繊研新聞 コレクションリポート - 2009年春夏
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パリ・メンズ・コレクション - 4
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)
2008/07/02
【パリ=小笠原拓郎】09年春夏パリ、ミラノ・メンズコレクションに、リラックスしたラグジュアリースタイルや上品なストリートスタイルといったトレンドが浮上している。現代の男のスタイルとして、決まりきったノーブル感やこれみよがしなセクシュアリティーといったものは求められていない。ミニマルでもどこかにリラックスした感覚があったり、贅沢(ぜいたく)な素材を使っていてもどこかでストリートのリアルな気分が入っていることが大切になっている。90年代のイメージや新しいミニマリズム、カラーブロックといったコンセプトで見せたブランドも多い。
秋冬のトレンドとなるスタイルで最注目なのは、リラックス・ラグジュアリーだ。パジャマスーツをはじめとする快適で着心地のよいスタイルをエレガントにこなしたもので優しい雰囲気とノーブルな素材感のバランスで見せる。ほかに、新しいミニマリズムとして、無駄な装飾はせずにワンカラーで全身をまとめるスタイルも出ている。どこかにフューチャーリスティックであったりナード(ダサい)な雰囲気を混ぜるのがポイントだ。
カラーブロックは直線的に色を切り替えたコーディネートやアイテムの使い方。レディスに続いてメンズでも広がっているが、今シーズンは淡いパステルカラーの切り替えが目立つ。上品なストリートウエアはハーフパンツやショートパンツのストリートイメージのラインを贅沢な素材や繊細な色と組み合わせたもの。ラグジュアリーな素材を使ったカジュアルはここ数シーズン、ずっと出ているけれども、春夏はカジュアルというよりさらにストリート寄りのニュアンスを上品に仕上げたものが気になる。言い換えれば、単純なカジュアルウエアではなく、少し毒気のあるものを贅沢に作るといったイメージだ。
アイテムで注目されるのは、まずハーフパンツ、ショートパンツ。これをレギンスのようなアイテムと重ねてはくというのが、一大トレンドとなっている。コンビネゾンとジャンプスーツはショートパンツの丈からロングまである。パナマをメーンにしたストローハットはいろんなところで出ている。カーディガンをカーディガンとダブルで重ねたり、ジャケットをジャケットの上から重ねるといった着こなしも多い。靴はバックルなどをアッパーに飾ったドレスシューズやカラーブロックのシューズが出ている。
色柄は、パステルカラーがメーン。なかでもサーモンからフラミンゴのようなピンクとサックスからピスタチオ、ミントグリーンにかけての色が気になる。ベリー系の赤にも注目。その一方で黒と白のストイックな使い方もある。ヌードベージュも強い。柄はドットが増えている。ポルカドットから小さなドットまで。中にはアブストラクトなドット柄もある。
素材はコットン、リネン、ジュートのような地厚な生地。洗ったコットンの優しい風合いと張りのあるシルク、透けたニットも多い。絣のような風合いもある。レザーは圧倒的にパンチングレザーなどのエアリーなものとなる。
ミハラヤスヒロはアーティストのヨーゼフ・ボイスからイメージした。鉛筆のアクセサリーに鉛筆をたくさん重ねづけしたベスト。デニムとスラックスが合体したり、ジャケットにシャツのヘムをつけたりといったギミックは相変わらず。
パリ・コレクション2シーズン目となるアタッチメントは素材にこだわった。紙のような生地にジュートのような地厚なジャケット、紙縒(こよ)りを織ったような風合いのジレやパンツ。ジャケットは複雑なダーツがデザインのように見える。短い着丈とカッターウエーのヘムラインが特徴。
ダミール・ドマは白、グレー、黒のデコンストラクトなラインを出した。ドローコードジャケットやたすきがけのようなディテールのジャケットなど布のドレープで遊ぶ。
ポール・スミスはいつものブリティッシュトラッド。ラペルの柄変化やフラップのトリミングが目立つ。
ペーター・ペトロフはミニマルなライン。ピンクやイエローで変化を作る。
マサトモはパイソンがいっぱい。赤のエナメルグローブやシューズと合わせる。







