繊研新聞 コレクションリポート - 2009年春夏

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パリ・コレクション -8

(文頭の日付は紙面掲載日。写真は大原広和。クリックすると拡大表示します)

2008/10/08

 【パリ=青木規子、中村維】09年春夏コレクションでキーワードになっているのは透明感と輝きだ。スパンコールやパール、ビジューに薄布やソフトチュールを重ねて描く輝きは、ベールで包み込んだような優しいニュアンス。点描画のような淡い花柄とスパンコールの組み合わせは、霧に包まれたような柔らかな光を作り出す。

ジェレミー・スコット= 弾けるように明るく楽しいムードを演出した。80年代のマドンナと、18世紀の華やかなマリー・アントワネットという2人のエッセンスを、カジュアルテイストとミックスする。モデルはほくろ付きのメークに、縦長の白いまとめ髪。カジュアルなタンクトップとルーミーなかぼちゃパンツにはコルセットを重ね、ミニ丈のパーカドレスのスカート部分をボーンで円錐状に形作る。陶磁器のような青い風景画のミニ丈のオールインワン、バラ柄のスキニーパンツなど、正統派の柄をカジュアルアイテムにのせる。

アクリス= ジオメトリックなカッティングの服を淡いベールで包み込む。ノースリーブジャケットとIスカート、深いVネックのドレスには、透ける薄布を重ねる。点描画のような花畑プリントなど、薄布のベールをかぶせたような色柄が優しい。

ピーチョー+クライバーグ= シアーなロングニット、レザーのジレ。質感の違うアイテムをレイヤードし、クロップトパンツでシャープにまとめる。後半は白一色のロングスタイル。金の花刺繍やパールネックレスが薄布の間から見え隠れし、繊細にきらめく。

ジャスミン・サンタネン= ロマンチックなギャザードレスやブラウスにナチュラルなイメージをミックス。素朴なタッチの花刺繍やコットンレースがヘムを飾る。淡いモーブやエクリュ、ベージュ、柔らかにぼかされたサンセットカラーで優しくまとめている。

アントニオ・ベラルディ= ネオンカラーのミニマルドレスでショーがスタート。続くツイードタッチのクラシカルなジャケットやドレスは、シャープなカッティングやオーガンディの切り替えをきかせ、フューチャーリスティックなムードを軽やかに演出した。

クリスチャン・ワイナンス= アフリカのイメージをクリーンなスタイルに重ねた。ジャージードレスとレギンスを覆うのはランドスケープ柄。フルイドドレスはカムフラージュのようなブッシュ柄を描く。清涼感のあるカラーがどこかはかない。

ポール&ジョー= さわやかで心地よい南国の海辺をイメージさせる。袖の太いシャツやビュスティエトップに、80年代調のペグトップパンツ。色あせたダンガリーのような水色やコットンのカットワークレースに総ビーズの花柄やペーズリーがアクセント。

レオナール= 優雅なリラックス感の漂うロングドレスやハーレムパンツのコンビネゾン。スカーフをさらりとはわせたようなルーズシルエットは、体と服の間を風がそよいで心地よさそう。サンセットカラーの花柄、グラフィカルな波模様が南国を思わせる。

ベルンハルト・ウィルヘルム= 仮面に象形柄、幾何学模様、ムラ染め、アニマル柄。アフリカの民族を思わせる要素を詰め込んだ。貫頭衣のように直線的なドレス、首をぎゅっと絞ったポンチョ。スポーティーなボーダーソックスとのテイストミックスが明るくキュート。

バルバラ・ビュイ= ちょっぴりハードなクールビューティー。肩パッド入りのノースリーブジャケットの上襟や細身のジョドパーズのウエストには、スタッズやギラギラのスパンコールがびっしり。切り替え部分はファスナーやレースアップで縁取られる。


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