繊研新聞 コレクションリポート - 2011年春夏

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ミラノ・メンズ・コレクション - 2

(文頭の日付は紙面掲載日。写真はC・ムーア。写真をクリックすると拡大表示します)

2010/06/23

 【ミラノ=小笠原拓郎】11年春夏ミラノ・メンズコレクションは、自然を背景にしたエコロジー気分のラインが登場しているほか、グラフィカルなカットや柄を生かしたラインが目立つ。

 グッチは、ボヘミアンな気分を加えたシックなラインを見せた。モヘアタッチの光沢のあるダブルブレストのスーツは、ぴったりと体に沿ったタイトなシルエット。ピークトラペルのスーツやサファリジャケットも、大人っぽくエレガントなラインに収まった。カーディガンにはぜいたくなレザーのトリミング、シックなグレーのスリーピースをオストリッチのシューズが引き立てる。ライトブルーのジーンズと赤みを帯びたブラウンのレザージャケットのコーディネートはどこかレトロな気分。デニムシャツやレザージャケットにはタペストリーに使うようなプリミティブな柄の刺繍がされる。「ジプシー・デラックスのスタイルを持つ男性。すきがなくエレガントで自由な精神を持つ新時代のダンディーボヘミアン」というのがイメージソース。

 初のメンズラインを出したのはアルビーノ。柔らかな色を使った可愛らしい少年スタイルを見せた。クリームベージュのスーツにざっくりしたセーター、ケープにショートパンツ。足元はレザーサンダル。

 ニール・バレットは黒と白を軸にしたグラフィカルなコレクションを見せた。シワ加工のスーツにテープ状にジオメトリックな柄を走らせたシャツをコーディネート。トランスペアレントな布の重ねとアップリケのパンツといったディテールも多い。シワ加工のダブルのシャツジャケットはパンツにタックインして着る。

 プリングル・オブ・スコットランドはブランド設立195周年を記念してさまざまな協業商品を見せたほか、フランツ・フェルディナンドのアコースティックライブとともに春夏物を披露した。杢ブルーのカーディガンや生地を裂いて編んだニット、ヘムが二重の仕様になったコートなどを揃えた。(写真=C・ムーア)

 バーバリー・プローサムはたくさんのライダーズジャケットを揃えた。ライダーズはシワ加工のレザーにニットを使ったもの。ハードなレザーのバイカーパンツもある。得意のコートは、昔のメール配達用バイカーコート、エポーレットやベルトにレザーを使ったコートなど。足元はグラディエーターサンダルやバイカーブーツ、プレーントウ。

 自転車競技場に鳴り響くクイーンの名曲「バイシクル・レース」にのせて、ポンチョを着たモデルたちが自転車で走り抜ける。モンクレール・ガムブルーはバイシクルウエアを軸にしながら、スポーツとテーラードの領域を重ね合わせる。グレンチェックやベージュのベルト付きコートにサイクリングジャージー、自転車柄のレギンスにギンガムチェックのジャケット。トム・ブラウンの定番のトリコロールのコーディネートにのせて軽快なスタイルを作り上げる。ボウタイと黒いサイクリングジャケットのフォーマルスタイルもある。

 アレキサンダー・マックイーンを今シーズンからディレクションするのは、第一アシスタントだったサラ・バートン。ハウスのDNAとアーカイブをベースにしながら、フォーマルのディテールとライディングパンツのようなカットを組み合わせた。メールサービスコートにベルスタッフのようなライディングジャケット、グレンチェックのスーツのパンツもひざを曲げやすい立体的なカッティングとなっている。ジャケットは深い合わせからカッターウエーのようにフロントヘムが開くライン。グラデーションのプリントの光沢ジャケットやオリエンタルなイメージの箔(はく)プリントコートもある。

コスチューム・ナショナル ベージュ、グレー、黒をベースにしたトーン・オン・トーンのミニマルスタイル。シルクのような光沢感のセーターにグレーシャンタンのスーツなどわずかな光沢を差し込んでいる。ジャケットのヘム部分の二重にしたディテールがアクセントとなる。

カルバンクライン 黒、ネービー、グレーといった落ち着いた色にライトブルーやミントグリーンでアクセントをつけた。ヨーク部分を切り替えたブルゾンやカットオフしたクロップトトレーナー、ミニマルでスポーティーなラインをジオメトリックな柄で変化させる。

サルヴァトーレ・フェラガモ ピークトラペルのジャケットやダブルのジャケットにバギーパンツ、襟にはスカーフを合わせたライン。パジャマパンツとジャケットとのコーディネートも。パイル地のダッフルコートやミラノリブのダッフルコートなど冬のアイテムを軽快に仕上げた。

D&G 芝生のステージに現れたのは、バゲットを入れた大きなトートバッグを持ったモデルたち。ピクニック気分のコレクションは、グリーンを軸にギンガムチェックやハイビスカス柄を合わせたもの多い。フィナーレはパステルカラーのフォーマルジャケット。

エトロ 緑の草のステージにグリーンからカーキにかけてのナチュラル気分の服を揃えた。たくさんのペーズリーやアラベスク柄をプリントしたジャケットやシャツ、フロックコートをジャンプスーツと合体させた服などを出している。テーマは「ツリー・オブ・ライフ」。

ジュリアーノ・フジワラ 黒とキャメル、あるいはグレーとライトブルー、黒と白などバイカラーをジオメトリックな切り替えやレイヤードで見せた。ジャカードのセーターやニットのレギンスのレイヤードもある。ジオメトリックな切り替えの靴に存在感がある。

ヴィヴィアン・ウエストウッド アフリカからイメージしたコレクション。宇宙の星のような柄をプリントしたGジャンなどの鮮やかな柄とともに、ウインドーペーンやストライプをのせたスーツやジャケット、パンツを出している。ひざ下のパンツ丈のスーツはハイソックスと合わせて軽快に。


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