Learn - ファッションビジネス講座

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素材を学ぶ

《綿−2》

2000/06/20

綿花の品質(1)−長い生産工程経て高品質に仕上げる

 綿花の品質の二面性  綿花の品質には、生産工程のための品質と消費者に必要な品質とがある。生産工程で加工がスムーズにでき、最終製品になって初めて消費者の満足するものとなる。紡績から縫製まで長い生産工程を経て、より低コストで、より高品質な製品に仕上げるのに適した綿花品質がまず求められる。一方、消費者は最終綿製品を使う立場にあるから、その使用価値に合った品質を求める。
 紡績に必要な綿花の品質  昔は、繊維長と葉ごみなどの含有量が取引の主な評価対象となっていたが、近年は生産工程の自動化、高速化によって綿花品質の評価が多様化してきた。紡績の方法にはリング紡績、オープンエンド紡績、エアジェット紡績があり、それぞれ綿花に要求される品質が別表の通り違っている。
 綿花の格付け  綿花の格付けは、クラッサーと呼ばれる熟練した検査員が目と手による識別で行ってきたが、米国では大量の綿花検品を短期間に行うHVI(大量高速検品機)が開発され、次第にそちらへ移行している。現在のところ、HVIで測定できる品質は(1)繊維長(2)均斉度(3)強力(4)繊度(5)色合い(6)ごみ含有量(7)伸度だが、ネップや短繊維の量、成熟度の測定も組み込む研究が進んでいる。
 HVIを中心に、綿花のいろいろな品質の検品について概説する。
 繊維長=綿花をひとつかみ取って繊維の長いものから平行に並べたものをダイヤグラムという。綿花は長短の繊維が混ざっている。繊維長はアッパー・ハーフ・ミーン・レングスで表示される。アッパー・ハーフ・ミーン・レングスは、平均繊維長より長い繊維だけを取り出し、それらの平均値を測定したものをインチで表す。
 均斉度=平均繊維長をアッパー・ハーフ・ミーン・レングスで割った比率(%)で表示する。アメリカ・アプランド綿の場合は、通常八〇〜八二である。

(国際綿花評議会顧問=日比暉)

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