繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
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パリ・コレクション - 8
(文頭の日付は紙面掲載日。写真は大原広和。写真をクリックすると拡大表示します)
【パリ=小笠原拓郎、青木規子】08~09年秋冬パリ・コレクションは、スモーキーカラーで見せるクラシックなラインがメーンとなった。アーキテクチャー(建築)やスカルプチャー(彫刻)をテーマにした立体的なカッティングの服も目立つ。
マーク・ジェイコブスはニューヨーク・コレクションに続いて、ルイ・ヴィトンでもスモーキーパステルの色を揃えた。グレー、キャメル、ダスティーブルー、黒。柔らかなワンカラーをメーンにして80年代イメージのシルエットをブランケットのような生地にのせる。柔らかな風合いのドルマンスリーブのコートやウエストから膨らむジャケット、ボトムはコクーンシルエットのスカートやたくさんのタックを入れたペグトップパンツ。らせん状のヘッドアクセサリーやウエッジヒールに細かいスリットを入れた靴など、スカルプチャーイメージで見せる。ふんわり膨らむ黒のパンツスーツは、小さなクリノリンがむき出しのディテール。
ミュウミュウはミニマルなシルエットで見せるスポーティーなラインに、カットワークレースを組み合わせた。グリーンやネービー、オレンジやグリーンなどをスポーツウエアのように切り替えたジャンプスーツやワンピース、ハーフパンツを揃える。胸元にはアルファベットのアップリケ。スポーティーイメージは途中からカットワークのラインへと変化する。足元はアーキテクチャーのようなヒールのパンプス、スイミングキャップのようなヘッドアクセサリー。
静かなピアノの音色にライ・クーダーのスライドギターが交錯するステージで、リミ・フゥは白と黒で見せるトロンプルイユ・レイヤードを見せた。クロップトジャケットにチェックのニットが垂れ下がり、フロックコートは下に着たセーターとつながっている。白いジャケットのドットの襟はそのままバッグのようなタブリエディテール。
ケンゾーは07年に逝去したモデル山口小夜子へのオマージュとして、日本の色や柄をエッセンスに量感のある服を作った。キモノ袖のチュニックや直線的なポンチョを彩るのは、螺鈿(らでん)のように平面的な刺繍や日本画風の梅模様。ベルト代わりに帯をやの字に結ぶ。
イッセイ・ミヤケ
デニムが色移りしたような淡いブルーをジャカードで表現したドレスや、クリスタルのような形状の六角形の折り跡をつけたウエディングドレスなど、素材の面白さに頼りすぎず、軽く透明感のあるスタイルが目を引いた。テーマは「アポカリプスの恋人たち」。
ベルンハルト・ウィルヘルム
野菜を飾った杖を突くのを合図に階段を上ったり、木の周りを回ったり。道化のようなメークのモデルが、魔法の儀式を行っているような不思議でどことなく面白い演出。赤と緑のトリミングドレスやフードジャケットなど子供服のようなバランスの服が並んだ。
アクリス
ワントーンの異素材コーディネート。ファーやスエードのチュニックにダウンジャケットやロングマフラー。パンツはストレートかベルボトム。すっきりとしたIラインスタイルを70年代風のレイヤードで見せる。靴もグローブも同じ色。
スチュアート・ヴィヴァースの初コレクション シックで若々しく
ロエベは新クリエーティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(34歳)による新作をプレゼンテーションで披露した。これまでのすっきりとした大人の服とは違って、シックな中に若々しく明るい雰囲気が加わった。明るい色や布の遊びのスパイスを利かせたブラウスに、オストリッチのスカート。ファーのカーディガンやコートとコーディネートした。
コレクションだけでなく、プレコレクションからグッズまですべて監修する。特に強化しているバッグは、服以上に変わった。明るいグリーンやオレンジ、ピンクなどのボックス型のバッグが勢揃い。クマの南京錠やかなづちのチャームが楽しい。ヴィヴァースはマルベリーの元デザインディレクター。「160年を越える歴史のあるメゾンと仕事をする機会を与えられてとても光栄です。熟練の職人たちとともに働き、ブランドの未来を切り開きたい」という。
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