Learn - ファッションビジネス講座

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FB基礎講座/宝飾編

2001/11/26

《ジュエリースタイル−16》

リボンモチーフ−ロマンチックの代表格

 ジュエリーにおけるモチーフの中でも、「リボン」は最もポピュラーなものの一つでしょう。リボンモチーフが流行するのは17世紀、バロック時代にまでさかのぼることができます。この絢爛(けんらん)豪華なバロック美術において、リボンは貴婦人のドレス飾りとして大流行しました。カラフルなシルク製リボンをドレスに縫い付けるため、ローズカットやテーブルカットの宝石でリボンの結び目を固定したほどです。
 エリザベス1世の肖像画の中にも、おびただしい数のパールの髪飾りやネックレスなどと一緒に、ドレスの表面にリボンと宝石のデコレーションがぜいたくに施されています。この肖像画はスペインの無敵艦隊を打ち破ったときの絵で、彼女は40歳を超えているはずですが、そんなことにお構いなく、赤やピンクのリボンをこれでもかとつけているのです。17世紀の後半に、ルイ14世のお抱え金銀細工師であったレガール・ジルという宝飾デザイナーが1冊の本を出版しました。主としてリボンモチーフと花のデザインについて、さまざまな材料やアイテムに応じた専門書です。この中には金や銀でオープンワークのリボン枠を作り、その中にダイヤをセットし、リボンの結び目からダイヤやパールをつり下げているジュエリーがあります。そして18世紀に入ると、リボンモチーフはロマンチックなロココスタイルとマッチして、ジュエリーばかりでなく、セーブル磁器の絵付けや室内装飾にまで取り入れられていきます。
 その後、19世紀にはビクトリアンジュエリーの中でリボンモチーフは大きく花開きます。ここに掲載のブローチ=写真=は19世紀中期にフランスで作られたものですが、シルバーの台にダイヤモンドがセットされています。この当時はダイヤモンドをより白く見せるために、枠はシルバーで作られています。裏側とピンは金で出来ています。これは銀だと衣服が汚れるためで、ゴールドバック技法と呼ばれています。

(写真協力:ギャラリートイダ・銀座/増渕邦治=宝飾品評論家)
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