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素材を学ぶ《綿−12》2000/08/29 環境問題と綿製品−空気浄化へ大切な働き綿自体のエコロジー性 環境問題は、二十一世紀を通じて、最も重要な課題として、いろいろの側面から問題提起され続けるに違いない。綿は植物繊維だから、太陽エネルギーを吸収して水と二酸化炭素を合成してセルロースを作っている。そして酸素を供給してくれる。地球の外側から来る太陽エネルギーの活用と空気の浄化という二つの大切な働きをしている。綿繊維生産に必要なエネルギー消費量も他の繊維に比べてはるかに少ない。綿製品は、昔は徹底的に再利用され、最後はぞうきんにして使い切るというのが一般的だった。今の日本は物が有り余っているので、使い捨てが当たり前になっているが、最近はリデュース(ゴミを減らす)、リサイクル(循環利用)、リユーズ(くずの再利用)が再び検討され始めた。綿はその点、取り扱いやすい繊維といえよう。とは言え、農業である以上、農薬を使わなければ優れた均一な品質の綿花を作ることはできない。その農家では、農薬を減らす努力を懸命に行っていることを見落としてはならない。農地を守ろうとする一部の農民は、多大の労力とリスクをかけて、オーガニック・コットンの生産を続けている。コストとリスクが大きいので、農家は原則的に契約生産で進めている。米国では三年以上化学薬品を使用しない農地で、やはり化学薬品を一切使わないで生産した綿花に「オーガニック・コットン」の認証を与えている。第三者の検査官の厳格なチェックが入る。生産量は少ない。 製造段階の環境保全 日本国内においては、綿製品の生産工程で環境汚染を減らす態勢が必要とされる。そのために工場や事務所のISO(国際標準化機構)14000シリーズの取得と実行を行う会社が増えている。その一環として、綿製品リサイクルのシステム構築、生産工程で化学薬品を使わないケミカル・フリー(ダイワボウ)の商品化、化学薬品の代わりに酵素によって行うバイオ精練の研究なども進んでいる。まだ緒についたところだ。 (国際綿花評議会顧問=日比暉) | ||||
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