繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬

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パリ・コレクション - 2

(文頭の日付は紙面掲載日。写真をクリックすると拡大表示します)

2008/02/27

 【パリ=小笠原拓郎、青木規子】08~09年秋冬パリ・コレクションでは、クラシカルなスーツやふんわりシルエットのコートが広がっている。バックにドレープをとったシルエット、トータル1カラーといったトレンドはパリでも登場している。

 ピアノの静かなクラシックが流れステージが回転すると、フューチャーリスティックなグレーの帽子を被ったモデルが現れる。アンダーカバーは細かなギャザーや切り替えなどのテクニックを使って、ベーシックなアイテムを複雑な服へと変身させた。トレーナーにスエットパーカ、カーディガンに白いシャツ。もともとはシンプルなリアルクローズのバランスを変えて、新しいフォルムに作り上げる。ジャージーのスポーツウエアの身頃をタテとヨコに拡大してギャザーをよせロングドレスに、スエットパーカは円形のパーツに分解して、サーキュレートのディテールのチュニックになる。ダウンジャケットはトレンチコートのなかに切り替えで描き、レイヤードスタイルのように。テーマは「アンリアルリアルクローズ」。

 クリスチャン・ディオールはスインギングシックスティーズからイメージした。サイモン&ガーファンクルのミセス・ロビンソンが流れる中、レトロなボリュームヘアモデルのクラシックスタイルが登場する。ピンクやパープル、グリーンのひざ丈スーツにテンガロンハット、ハーフスリーブのふんわりコートドレスなどがいっぱい。オストリッチやグログラン、刈り込みファーにビジュー飾りといったぜいたくな素材で見せる。

 マルタン・マルジェラは、円錐形のシルエットと斜めに流れる布のディテールで見せる。ボディースーツに重ねるのは、ゆるく編んだニットのアシメトリーパーツのようなアイテム。そこから半身を被う三角形の布のパーツを使ったラインへと進んでいく。三角布はボディースーツのように身体を包んだり、ふんわりとドレープを描くドレスになったり。円錐形のディテールはコートやジャケットの大きな襟ぐりとなって現れる。ジッパーを使ってパンツとレザーブーツを合体させたようなアイテムもある。

 ヨウジヤマモトは、アシメトリーなディテールを構築的なフォルムにのせる。ボディーの半身をカットオフレザーで切り替えたジャケットやフロントのレザーがそのままバックにドレープを作るコートなど、フロントはぴったりと身体にそって仕立てながらバックにフルイドラインを描く。ボトムはウエストにチューブ状のギャザーを寄せたふんわりスカートがメーン。ショルダーバッグは、エルメスから発売される「ヨウジ」というモデル。

 ジェレミー・スコットはきらびやかなアールヌーボーのモチーフとドル紙幣の柄をミックスして、ラグジュアリーをパロディーにした。お札を抱えた壁画調の天使柄のミニドレスにドルマークのファージャケット。金縁の鏡やシャンデリアをミニチュアしたイヤリングを組み合わせる。大判のストールはドル紙幣の拡大版。プリント以外はいたってエレガントに仕上げた。


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