繊研新聞 コレクションリポート - 2009年春夏
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ニューヨーク・コレクション - 7
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。クリックすると拡大表示します)
2008/09/13
【ニューヨーク=小笠原拓郎、杉本佳子通信員】09年春夏ニューヨーク・コレクションに、シャープでグラフィカルなラインが広がっている。クリスタルをモザイクのように入れたり、切り替えと配色でジオメトリックな要素を入れたドレスが目立つ。サテンにジョーゼット、チュールやシフォンの柔らかく優しい風合いを、グラフィカルなデザインできりりと引き締める。
ヴェラ・ワンのステージの奥の壁には、メタリックなシルバーを使ったモザイクが張り付けられている。そんなアブストラクトなモザイクが、オーガンザのドレスのネックラインやローウエストの切り替えをキラキラ飾る。オーバーサイズのすずらんをハンドペイントで入れたドレスもある。前から見るとシンプルなドレスは、後ろ身頃に入れた曲線の切り替えからタックを流したり、肩からプリーツを流したりして、ふわっとしたフォルムをつくる。イメージソースは現代芸術家のニキ・ド・サン・ファール。
フィは、シャープでロマンチックなラインを見せた。メッシュとジョーゼットを切り替え、白にペールピンクをのせてジオメトリックなドレスやキャミソールを作る。サテンのジャケットに柔かなジョーゼットのジョドパーズ。直線的な切り替えを優しい色使いとソフトな素材で柔らかな表情に変える。ボトムはハーレムパンツやジョドパーズ、スキニーパンツなど。パンチングレザーの太いベルトがアクセント。
シンシア・ローリーは、シャープでシンプルになった。グラフィカルなディテールを細身のドレスに入れていく。胸元に鮮やかな赤でフレームのような切り替えを入れたドレスは、ボディー部分にオーガンディを重ねて、控えめなボリュームをつくる。リュックサックのバックルのようなディテールをドレスに取り入れたり、ハーネスのようなテープ状のディテールを背中につくったり。舞台の背景の時計のモチーフと金属的な音がフューチャーリスティックな気分を添える。
カルバン・クラインは、ドレスやコートにぴっちりと折り目を入れて直線的なフォルムを作り出す。スリーブに折り目を入れたドレスは腕が大きく見え、後ろ身頃に折り目を入れたドレスはバックが大きく膨らむ。素材はシルクウール、シルクレーヨンピケ、ナイロンツイルなど。白、ベージュ、メタリックシルバー、ブルーなどのワンカラーを軸にしたコーディネートが、ジオメトリックなフォルムを強調する。
レベッカ・テイラーは、フォークロア風の小花柄やメタリックなゼブラ柄で描くロマンチックスタイル。小花柄ドレスはシンプルなストレートラインのウエストからヒモがゆれ、ゼブラのタンクドレスは小花柄のタンクドレスと重ねてみせる。カットワークレースのブラウスとゼブラ柄のショートパンツの可愛らしいコーディネートもある。
ディーゼルのブラック・ゴールドラインは、ミリタリーディテールを取り入れたカジュアルスタイル。エポーレット飾りのミリタリージャケットにサルエル風のゆるゆるパンツ、頭には羽根飾りのフェルト帽を被る。シャツ地で作るライダーズジャケットにシャツドレスやシャツ地のショートパンツなど軽いアイテムもいっぱい。
マーク・バイ・マーク・ジェイコブスはグレー、ホワイト、クリーム、ラベンダーなど優しい色でつづるプリティースタイル。シワ加工したツイルのトレンチコートの下にはラベンダーのプリントドレス、ミニドレスのヘムからはフリルがふわっとのぞく。シルエットはふんわり広がるAラインかフィット・アンド・フレア。エナメルベルトの3本巻きや帯のようなベルトなどハイウエストのベルトがアクセント。杢グレーのショートジャケットとちょっとボリュームのあるショートパンツの組み合わせが可愛い。
ナルシソ・ロドリゲスは、テープを使ってボディーコンシャスなラインに仕上げた。ミニマルなドレスの胸元をハーネスのようにテープで留める。パンツスーツにもぐるぐる巻いたようにテープが走る。オフホワイトのドレスには、胸からショルダーにかけて淡いイエローのテープ。ボディーコンシャスなラインにしっとり落ち着いたリネンのコートを組み合わせた。
〈フレッシュフェース〉グラフィカルな切り替え ジュリアン・ルイー カリフォルニア生まれでニューヨークにベースを置くジュリアン・ルイーは、15体のデビューコレクションをプレゼンテーションで見せた。スキューバスーツからインスパイアされたミニタイトドレスは、グラフィカルな切り替えで、くすんだパステルカラー、アイボリー、黒でカラーブロック。「スワロフスキー」のマルチカラーのクリスタルも、グラフィック感覚で入れていく。元々は建築を勉強したが、イミテーション・オブ・クライストでインターンをし、カルバン・クラインのフランシスコ・コスタの元でプロジェクトに携わった経験をもつ。24歳。(杉本佳子通信員)








