繊研新聞 コレクションリポート - 2010年春夏
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ニューヨーク・コレクション - 6
(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア、ランディ・ブルック。クリックすると拡大表示します)
2009/09/18
【ニューヨーク=杉本佳子通信員】10年春夏ニューヨーク・コレクションはさまざまなプリントが出てきている。きれいなマルチカラーのフラワープリント、ジオメトリック、そしてにじんだタッチを出した水彩画調の柄が目立つ。スポーツテイストが広がっていることから、ボーダーストライプも多い。
3・1フィリップ・リムは、デコラティブなフェミニン服とモダンでミニマルな服で構成した。ピカソの展覧会からイメージしたさまざまな布のコラージュやスカルプチャルなアップリケを、フェミニンなテイストで表現する。繊細で凝った手仕事のデコラティブな服がある一方で、シンプルなシャツやパンツ、構築的なパンツスーツやコートも見せた。
特に多いのはプリーツだ。シルククレープデシン、シフォン、ラムスキンなど、さまざまな素材にいろいろなプリーツをかける。それをはぎ合わせ、ときには影ひだにスパンコールや小さなメタルの輪を並べる。スパンコールでクロコダイルの柄を描いたタンクトップは、背中がリボン結び。ボトムはウエストを幅広に折り返したサテンのアーミーパンツ。
マイケル・コースは、美しいシルエットと色で、クリーンなエレガンスを表現する。スラッシュやジオメトリックな切り替えに入れたファスナーでシャープなテイストを見せる一方、ティッシュペーパーのように薄いモヘアやクリンクル加工したカシミヤでソフトな印象も入れた。ぼかしタッチのプリントに折り紙のようなテクニックを複雑に入れたスカート、2枚のニットを重ねたように見せるトロンプルイユのカーディガンもある。
ナルシソ・ロドリゲスは、シルエットの美しさで見せるエレガントなライン。ハイウエストで切り替えて後ろに分量をもたせたドレスは、ゆったりと風をはらんだシルエットがきれい。曲線にカットした浮かしヨークをスカート部分につけたドレス、ふわっとしたペプラムつきのジャケットなど。
ドゥー・リーは、霞がかかったようなぼんやりした素材や柄が多い。静かで落ち着いたトーンの美しさで見せる。肩から斜めにドレープを入れたドレスは、ブルー系のプリントにチュールをかける。色も落ち着いたグレーとブルーが多い。
アナ・スイは、1967年版の「ドリトル先生」の映画にヒントを得て、ビクトリアン調のサーカスをイメージした、ポップでサイケデリックなライン。シルバーの刺繍を入れたデニムのジャケット、カラフルな花柄のパンツスーツがある。メタリックなジャカード、インターシャやフェアアイルのカーディガンやベストも多い。
フィロソフィー・ディ・アルベルタ・フェレッティはポップで可愛い服を並べた。唇のモチーフを、プリントやアップリケでハイウエスト切り替えのランニングドレスやマイクロショーツにのせる。唇に目とチョウを加えた柄もある。
ジル・スチュアート
アスレチックスポーツとコルセットのディテールを入れて、ちょっとシャープなラインを見せた。メッシュをはめこんだ黒のボディースーツ、コルセット風のボディーにハンカチーフヘムを垂らしたミニドレスなどがある。
ダナ・キャラン
ナチュラルでオーガニックなニュアンスのエレガンス。水、風、砂など自然のエレメントから着想し、リネンやレーヨンリネンにしわのようなドレープを入れたビュスティエドレスやランダムヘムのトップを見せた。
レベッカ・テイラー
キュートでロマンチック。肩をはらせたクロップト丈の構築的なジャケットにはフェミニンなミニドレス、マイクロショーツにはラウンドヨークからたっぷりギャザーをとったブラウスを合わせる。柄は花と水玉が多い。
リスト
パリ中心に活動し、ニューヨーク・コレクション初参加。稲妻やほとばしる溶岩のプリントを、シアーなボディースーツやカフタンにのせる。黒のトレンチコートやクロッシェのワンボタンジャケットと合わせて、ダークなムードでまとめた。










