繊研新聞 コレクションリポート - 2008-09年秋冬

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パリ・ミラノ・メンズコレクション

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)

 トラッドは英国返り+ヘビーなアウトドア 新レイヤードスタイル&グラフィカルも浮上

 男の服に新しいニュアンス持ち込む プラダとラフ・シモンズ
 【パリ=小笠原拓郎】08~09年秋冬パリ、ミラノ・メンズコレクションは英国やスコットランドを背景にするトラディショナルなテーラードスタイル、アメリカンカジュアルやアウトドアイメージなどが広がった。前シーズンまでのアメリカントラッドやプレッピーイメージは依然としてあるが、東海岸のトラディショナルスタイルは英国へと立ち返り、アメリカンカジュアルはよりヘビーデューティーなラインへと進化した。

 新しい男
 全体に静かなコレクションの中で、ひときわ目立ったのは新しい男のスタイルを志向するデザイナーたち。その代表的な2人はミウッチャ・プラダとラフ・シモンズ。「プラダ」と「ラフ・シモンズ」はいずれもミニマルでありながら、今までの男の服の制限からちょっとずれたニュアンスを持つ。女性服では当たり前のように存在する背中のジッパーやボタンは、歴史の中で男の服からは消滅してしまったもの。この2人のデザイナーはいずれも、1人では着るのが難しいこのディテールをメンズウエアに取り入れている。どこかフェミニンでフェティッシュな要素で、これまでのメンズウエアにはないミニマルな世界を持っている。

 上品コート
 コレクション全体を通じてのトレンドとなるスタイルは、英国のトラディショナルスタイルやアウトドアスタイルがメーン。このほか、グラフィックを生かしたシックなスタイルや布のドレープを生かした新しいレイヤードスタイル、ノーブルでエレガントなラインとスポーツを組み合わせなどもある。
 トレンドアイテムとして浮上しているのはムートンコート、ファー襟コート、ファーコートなどのエレガントなコート。テーラードではミニマルでシャープなスーツスタイルとスリーピース、単品で使うジレなどが多い。

 ニットが充実したシーズンでもある。手編みのセーターやショールカラーカーディガン、ニットライダーズはいろんなブランドが出している。

 スポーティーなアイテムではダウンベストやパッデッドブルゾンなどの量感のあるアイテムのほか、ライダーズやフィールドジャケット、ワークジャケットなどのハードラインが出ている。トラックパンツやジャンプスーツをぜいたくな素材で作るブランドもある。
 シルエットは圧倒的にスリムが多い。トップスの着丈もパンツの丈もショートにしたミニマルシルエットが中心。ミラノでは上半身にボリュームを置いてパンツはスリムにしたバランスもある。

 素材で目立ったのはヘリンボーンやハウンドツース、グレンチェックなどの伝統的な英国の織り柄。ブロックチェック、タータンチェックなどもある。中にはジャカードで伝統的な柄に変化をつけたところも。フランネルやメルトンなどのしっかりしたウールもコートやジャケットでは多い。
 色はグレー、ベージュ、キャメル、パープル、グリーンが中心となった。


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