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FB基礎講座/素材編

《快適性素材−14》

2001/07/03

清潔な衣生活−防臭、紫外線遮へい

 生活の中で感じる悪臭を発生する状況で分けると、人体から出る汗臭(汗自身に悪臭はないが、分解により悪臭が発生する)、糞尿(ふんにょう)臭や加齢臭などや、生活臭であるたばこ臭や生ゴミ臭などがある。悪臭を化学的にみると、塩基性ガスと酸性ガスがあり、その種類は数多い。
 消臭素材 消臭方法には、悪臭を吸着する物理的方法(活性炭など)、悪臭物質を化学吸着(中和作用)させたり、におわない物質に化学変化(触媒作用)させる化学的方法と芳香剤でマスキングする感覚的方法がある。消臭素材は主として中和作用や触媒作用を有する物質を担持させる化学的方法によるが、なかには物理的効果を併用するものもある。
 原糸・原綿改質では、光触媒型二酸化チタンなどの金属酸化物、天然乾留系(ヒノキチオール)、人工酵素(フタロシアニン鉄/コバルト塩系)を練り込む方法や、アクリレート系繊維(ポリカルボン酸金属末端)、ビニル系モノマーグラフト重合系繊維(ポリカルボン酸金属末端)などがある。
 後加工改質では、天然多糖類系(キトサン)、天然乾留系(ヒノキチオール、フラボノイド)、ポリフェノール系(カテキン)、リン酸エステル金属塩系、無機金属系(酸化亜鉛、乳酸亜鉛)、光触媒型二酸化チタンなどが消臭剤として使われる。用途は、靴下、パンスト、下着、ドレスシャツ、寝装品、カーテン、ぬいぐるみ、トイレ用品、衛生用品など幅広い。
 すべての悪臭物質に対し有効な消臭技術はないので、用途毎に効果的な消臭技術を選択する必要がある。消臭に加え、制菌、吸水効果を併せ有するものが開発されている。
 紫外線遮へい(UVカット)素材 皮膚に紫外線が照射されると日焼け(紅斑現象、色素沈着)が起こる。薄くて、白い服地は紫外線が透過しやすい。紫外線(UV)を遮へいする方法には、紫外線を拡散または吸収するセラミックスを練り込む方法(原糸・原綿改質)と、紫外線吸収剤を後加工で吸尽または塗布する方法がある。なお色物は染料が紫外線を吸収する性質を有するので遮へい効果がある。用途は夏用の薄地織物(ブラウスなど)。

(原田隆司=御幸毛織技術顧問)
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