繊研新聞 コレクションリポート - 2010-11年秋冬

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ミラノ・コレクション - 2

2010/03/02

【ミラノ=小笠原拓郎、青木規子】10~11年秋冬ミラノ・コレクションで、温かみのある素材をはぎ合わせるテクニックが広がっている。前身頃と後ろ身頃、バストとウエスト、身頃と袖といった具合に、大胆に素材を切り替えるのが今シーズンの特徴。ニットとファー、ツイードとフェザーなど、質感のコントラストもポイントだ。

 ボッテガ・ヴェネタは「ラインと動き」をテーマに、かっちりとしたテーラードジャケットからひらひらとしたフルイドドレスまでを揃えた。ショーの前半はレザーのパンツスーツをはじめとする黒のシリーズ。フェルトのショルダーパーツと切り替えたドレープドレスなど、ショルダー部分にハードな量感をおいたエレガントなドレスがいっぱい。甲冑(かっちゅう)のようなレザーのショルダーパーツは流れるようなドレープドレスにかぶせられ、カーペットのようなもこもこのショルダーからチュールレースがふわっと広がる。アクセントとなるのはグリーンとパープル、ピンクのバリエーション。グリーンやパープルのシルクタフタのドレープドレスは、ゴムのバックルベルトでスポーティーなイメージを加える。足元にはギラッと光るイエローやグリーンのメタリックシューズ。

 グラマラス、ゴージャス、リーン&ナロー。フリーダ・ジャンニーニは70年代から90年代にかけてのグッチの黄金期にフォーカスした。白からベージュ、スモーキートーン。そこにブラウンと黒で落ち着きを加える。ジオメトリックなカッティングとぜいたくな素材の切り替えが秋冬のポイント。ミニドレスはサイドをカットアウトし斜めに切り替え、首やウエストに輝くメタルパーツで留められる。ファーとスエード、スムースレザー、ウールなど、ドレスやコートはパーツごとにさまざまな生地を切り替えて。パンツは細身のブーツカットライン。

 ドルチェ&ガッバーナはテーラーリングをテーマにした。体にぴったりと沿ったテーラードジャケットとレースのボディースーツやキャミソールを組み合わせた官能的なラインだ。レースをあしらったサテンのドレス、ニットのビュスティエトップとあわせたマイクロパンツやカーディガンのトリプルセット。フェミニンな下着と黒やグレーの厳格なテーラーリングのコントラストでシチリアの職人技をアピールした。

 マルニは着丈やフォルムのバランスとカラーブロックで遊ぶ。ヘアリーなファーとマットなマッキントッシュ地、ボリュームのあるボンディングファブリック。異なるタッチの素材をフロントとバックで切り替え、着丈とディテールを変えて独特のバランスに仕上げる。バミューダパンツに重ねられたタブリエのようなアイテムがウエストを膨らませ、トップに細く刻まれたポケットディテールがマットな質感に変化をつくる。大柄のフラワーやストライプのプリントはドレスやセットアップに。足元はハイソックスにウッドやポニーのプラットフォーム、サイドゴアのオープントゥーなど。

 エミリオ・プッチは70年代のデカダンな女性からイメージした。グラデーションカラーのプリントドレスにベアバックドレス。ボディーコンシャスラインと合わせるのはフリンジストールやヘアリーファーコート。ワンショルダーのスパンコールドレスやベアトップのフリンジヘムドレスもある。(写真=大原広和)

ブルーガール 白を基調にした温かみのあるニットのコレクション。キーアイテムはループニットの半袖カーディガン。シャイニーなドレスやスパンコールのヘアバンドの輝きとの対比がロマンチック。ブルーガールらしい愛らしいスタイルに仕上がった。

ブルマリン ロックやプリミティブの要素をミックスして、いつものガーリーなスタイルがハードに変身。ボディーコンシャスなミニドレスに、ゼブラ柄やパイソン模様のライダーズジャケット。裾のフリンジにたっぷり飾られたスタッズがキラキラ光る。

ディースクエアード 廃墟風の舞台に登場したのは、ボンテージのようにぴたぴたの黒いレザードレスをまとったモデル。釣りあがったアイラインも赤いラバーのレギンスも、セクシーなSMの女王様さながらだ。とはいえ、スーツやドレスはシンプルなものが多い。

ジャストカヴァリ ストリートガール風のレイヤードスタイルを、柄ミックスで明るくパワフルに表現した。ビクトリアンブラウスに、チェックやレオパードのプリーツスカート。鮮やかなプリントファーやキラキラとしたブロケード素材で華やかさもプラス。

アキラーノ・リモンディ 70年代のローマからイメージした。ブリティッシュチェックのざっくりした風合いを生かして、ラップドレスやバギーパンツ、パネルスーツに仕立てる。フリルやボウ、フェザー飾りなど装飾的なディテールを加えてフェミニンにまとめた。

ヌメロ・ヴェントゥーノ ブルーガール自身が出資した新ブランド。ランジェリー風のミニスカートにテーラードコートといった得意のシンプルなセクシースタイルに絞り込んで見せた。スマートなキャメルと爽やかなサックスブルーの対比がきれいだ。

アントニオ・マラス 温かみのある素材や柄をミックスして素朴なスタイルを仕上げた。ツイードやファー、ニットをパッチワークしたパフスリーブのジャケットに、バラ柄ジャカードのスカート。マラスらしいロマンチックな世界観が素直に表現されている。

マックスマーラ ブランドの方向性を示すかのように、主力のウールコートに力を注いだ。あごまで隠れる大きなスタンドカラー、ギャザーをたっぷりと寄せたベルト付きなど、量感をポイントしたエレガントなデザインが多い。ミリタリーの要素がポイント。


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