繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
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パリ・コレクション - 6
(文頭の日付は紙面掲載日。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/03/01
【パリ=小笠原拓郎、青木規子】08~09年秋冬パリ・コレクションのキーワードとして、アーキテクチャー(建築物)を思わせるシェイプが広がっている。平面の組み合わせで形作る立体的なフォルムで、クラシカルなボリュームにシャープな印象を加えている。
するすると上がるカーテンの奥から赤い光が漏れてくると、はかないプリントドレスとファーケープのスタイルが現れる。ジャンバティスタ・ヴァリはふんわりと膨らむコクーンドレスやバックにボリュームをとった量感ドレス。得意の背中からフロントに向けてカーブして削られていくシルエットを強調するかのように、秋冬はショルダーからバックヨークにボリュームをつくり、フロントにも丸いふくらみをつくる。ふわっとしたシルエットのベースになるのは、ふくれ織りやダウン、フリルを重ねたディテール。ベールをかぶせたような淡い柄と大きな赤いバラや墨絵のようなバラのプリントが量感ドレスに彩りを添える。
アレキサンダー・ファッキネッティによる新生ヴァレンティノは、構築的なカットで静かに主張するエレガンスを見せた。フリルとコサージュ、ギャザーとピンタック。グレー、黒、ネービー、白、ベージュ。落ち着いた色と細かなディテールで大人の服の美しさを描く。スタンドカラーのスーツは流れるようなフロントラインとスクエアなバックのカットが対照的なライン、Aラインのコートドレスは変形ラグランスリーブで丸いショルダーを作り出す。シックなジャケットの袖はひじから先がふっくらと広がり、襟元に細かなギャザーをよせる。スカートはひざ丈がメーン。
ハイダー・アッカーマンは細部にこだわったテーラーリングとロング・アンド・リーンのシルエットで見せる。幻想的な光に輝くミニマルなラインにかぶさるルー・リードのポエトリーリーディングのような歌声。マイクロジャケットは後ろのレースアップを絞ってフロントを大きく開け、ロールアップしたハーフパンツにレザーパンツをレイヤードする。切りっぱなしのフラノコートは袖とバックにボリュームをとって。ジャージートップは首元に布を巻きつけたディテール。
イヴ・サンローランのショーに現れたのは、黒いマッシュルームカットに黒い唇のモデルたち。フューチャーリスティックな細いサングラス、大きなジャケットにペグトップパンツが80年代を思わせる。黒いタートルに映えるゴールドのブレスレット、ゴアードスカートのエレガントなドレープ。グレーのドレープドレスはヘムからのぞくブルーの裏地がアクセントとなる。
クラシックスタイルが広がるなか、ステラ・マッカートニーは自らのスタイルを崩さずにルーミーな日常着に徹した。コレクションからは、温かなぬくもりや爽やかな明るさが漂ってくる。体を優しく包み込むフェルトのガウンコートやモヘアのボリュームカーディガンに、ふわふわのミニスカートやムートンの厚底ニーハイブーツ。直線的なカッティングの袖が、張りのあるボリュームをプラスする。ミニドレスは肩をずり落としたようなすとんとしたオフショルダー。量感をポイントにしながら、全身をワントーンでまとめて細長いラインを強調する。
セリーヌはエレガントな服に“エクストリームスポーツ”の要素をプラス。体のラインに沿うボトルネックのコートやライダーズブルゾンを形作るのは、機能的なスポーツウエアのようなジオメトリックなカッティング。スキニーパンツには、頭をぴったり包むフード付きのジップアップブルゾンを組み合わせる。
ソフィア・ココサラキ
細かなディテールを生かしたドレスを揃える。ワイヤーを入れてねじったような袖に、カットワークディテール、スチール状のパーツで布をつないだ変形ホールターネックなどのドレスを出した。色は黒とベージュに変形ペーズリーのダークトーンで見せる。
ヴィヴィアン・ウェストウッド
子供たちのハンドペイントをのせたアイテムを揃えた。花やチェック、ストライプをシャツやスカート、ボマージャケットに描く。肩の後ろ側の袖をつまんでスクエアショルダーにしたディテールがポイント。
ギャスパー・ユルケビッチ
グラマラスルックのポイントは、派手なゴールドチェーン柄のスカーフ。コンビネゾンやドレスの肩ひもとして結ばれる。70年代のパリファッション界を描いたアリシア・ドレークの著書「ザ・ビューティフル・フォール」からイメージした。
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