素材を学ぶ《綿−3》
2000/06/27
綿花の品質(2)−7万〜10万ポンドの強度を持つ
強力−これまでは、綿繊維を平行にそろえ、断面積一平方インチの束を引っ張って切断する時に要した力をポンドで表していた。通常、七万ポンドから十万ポンドの強度を持っている。HVIでは、繊維の束を八分の一インチの間隔をあけてつかみ、引っ張って切断した時の力をグラム/テックスで表す。通常の綿花は二四から二六で、数字が大きくなるほど強力が強い。
繊度(繊維の太さ)−マイクロネア(通称マイク)という機械で測定される。繊維の太さは、長さ一インチの繊維一本の重さで表せばよいが、単位は大変小さなマイクログラム(百万分の一グラム)の世界であり、綿繊維がすべて同じ太さということはない。そこで一定量の繊維の固まりの中を一定量の空気を通して、その空気抵抗を測定し、その数値を出している。数値が大きいほど繊維は太くなる。
アメリカ・アプランド綿の正常な繊度は三・五〜四・九の範囲内で、特に紡績に優れている繊度は三・七〜四・二の間のもので、プレミアムがつく。
色合い(カラー・グレード)−灰色度(グレイネス)と黄色度(イエローネス)の二つの要素を組み合わせて、数字で表す。
グレイネスは、綿繊維の反射率、つまりブライトかダルかという繊維の明度を示すもの、イエローネスは綿繊維に含まれる色素の混入度、つまり色合いを示す。
カラー・グレードは、表の通り、グレイネスはグッド・ミドリング以下八つの等級に分けられ、一方イエローネスは、ホワイトからイエロー・ステインドまで五つに分けられる。これを組み合わせて表の通り二ケタの数字と、それをさらに四段階(一〜四)に等級付けする枝番号を付けて表示する。ただし通常の商取引は最初の二ケタの等級で行われる。
ごみ含有率(リーフ・グレード)−綿花に含まれる葉ごみなどの混入度合いは、HVIの夾雑(きょうざつ)物測定では%綿花に含まれる葉ごみなどの混入度合いは、HVIの夾雑(きょうざつ)物測定では%で示される。従来は、目視によって標準見本と照合して、一から七までの等級に分ける方法がとられており、現在でも、一部では便宜的にその方法も採用されている。
(国際綿花評議会顧問=日比暉)
|