素材を学ぶ《毛皮−12》
手入れ−髪と同様、汚れを入念に落とす
2001/03/13
毛皮のトラブルは、保管中に起きることがほとんど。トラブルの防止には正しい手入れが大切。手入れのためには、まず現状のチェックだ。そのポイントは
- 毛抜け=毛擦れが起きやすい袖口、前立て、裾、ひじなど
- 破れ=無理な着用によって起きるわき下など
- 変色=全体
- 汚れ=襟、袖口など肌に直接ふれる部分
髪の毛のちりやほこりをブラッシングで落とすように、毛皮も軽く振ったり、ハンガーにかけて布団たたきで軽くたたき出す。髪の毛と同様、毛皮も、肌に直接ふれる個所は化粧品や汗などの脂肪酸の汚れで毛さばきが悪くなる。放っておくと酸化して変色したり、虫食いの原因になるので入念に落とす。
ぬるま湯に浸して固く絞ったタオルで、襟や袖口を中心に毛の流れに沿い、皮の部分をぬらさないよう、毛先だけをふき上げる。その後、型くずれしないよう、広めのしっかりしたハンガーにかけて風通しの良いところで陰干しし、自然乾燥させる。
保管中は適温・適湿、遮光を心掛ける。適温は一〇度以下、適湿は約五〇%。保管中の三大トラブルは(1)虫食い(2)変色(3)かび。汚れがなく、適温・適湿が保たれていれば安心だが、念のため防虫剤を使う。
防虫剤は、二種類を同時に使用すると化学変化を起こして変色の原因になるため、洋服たんすに入れているものと同じものを、毛皮に直接触れないよう、ポケットなどに入れる。
外光や蛍光灯の明かりでも、長時間になれば変・退色の原因になるため、ほこりよけも兼ね、通気性のある綿などの袋で包み、光を遮る。袋の色は黒が良い。
コート類はハンガーにかける。毛皮は押しつぶされないよう、前後の間隔を十分とって洋服たんすに収納。ストール類も同じようにするか、折り癖がつかないように巻いて収納する。
(資料提供=社団法人日本毛皮協会)
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