繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
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パリ・メンズ・コレクション - 1
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/01/19
【パリ=小笠原拓郎】08~09年秋冬パリ・メンズコレクションは、テーラードジャケットやコートなどで描く上品でシックな男性像がメーンとなっている。美しく繊細な色合わせ、新しいレイヤードやドレープのスタイルが広がっている。
ルイ・ヴィトンは、サファイアブルーとグレーの微妙な色をベースに上品で艶(つや)のあるラインに仕上げた。ギョーシェ(時計のケースに刻まれている細かい凹凸模様)のような細かなジャカードのジャケット、ふわふわシープのショールカラーコート、細かくパターンを切り替えたレザーブルゾン。作り込んだアイテムを美しい色にのせながら、骨太でどこか影のある男性像を作る。テーラードにナイロンブルゾンをレイヤードしたり、ネットのようなセーターとVネックセーターを重ねたり。タイはストールのように首に巻き、パテントシューズは光を浴びてブルーに光る。テーマは「地下室のメロディ」。ジャン・ギャバンとアラン・ドロンが主人公の63年のフランス映画からイメージした。新しいバッグとして黒のダミエシリーズも登場している。
ジャンポール・ゴルチエは、ソフトハットにマニッシュなテーラードをあわせた。黒にカーキ、ブラウンのシンプルな構成。パンツにレースアップのディテールを入れたり、ハードな編み上げブーツにスリムパンツを入れるのはゴルチエらしさ。アストラカンファーのコートやコンケープトショルダーのジャケットなどを出している。
ナンバーナインは、アメリカのカントリーウエアをベースに色と丈で遊んでいる。ムートンのベストにフィールドジャケット、クロップト丈のパンツにオストリッチのウエスタンブーツやインディアンモカシン。フィールドジャケットやドンキーコートやランチコートといったアメリカのアウトドアウエアを、パジャマパンツや真っ赤なパンツと合わせることで違った表情を見せる。テーマは「マイ・オウン・プライベート・ポートランド」。
ヨウジヤマモトから送られてきた招待状は、学生服に使うプラスチックの白い替え襟。詰め襟スタイルを予想していたが、カラフルな替え襟をつけたミリタリージャケットが数体あるだけ。それよりも、グレーや黒と鮮やかなチェックのコントラストがメーンとなる。コートの上からチェックのジャケットを重ねたレイヤード、コートのアコーディオンプリーツからチェック柄をのぞかせたスタイルといった具合。ショー終盤の、大きな布をボディーに巻きつけたスタイルがヨウジの真骨頂。サイドシームやショルダーに縫い込んだ布をストールのように身体に巻きつけ、男の服にボリュームとドレープのエレガンスを持ち込んだ。
ドリス・ヴァン・ノッテンは、ちょっとしたボリューム感とカラーブロックで見せるコレクション。コートはボックス風のややボリュームのあるライン、パジャマのようなパンツにオーガンザのように透け感のあるチェックシャツなどでふわっとしたラインを作る。カーキやネービー、グレーのシックな色に鮮やかな扇状のプリントやパネルプリントを混ぜていく。モデルのなで付け髪にもカラーブロックが描かれる。
ジバンシィはプレゼンテーション形式で見せた。90年代とデヴィッド・リンチ、グラフィックをテーマにしたコレクションは、レザーブルゾンやムートンコート、チェックのパンツなどがいっぱい。
ギャスパー・ユルケビッチは、黒をメーンにブラックウオッチチェックを加えたコレクション。フェルトのキャップにゆるく編んだケーブルニット、小さな襟のグラフィカルなシャツなどを出した。
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