素材を学ぶ《綿−4》
2000/07/04
綿花の品質(3)−気候風土の違いで品質・品種もバラエティー
栽培綿の四つの品種−現在、栽培されている綿花は四つの種類がある。そのほか、繊維が使いものにならない現在、栽培されている綿花は四つの種類がある。そのほか、繊維が使いものにならないほど短い野生種が二十ほどある。
栽培種には(1)アレボレウム(2)ヘルバケウム(3)バルバデンセ(4)ヒルスツムの四つがあり、(1)と(2)は、古くパキスタン、インドで栽培され、その後旧大陸に広く行き渡った。一方、(3)と(4)のグループはアメリカ大陸が発祥地と言われる。(1)と(2)は染色体の数が十三個、(3)と(4)は二十六個あり、染色体数の違う品種間で交配はできない。
アルボレウム−日本、中国、韓国で古くから栽培されてきた綿花。現在、商業生産されているのは、インド北部、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマーで、デシ綿と言われる。デシ綿の品質は、繊維が短く、機械紡績には向かないが、弾性に富んでいて、ふとん綿や脱脂綿には適している。
ヘルバケウム−現在ほとんど商業栽培されていないが、その昔、アレキサンドル大帝の東方遠征のルートに沿って伝播(でんぱ)したと言われ、地中海沿岸からアフリカ北部にまで分布した。繊維長はアルボレウムと同程度。
バルバデンセ−綿花品種のなかで最も繊維が長く、超長繊維綿あるいは長繊維綿を作り、高級綿製品の原料として使われている。現在、生産量が最も多く、品質、供給量ともに安定している米国のスーピマ綿、以前から日本でよく使われてきたのはエジプト綿、生産量は少ないが、組織的なマーケティングで高いイメージを維持している海島綿などがあり、そのほか、ペルー、ロシア、インド、中国新疆ウイグル自治区、スーダンなどで生産されている。
ヒルスツム−現在、世界の綿花生産の九割以上を占めている。米国で品種改良を重ねて作られたもので、アプランド綿と言われ、成育期間が短く、土地順応性が高く、繊維の紡績性に優れ、用途が広いので、世界中で栽培されている。気候風土の違う地域で栽培されているので、品種、品質のバラエティーは非常に多い。
(国際綿花評議会顧問=日比暉)
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