繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬
Paris Mens 1 | Paris Mens 2 | Paris Mens 3 | Paris/Milano Mens
パリ・メンズコレクション - 2
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/01/21
【パリ=小笠原拓郎】08~09年秋冬パリ・メンズコレクションはアウトドアスタイルやカジュアルスタイルをエレガントに昇華したラインが増えている。フィールドジャケットやダンガリーシャツを上品にこなしたり、ダウンジャケットやライダーズジャケットをレイヤードで重ねたり。英国のトラディショナルなタータンチェックをちりばめたコレクションも多い。
ジョン・ガリアーノは中世のイメージとストリートスタイルを混ぜながら、迫力のあるコレクションに仕上げた。登場するのは黒のファーやシープスキンコートを重ねて着る王様、チロリアンジャケットにサルエル風パンツを合わせた薄汚れた小作農、おどろおどろしい死刑執行人に狂気のピエロ。ヘアメークやスタイリングは中世のイメージで描かれるが、一点ごとに見てみると現代のストリートウエアとしてのリアリティーは保たれている。ファーコートにニットとダウンを切り替えたベスト、スタッズ付きのライダースジャケット、フォックスショール。ていねいに作りこまれたアイテムがずらり。
ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン・マンはトラッドスタイルを可愛らしくアレンジする。レジメンタルタイにチノパンツやジーンズをロールアップ、アーガイルのソックスを見せて足元はコバの張った丸みのあるウイングチップで固める。伝統的なスタイルに変化をつけるのはジャケットの短い着丈と後ろ身頃の切り替え。デニムとグレンチェックをフロントとバックで切り替えたジーンズもある。
たくさんの洗濯機を置いた会場で、クリス・ヴァン・アッシュはぐっとカジュアルなコレクションを見せた。ダンガリーシャツにチェックのシャツ、洗い加工のジーンズやカーゴポケットがひざあたりについたコットンパンツ。テーパーの利いた短い丈のパンツがいっぱい。
キミノリ・モリシタはインテリたちのアウトドアスタイル。眼鏡のモデルたちが着るのはチェックのフィールドジャケットにクロップトパンツ、洗いこんでよれよれのコットンジャケット。古ぼけたヘリンボーンパンツやグレンチェックパンツはロールアップして、カビの生えたような登山靴やタッセルローファーと合わせて、ナードな雰囲気に仕上げている。
コムデギャルソン・オム・プリュスはかっちりとしたテーラードにタータンチェックやワッペンのアプリケなどちょっぴりパンクの匂(にお)いを加えている。キルトスカートのようなハーフパンツやスカラップヘムのようなジグザグヘムのコート、ちょっとつぶれたシルクハット。英国の伝統とストリートのニュアンスのコムデギャルソン風スタイルで見せる。
久々にショーをしたロンドンのブラックは、黒をベースにタータンチェックを加えてちょっぴり可愛いレイヤードスタイルを作る。ドットのシャツはハーフコートのヘムから見える長さ、コートの上からスエットを重ねた合わせもある。ライダーズジャケットやライダーズパンツも多い。
ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクは、タイトなラテックスのタイツともこもこのパッデッドアイテムのコントラストで見せる。フラッシュグリーンにイエローやピンクのボリュームウエア、ナスカの地上絵のようなフェースアクセサリー、爪のマニキュアが目立つグローブなどを出した。
パリでの2回目のショーとなるダミール・ドーマは、黒とグレーにレンガを混ぜた。ショートトレンチはフロントの布を垂らしてラッピングどドレープで遊び、ハーフパンツとレギンス風のパンツのレイヤードで見せる。
ケンゾーはスコットランドとビクトリアン、ジャポニスムからイメージした。アウトドアのダウンベストやパーカ、ジャカードのライダーズジャケットなどを出している。
Paris Mens 1 | Paris Mens 2 | Paris Mens 3 | Paris/Milano Mens












