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FB基礎講座/素材編

《快適性素材−4》

衣服内気候−寒さを防ぐ衣服

2001/04/24
寒い国日本
 日本は大陸の東側に位置し、東岸気候でありニューヨークと同様冬は寒く、夏は暑い。大陸の西岸にあるヨーロッパの各都市やサンフランシスコと対照的である。冬の典型的な西高東低型の気圧配置は、日本海側に豪雪をもたらし、太平洋側には晴天ではあるがカラッ風の吹く寒い気候をもたらす。
冬日、真冬日
 一日の最低温度が0度以下の日を冬日、一日の最高温度が0度以下の日を真冬日といい、その日の寒さを表す。
寒さの感覚と衣服内気候
 衣服を着ることにより外気から衣服内まで温度・湿度がどう変化するのか、測定例を表に示す。背広の上にコートを着た状態で、外気温が0.9度時、衣服内温度は28.3度で冷える感じがする。セーターを着込むと30.1度になり冷える感じは和らぐ。外気温が11.5度の時に背広とコートを着た状態では、30.3度で寒さを感じず快適である。衣服内温度の1度の差は感覚としてはっきり認識できる。
極寒冷時の生理反応
 体中心部の体温(深部体温)は通常約37度に保つように調節されるが、放熱が進み深部体温が33度以下になると意識が混濁となり、30度を下回ると凍死に至るといわれている。皮膚温は29〜31度になると寒さによる不快感が生じ、25度まで下がると感覚が麻痺(まひ)する。
寒さから身を守るには
 方法として次の四つが挙げられる。
  1. 頭部や体中心部を保温する。
  2. 衣服の中に空気を多く含ませるために、厚手の服地あるいは重ね着をする。
  3. 外界からの風や水(雨、雪)を遮断する。
  4. 汗をかいた時には、汗を肌から遠ざける。
クロー(clo)値
 体温が冷たい外気によって冷却されることを防ぐ断熱性(熱抵抗、保温性)はクロー値で表されることがある。「1cloはいすに座って安静にしている時の人が室温21度、静穏な気流下で快適な場合の衣服の断熱性」と定義されている。冬の背広が約1cloであり、防寒服で約2cloである。実際の測定はサーマルマネキンを使う。クロー値は水分移動を伴う場合には使えない。
外気の温度と衣服内温度
外気の温度0.9C°11.5C°
コートの有無
コート〜背広16.5C°23.4C°
背広〜ベスト
ベスト〜シャツ16.6C°21.1C°23.9C°25.5C°
シャツ〜下着25.2C°26.2C°28.8C°29.6C°
下着〜肌
【衣服内温度】
27.9C°28.3C°30.3C°31.0C°
感覚-3
(寒い)
-2
(冷える)
-1
(わずかに冷える)
0
(寒くも暑くもない)
備考+セーター30.1C°
温冷感-1
(原田隆司=御幸毛織技術顧問)
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