繊研新聞 コレクションリポート - 2010年春夏

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ニューヨーク・コレクション - 5

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。クリックすると拡大表示します)

2009/09/17

 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】10年春夏ニューヨークコレクションに、ビタースイートなテイストが広がっている。フリルやリボン、プリーツ、ティアード、カットワークなど、ロマンチックで可愛いディテールをふんだんに入れながら、どこかにひねりを入れて影のある可愛い服に仕上げるのが、今シーズンの特徴だ。

 マーク・ジェイコブスのショーは、会場に作った真っ白い箱のような空間にモデルたちが登場してくる。みんな白いパウダーをはたいた歌舞伎風のメーク。頭はひっつめ、てっぺんにおだんごをつくり、おだんごをパールやフリルで飾ったモデルもいる。足元は草履をスポーティーにアレンジしたようなサンダルで、東洋的要素が強い。

 しかし、服はフリルをふんだんに入れたデコラティブでファンタジックな西洋スタイルだ。シャツの上にプリーツフリルやオーガンディのフリルで飾り立てたベアショルダードレスを重ねたり、ジャケットやセーターの上にブラジャーやコルセットを重ねたりして、西洋の着こなしの概念もひっくり返す。東洋と西洋をミックスし、エキセントリックな装飾やスタイリングのルックスは、甘くロマンチックなムードいっぱいのピエロを思わせる。最も重要なディテールはプリーツフリルで、ジャケットの前後に、あるいはパンツやショーツのサイドにぐるんぐるん波打たせながら挟み込む。前にプリーツフリルをびっしり入れたプリントのキャミソールも可愛い。縁にパールを飾ったプリーツフリルも多い。スパンコールはうろこ状に並べてカットワークしてコートを仕立てたり、楕円(だえん)を描きながら並べてドレスをつくったりした。

 メーンのアクセサリーは、フリンジやタッセルをつけたバッグと首をすっぽりと覆うプリントのスカーフ。

 ロダルテのショーは、ミステリアスなピアノの調べと共に煙がたかれる中、幕を開けた。砂をまいたフロアに登場するのは、腕にプリミティブな黒いボディーペイントをしたモデルたち。スプレーで固めたヘアを、後ろでまとめている。服は、影と力強さを感じさせるラインだ。コンドルのイメージに、ゴシックやトライバルのにおいも入れていく。ガーゼ、レース、ベルベット、クモの巣のような圧縮ウールなど、いくつもの異なる素材をドレープを入れたりねじったりしながらボディーに巻きつける。マクラメやクロッシェ、黒い鳥の羽根も混ぜる。黒いレザーは焼けただれて縮んだような質感を出すなどさまざまな加工を入れた。

 マーク・バイ・マーク・ジェイコブスは、ちょっとアフリカのにおいのあるジオメトリックがいっぱいの、ポップで楽しいコレクション。抑えたトーンのきれいな色使いがいい。異なる幾何柄をパッチワークしたボックスプリーツ入りのパンツ、星と水玉とストライプをミックスした柄が楽しいミニのバブルスカートを見せた。


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