繊研新聞 コレクションリポート - 2010-11年秋冬

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ニューヨーク・コレクション - 6

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。写真をクリックすると拡大表示します)

2010/02/22

 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】10~11年秋冬ニューヨーク・コレクションは、懐かしく優しい気分がメーンとなった。ハンドクラフトやトライバルのにおい、ノスタルジックな雰囲気というのが一つの流れとなっている。上質な素材で構築的でクリーンなシルエットを描きながら、ぬくもりやくつろぎを感じさせるラインもある。メンズっぽいアイテムやワイルドなニュアンスを入れた服でさえ、どこか温かみを感じさせる仕上がりになっている。

 シルエットはリーン&ナローをベースに、そこにレイヤードでボリューム感を出したり、ドレープやラッフルで流れるようなシルエットを加えたラインが多い。そして、ウエスト部分からフレアに流れるシルエットも勢いがある。

 カラーはキャラメル系が台頭した。キャメルやベージュが多く、そこにグレーや黒を合わせて上品な雰囲気をつくる。カーキグリーンやフォレストグリーンも多い。素材はムートンやフォックスなどの毛皮、もこもこしたニット、シャギーなどの毛足のあるウール、ベルベット、構築的なシルエットをつくるのに適したダブルフェースのウールが主流。黒のレザーは多くのデザイナーが取り入れた。レザー単体で使ったり、さまざまな異素材と組み合わせる。柄は少しあせた色合いの花柄やチェックがある一方で、メンズライクなストライプも目立つ。

 アウターが充実したシーズンでもあった。ムートン、ファー、厚手のニット、レザーのコートやジャケット、ベストが目立った。丈はクロップト丈が多い。存在感のあるアウターに対し、ボトムは羽根やプリーツの軽いミニスカートやスキニーパンツが主流だった。

 ラルフ・ローレンはノスタルジックなカントリースタイルをエレガントに仕上げた。レトロなフラワープリントをシルクジョーゼットにのせたブラウスやドレス、そこにカシミヤのハンドニットカーディガンやツイードジャケットを組み合わせたスタイルだ。ジャケットやブラウスは袖の部分をつまんでボリュームを寄せたレッグマトンのようなディテール。ふんわりとしたトップのショルダーラインときりりと絞ったジョドパーズやブーツカットパンツのコントラストが利いている。素朴なツイードジャケットはオーバーベルトとレースのラッフルスカートと合わせて。マニッシュなウールやムートンで作られたクロップト丈のベストが、スタイリングのアクセントとなる。全身黒のフォーマルイメージのルックを経て、ノスタルジックフラワーのロングドレスでフィナーレ。

 プロエンザ・スクラーは、アブストラクトなペインティングのストリートのニュアンスとトラッドをミックスした。襟元はどれもつまっていて、足は太ももまである黒い靴下かスキニーパンツで隠す。ダークなメークのモデルが、可愛らしさと不気味さが入り混じった不思議な雰囲気を漂わせる。アイテムは丈の短いジャケットや編み込みセーター、プリントのスキニーパンツ、セーラーカラーを思わせる白いラインを入れたジャケット、スタジャンの変形バージョンなど。

 カルバン・クラインは音と光のアーティストのアルヴァ・ノートのライティングでショーをスタート。ボンディングクロスの量感を生かしたコートやドレスは腕が大きくカーブした丸みのあるフォルムでできている。フロントからバックへと斜めにステッチが走るジオメトリックなダーツのコートもある。 (写真=C・ムーア、ランディ・ブルック)

ウイリアム・ラスト ミリタリーやアメリカ原住民の要素を入れながら、カジュアルとラグジュアリーをミックスしたラインを見せた。機能的なディテールを入れたベストは、ウエストから下にモンゴリアンラムをたっぷりトリムしてゴージャス感と可愛らしさを出す。

トミー・ヒルフィガー トラディショナルな柄を可愛らしくまとめた。モヘアタータンのショートジャケットにはレザーのバックルディテールのラップミニとのコーディネート。スリーブレスのトレンチコートや大柄のグレンチェックコートなども出している。


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