繊研新聞 コレクションリポート - 2010年春夏

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ニューヨーク・コレクション - 4

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。クリックすると拡大表示します)

2009/09/16

 【ニューヨーク=杉本佳子通信員、高木比奈子通信員】10年春夏ニューヨークコレクションは、ボディーコンシャスのミニタイトドレスが目立つ一方で、ボディーに流れるようなソフトなシルエットを加えたミニドレスも広がっている。コルセットから発展させたドレスやトップもたくさん出ている。

 タクーンは、タイトシルエットと動きのあるソフトなフォルムをミックスしたエレガントなラインを見せた。さざ波やうずしおを思わせる布の動きが美しい。色や柄にも水から発想したイメージを入れて、ちょっとオーガニックなニュアンスもある。同色の無地、プリントとプリント、プリントと無地をジオメトリックに切り替えながら、タイトなボディーにクリスタルプリーツをかけた布でふんわりとしたボリュームをのせたミニドレスが多い。甲冑(かっちゅう)をイメージしたボディーフィットのミニドレスには、繊細なチェーンをうずしおを描くようにジオメトリックに乗せた。2枚のレーサーバックドレスを重ねたように見せかけたシルクのドレスなど、スポーツテイストもさりげなく入れていく。

 毎回スペクタクルなショーを展開してきたザック・ポーゼンのショー会場は、若手デザイナーがよく使うアルトマンビルディング。大幅な予算カットは明らかだが、オペラピンクに塗ったいすをサロン風に並べ、同色のカーペットをランウエーに敷いて華やかな雰囲気を作って見せた。登場した服も、カラーブロックや斜め格子状のテープワークで見せるカラフルで華やかなエレガンスライン。構築的でミニマルなミニドレスでスタートし、後半はフルイドシルエットを加えた。アジサイやツツジのプリントも、きれいなマルチカラー。

 トゥーラが可愛くなった。フリル、リボン、ティアードなど、甘くロマンチックなディテールがいっぱい。大きなリボンカラーをつけた水玉のブルゾンブラウスには、襟元に白いコサージュを添える。マイクロミニのパンツは前にリボンをちょこんとつけ、後ろはフラップ付きの大きなポケットを付けた。コルセットをアレンジしたようなトップにも、襟元にリボンを飾る。

ユナイテッド・バンブー
 布をくしゃくしゃっとねじって遊びを入れながら、ちょっとロマンチックなテイストのクリーンな服を並べた。ウエストで布をふんわり折り返し、一部をコサージュ風にまとめたパンツやスカートが多い。

アダム
 ケニアのラム島に着想し、メンズライクなテイストにビーズ、貝殻、ラフィアなどの刺繍でプリミティブなエッセンスを加える。黒のジョーゼットのアノラックには、銅のコインをびっしりつけたミニスカートを合わせた。

ヴィヴィアン・タム
 テーマはチョウ。プリントやアップリケ、カットワークに巨大な蝶を大胆に使う。スエードのベストをシフォンのドレスに重ねた着こなしや長いフリンジを垂らしたショルダーバッグが多く、70年代調フォークロアのイメージ。

DKNY
 グラフィック感覚に単純化した花、明るいマルチカラーのフラミンゴやボタンの花をベーシックなアイテムにプリントやスパンコール刺繍で乗せて、シンプルな服に変化をつける。素材はしなやかなシルクやニットが多い。

シンシア・ローリー
 ボールルームの廃墟をイメージした舞台でダークなトーンのドレスを中心に見せた。ぼかしたフラワープリントのワンピースやテープ状の布をつなぎ合わせたようなミニドレスがある。スパンコールを散りばめたセーターとショートパンツも。色はベージュ、青が多い。

モダンでフェミニン スーザン・ウー
 2シーズン目の「スーザン・ウー」は、ハドソンホテルのガーデンで20ルックスをプレゼンテーションで見せた。オーガニック素材やフェアトレードにこだわるが、つくる服はカラフルでモダン。シルクジョーゼットのミニドレスは、胸元と裾にビーズを並べる。白のクレープデシンのカウルネックブラウスは黒のレザーを部分使いし、鮮やかなブルーのミニスカートを合わせた。「ボニー&クライド」のフェイ・ダナウェイのような、自信があってフェミニンな女性をイメージしている。
 デザイナーのスーザン・ウーは、生まれも育ちもニューヨークの韓国人。コーネル大学でファッションデザインとビジネスを学び、デレク・ラムなどでインターンをした。26歳。


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