繊研新聞 コレクションリポート - 2010年春夏

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ニューヨーク・コレクション - 3

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。をクリックすると拡大表示します)

2009/09/15

 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】10年春夏ニューヨーク・コレクションに、スポーツウエアを再考したラインが浮上している。前を短く後ろを長く、あるいは後ろだけ量感をもたせてプロポーションで変化をつけたスポーツテイストの服が目立つ。そこにセクシーなニュアンスも入れたスタイルが広がっている。

 アレキサンダー・ワンは、前シーズンのシャープなボディーコンシャスラインとは打って変わって、スラウチなシルエットとかっちりしたフォルムをミックスしたスポーティーなコレクションを見せた。ミリタリーの要素やセクシーな気分も加えながら、可愛くまとめる。象徴的なアイテムは、後ろにたっぷり量感をもたせた服だ。ラグビーストライプのフットボールジャージーは、前はバストの下でカットし、後ろは長く垂らす。ボトムはカーキとグレーのスエット素材を斜めに切り替えたパンツで、腰までずり下ろす。二つのアイテムをドッキングした「コンボ」も多い。シフォンのチュニックにふわふわした光沢素材のジャケットを重ねたように見えるドレス、前から見るとベストで、後ろから見るとコートを思わせる丈の服などがある。

 透ける素材で仕立てたスポーツアイテムも目立つ。Vカットのブラトップの上には、身頃が透けたクロップトのスエットトップ。ナイロンにキルティングしたベースボールショーツ、サイドの2本の白線をお尻に向かってカーブさせたレギンスもある。足元は、グレーか黒のハイソックスにオープントウの黒の編み上げ靴。

 デレク・ラムは、夏の開放的な気分をちょっとビタースイートなニュアンスも入れながらエレガントにまとめた。コルセットからイメージしたフォルムとドレープをミックスしたドレスは、大きなフラワープリントや星条旗モチーフ。コルセットのようにウエストをマークしたパンツやスカートが多い。

 ダイアン・フォン・ファステンバーグは、リラックスしたフェミニンな気分を、ガーデンプリントやアフリカンビーズのプリントをのせたエアリーなドレスで表現する。マクラメのジャケットやドレス、フリンジ状に引き裂いた布を裾に段々につけたドレス、水彩タッチにぼかしたタイガープリントのシフォンのドレスも見せた。

 カレン・ウォーカーは、60年代のイギリスのテレビ番組「ザ・プリズナー」にヒントを得て、囚人やエドワーディアンの要素をポップに表現した楽しいコレクション。ネービーにクリームのトリミング、ラッフル、鳥プリントが多い。

 直営店をショー会場にしたトム・ブラウンは、スポーツとマリンの気分をテーラードに落とし込んだ。モデルは、唇の中央をグレーや赤、白、黒に塗ったちょっぴりフェミニンなメーク。イルカやヤシの木柄のジャカードスーツやカーディガン、白いステッチを利かせたネービーのアノラックなど、マリンイメージをトラッド服にのせていく。長いパネルをトレーンのように後ろに垂らしたショートパンツ、フロントパネルをつけてラップスカートのように見せるマイクロショーツもある。ビートルズの「イエロー・サブマリン」に合わせて登場するのは、大きなドットのカットワークを入れたコートやドットプリントのコンビネゾン。バケットハットには、サングラスのようなモチーフが加わった。色はグレー、白、黒に蛍光イエロー。なお、春夏から、コレクションラインに加えて、「クラシックス」「レッド・ホワイト・ブルー」と呼ばれる商品群をスタートする。


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