FB基礎講座/素材編
《快適性素材》−7
衣服内気候−暑さをしのぐ衣服
2001/05/15
- 暑い国・日本
- 日本の夏の特徴は、東岸気候である上に海洋性の季節風(モンスーン)の影響を受けるため、高温多湿の蒸し暑さにある。
- 夏日、真夏日
- 一日の最高気温が二五度以上の日を夏日と言い、長袖から半袖に変える目安となる。一日の最高気温が三〇度以上の日を真夏日と言う。
- 熱帯夜
- 翌早朝の最低気温が二五度以上の寝苦しい夜を言う。
- 不快指数
- アメリカの気象庁が多くの人の感覚を統計処理して求めたもので、気温のほかに相対湿度の影響が加味される。不快指数が七五以上で「やや暑い」、八〇以上で「暑くて汗が出る」、八五以上になると「暑くてたまらない」状態であると説明されている。
- 外気の温・湿度と蒸し暑さの感覚
- 服装は同じで、外気の温・湿度が変化した時の快・不快の感覚を調べると、図のような結果が得られた。不快指数(点線)が、快・やや不快・不快の感覚と良い対応をしていることが分かる。
温度の受容器である温覚と冷覚は知られているが、実は湿度の受容器は知られていない。蒸し暑さは水蒸気量(圧)と関係があるのではないかと言われている。図中の実線は水蒸気量であるが、この仮説を支持する結果となっている。
- 暑熱時の生理反応
- 深部体温の上限は四二度と言われている。放熱を促進するため、皮膚への血液の流れる量(血流量)を増やす。この血流による熱の放熱だけでは深部体温の上昇を防げない時に発汗し、この汗の蒸発熱が体温を下げる役割を果たす。
暑さ(蒸し暑さ)をしのぐには 暑さをしのぐために衣服に求められる内容には次の四つがある。
- 空気が循環できるように、ゆったりとしたデザインにする。
- 体からの汗が蒸発して皮膚表面に残らないようにするために、汗を素早く吸い取り、外気に発散させる素材を用いる。
- 砂漠など太陽光が照りつける場所では、体を衣服で被い、放射エネルギーを遮断する。
- 外気の温度が非常に高い時には、外気からの熱が衣服内に入ってこないように熱遮断する。
- 汗による不快感
- 不感蒸泄(じょうせつ)や発汗の初期には蒸れ感が、運動して発汗量が多い時には濡れ感とまとわり付きが、また運動をやめると冷え感が生じる。
(原田隆司=御幸毛織技術顧問)
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