Learn - ファッションビジネス講座

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素材を学ぶ

《綿−11》

2000/08/22

仕上げ加工のいろいろ(2)−風合い、外観をよくする

 風合いのよい上質の綿製品を作るためには、原綿の選択から紡績以降の各工程すべてにわたって丁寧な生産管理が行われなければならない。  その上で、最後の仕上げ加工工程で、必要な風合いや手触り、外観、表面効果などに合わせた加工が施される。
 綿製品の場合は、次のような品質のどれかが求められる。(1)きれいな、ファインな高級感のある外観(2)手作り感覚の自然な感じ(3)新しい感覚の表面効果。  最近、よく使われている加工技術には次のようなものがある。
 膨潤加工 シルケット加工や液体アンモニア加工によって綿繊維を膨潤させると、光沢、手触り、強度、伸度が向上する。また、染料や加工剤との反応がよくなり、形態安定性が増す。通常、布の状態で加工するが、糸や原綿段階(東海染工・ゼオニア)でも行う。
 バイオ加工 綿布地の毛羽は通常、毛焼きによって取り除いているが、それで除去できない細かい毛羽は、セルロース分子を分解するセルラーゼという酵素を使って取り除く。
 これによって独特のすべすべした手触りが生まれる。
 塩縮加工 もともとは絹の加工名。綿繊維はカセイソーダ水溶液によって膨潤収縮する性質をもっている。
 シルケット加工はこの性質を利用し、綿繊維を引っ張って収縮させないで膨潤させたものだが、綿の塩縮加工は収縮する性質を利用して部分的、あるいは全面を収縮させることによって、布面に種々の表面効果を表現したもの。
 洗い加工 カジュアルウエアが普及し、綿の自然な風合いを出すために、布あるいは製品の洗い加工(ワッシャー仕上げ)が一般化し、さらに使い古した感じを出すのに、大小の人工石やゴルフボール、漂白剤、酵素などを入れて製品洗いを行う。
 起毛 綿布地の表面に毛羽をかき起こして、保温性を高めたり、ソフトな感触や風合いを与える。
 起毛の方法としては(1)針布起毛(2)エメリー起毛(3)水中起毛(ウエット起毛)(4)フィブリル化起毛(ピーチ加工)などがあり、かなり長いものから非常に繊細な手触りのものまで、毛羽の長さと風合いを変えることができる。

(国際綿花評議会顧問=日比暉)

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