルカラーの白シャツやまっすぐ伸びるタートルネックトップにパンツスーツやケープコート。首元から少しだけのぞくプリーツ加工のエリザベスカラーが不思議とマッチする。
10周年を迎えたAFヴァンデヴォルストは、もの静かでダークな雰囲気を、温かそうなもこもこの重ね着で表現した。第一ボタンをきちんと留めたシャツに重ねるのは、ダウンの半袖ジャケットや2枚重ねやラグランスリーブのVネックドレス。着丈の違うテーラードジャケットを2枚重ねたような合わせもある。ダウンの半袖ジャケットにはダウンのロンググローブ。ヴァンデヴォルストの暗くてデカダンな感じを、今シーズンらしくすっきりとまとめている。
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