繊研新聞 コレクションリポート - 2010年春夏

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ミラノ・メンズ・コレクション - 2

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)

2009/06/24

 【ミラノ=小笠原拓郎】10年春夏ミラノ・メンズコレクションは、メッシュやパンチングレザーなどのトランスペアレントな生地を使った涼しげなアイテムが目立つ。鹿の子やピケなども含めて快適な着心地や機能性を強調するブランドが多い。

 メールでの会話のやりとりが描かれた壁、市松模様の床のランウエー、そこに全身をグレーの濃淡でまとめたモデルが現れる。プラダはグレーから黒にかけての色に絞って、ミニマルなラインに仕上げた。ジャケットはダブルまたはシングルブレストだが、いずれも深いVゾーン。そこにニットベストやVネックセーターを差して直線的なカットを強調する。テーラーリングはウールの平織りからハウンドツースや変形ヘリンボーンなどのジオメトリックな柄へ。そして、プラダお得意のプレス加工でしわのディテールを加える。モデルたちはまるでネットでも被せられたかのようにべったりと髪が頭に張り付いている。そして、グレー・オン・グレーのコーディネートにかぶせるように、エアリーなメッシュのアイテムが増えていき、最終的には全身メッシュ・オン・メッシュのスタイルになる。グレーを重ね、トランスペアレントな素材を重ねながら、ミニマルなラインの中に収めていく。そこには性差の境界を巡るミュウチャ・プラダの視点が隠れている。

 ヴェルサーチはミリタリーディテールに北アフリカのトゥアレグ文化のイメージを混ぜて、少しトライバルなラインにまとめた。チュニックシャツにスタンドカラーのポロシャツ、半袖ジャケットに涼しげなリネンのジャカードスーツ。足元はレザーサンダルでまとめる。白からサンドベージュ、カーキにかけてのナチュラルカラーが中心。

 カルバン・クライン・コレクションは全身ワンカラーのミニマルスタイルがメーンとなった。蚊帳のようなエアリーな生地はコートに仕立てられ、ネオプレーンのようなハニカム風生地はジャケットやショートパンツに使われる。変形フレンチスリーブのTシャツやレイヤードに見えるウエストディテールのパンツなど、ミニマルな中にちょっとした変化を取り入れる。

 ジュリアーノフジワラは機能的なアイテムがいっぱい。後ろ身頃にジッパーでベンチレーション機能をつけたコート、柔らかく快適なミラノリブのスーツやアンサンブルなどがある。そこにスポーティーなハーネスのアクセサリーやクラシックな靴下留めを組み合わせる。足元はスポーツバックルのサンダルやハイカットスニーカー。 (写真=C・ムーア)

フランキー・モレロ  乗馬やゴルフ、野球などに集う男性の社交クラブを背景にしたショーを見せた。乗馬ブーツに手綱やよろいのようなディテールのアクセサリー、レザーのトリミングジャケットにジョッキー風ポロシャツなどを出した。

ヴィヴィアン・ウエストウッド  20年代のハリウッドスタイルと昔の航海士のイメージを組み合わせた。怪傑ゾロの映画からイメージしたマスクやむちのアクセサリーと、クルーズに出る男性のワードローブをヴィヴィアン風に混ぜている。

トラサルディ1911  フォークスピリットからイメージした。フリンジ飾りのスエードジャケットにウエスタンシャツ、ピーコックのパッチワークのタンクトップといったアイテムを出した。半袖のダブルブレストジャケットのスーツもある。


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