繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
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パリ・コレクション - 3
(文頭の日付は紙面掲載日。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/02/28
【パリ=小笠原拓郎、青木規子】08~09年秋冬パリ・コレクションは、フリルやドレープ、布の巻きつけで新しいフォルムを探るブランドも多い。
前シーズン、色と柄がいっぱいのコレクションを見せたバレンシアガは一転して、黒からグレーのダークトーンへと変化した。研ぎ澄まされたミニマルなカット、ウエストにシンプルなドレープを入れて、ボンディングクロスやパテント、シルクの肉厚な生地にダーツで立体を形作る。ミニマルなコートはバックにわずかなボリューム、ボンディングタッチの変形ラグランスリーブのジャケットは丸く包み込むようなショルダーライン。ボトムはスリットの入ったタイトスカートやスーパースリムのバイカーパンツにピンヒールパンプス。黒にグレーのモノトーン中心のコレクションは、中盤からブルーやイエローのベルベットをねじって作る造形的なタンクトップに変わる。甲冑(かっちゅう)ディテールのコートに屏風(びょうぶ)絵のようなレリーフを描いたドレスでフィナーレ。
コートの身頃にばっくりと開いた唇をかたどったカットワーク、フリルテープで袖をつなげて作るジャケット。コムデギャルソンは、スイートなディテールを取り入れたフェティッシュなエレガンスを見せる。バストから上をばっさりと切り取ってフリルテープによってつなげるコートドレス、ばらばらに解体されたコートをボンデージディテールで上からつないでとめる。フリルテープのジャケットの上からブラトップを重ね、スカートやサルエルパンツもヒップの部分だけ切り取られる。ハートの形に身頃をくり抜いたコートやハート型にテープ刺繍のコートなど、スイートディテールいっぱいのコレクションなのに、破壊的で強い主張を持っている。テーマは「バッドテースト」。悪い趣味にも価値がある。
ジュンヤワタナベに登場するのは、オブジェを包み込んだような黒いネットですっぽりと顔を覆われたモデルたち。グレーと黒のジャージードレスは布がたわみ、柔らかく美しいドレープが作られる。ケープのような袖のディテールのピーコートやジャケットにあわせるのは、マーメードスカートのようにも見える極端に股下が長い四角いパンツ。彫刻的な布の造型は、円や四角の布から作り上げたもの。テーマは「グラフィカル・スコルプチャー」。
タオ・コムデギャルソンはフリル状に布を寄せてフォルムを作る。モヘアのトップに幾重にも重なったドレープ、斜めに重ねてつけられるフリルのディテール。そこからほつれた糸がふわふわと漂う。背中がぱっくりと割れたモヘアドレスに、四角い布をフリルで縫い縮めて作ったボレロ。1本のテープで描いた花刺繍のドレスもある。
ジャンポール・ゴルチエはファーがいっぱいのコレクション。オオカミの遠ぼえとともに流れるマイケル・ジャクソンの「スリラー」のメロディー。パーカやスーツを着て現れたモデルたちは後ろ身頃がハラコのゼブラ柄になっている。ファーのショルダーバッグにパールトリミングのファーコートのほか、鳥の羽をかたどった刈り込みファーのジャケットもある。
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