繊研新聞 コレクションリポート - 2009-10年秋冬
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ミラノ・メンズ・コレクション - 2
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)
2009/01/21
【ミラノ=小笠原拓郎】09~10年秋冬ミラノ・メンズコレクションに伝統的なジェントルマンスタイルが登場している。ボーラーハットにソフトハット、チェスターフィールドコートのシックなたたずまい。しかし、ただクラシックなだけではない。そこに何か違う要素を加えてリアルなストリートスタイルにできるかがポイントとなる。
月明かりの寂しい夜、街灯が燈(とも)ったランウエーに現れたのはソフトハットにファーコート、ステッキをもった強面(こわもて)の男たち。アレキサンダー・マックイーンは英国のジェントルマンスタイルとボクサーやテッズ、スカの要素を組み合わせた。ニットキャップに重ねたソフトハットのブリムの奥からのぞく鋭いまなざし。チェスターコートに刈り込みファーのコート、トレンチコートなどのシックなコートをまとい、シャープなパンツを合わせる。伝統的な英国紳士のスタイルに迫力を持たせるのは、昔のボクシングで使われたプロテクター用レザーベストやファウルキャップ付きパンツ、グローブや杖といったアクセサリー。一点ごとにきっちり作り込んで、ちょっとレトロな英国スタイルをリアルに表現した。
ジャカードやチェックのグレースーツにピンクやブルーのシャツ。シャープなシルエットのテーラーリングから始まったショーは、ライダーズジャケットにグリッターパンツのロックスタイルへと変わっていく。グッチは80年代のニューウエーブムーブメントからイメージした。しかし、そこからはにおい立つような大人の男のエレガンスを感じ取ることはできない。時代は、これみよがしなロックスタイルも声高に主張するラグジュアリーも求めていない。もっと静かだけれど本質的なエレガンス、抑制の利いた男の美意識。そんな方向に向かっているように思える。ミラノでは、グッチこそが表現しえるはずなのだが。
ヴェルサーチはスクエアショルダーのコートやジャケットにバギーやストレートパンツで描く、ちょっと強いイメージの男性像を見せた。会場のスクリーンには氷山と海の映像。その映像と重なるように白やグレー、ネービーのスタイルが登場してくる。冒頭の白のワンカラーコーディネートスタイルに中盤のターコイズのレザーブルゾンが花を添える。
(写真=C・ムーア)
サルヴァトーレフェラガモ リラックスした雰囲気のニットを軸にしたスタイルとソフトハットとコートのシックな装い。ダブルのカーディガンジャケットにももひきのようなニットパンツが目立つ。靴はベルベットのスリッポンやハイカットのスニーカー。
ロベルト・カヴァリ ファーのラグにソファ、暖炉の置かれた会場でルームウエアやアメリカのイメージをミックスしたラインを見せた。ネーティブアメリカンのラグのような柄のパンツやライダーズジャケットに、フェルトのルームシューズを組み合わせる。
ミッソーニ 黒と白を軸にライムグリーンやレンガ色を組み合わせる。杢グレーのジャカードニットのコートやソルト&ペッパーのツイードのパッチワークジャケットなどを出した。大柄チェックはストールに。英国調の柄のコートやスーツも。
フランキー・モレッロ スリーピースなどシックなアイテムにニットのチュニックをレイヤードしたりケーブルニットのロングコートを重ねたり。ドロップショルダーのジャケットやポンチョでボリューム感を出した。コサージュをいっぱいのセーターもある。











