京都きもの市場、ネット+商品力で伸び | 繊研plus

京都きもの市場、ネット+商品力で伸び

  • 2015年8月19日 9時08分更新

豊富な商品力と更新頻度で飽きさせない(京都きもの市場)

豊富な商品力と更新頻度で飽きさせない(京都きもの市場)

 きもののネット販売大手の京都きもの市場(田中敬次郎社長)が伸びている。15年7月期の売上高は13億9000万円で、目標値には届かなかったが前期比10%増。今期は売上高18億円を目指す。顧客を対象とした展示販売会やショールーム、パイロット店舗などの連動も本格化、数年後の株式上場も見据えてさらなる成長を目指す。

 成長を支える最大の強みは「商品力」。10人のバイヤーが全国のメーカーや産地を駆け回る。1日平均200点の新商品投入を年中無休で続けることで「ここを見ると常に新しいものがある」という期待感を保ち、顧客のリピート率も高い。

 仕入れは買い取りと委託の両方があるが、買い取りの場合の支払いは納品から15~20日と和装関連ではかなり早い。回転率も高いことから、メーカーや産地の機元などと良好な関係を築き、豊富な品種と価格での優位性を確保している。

 一方、実物を見て買いたいというニーズは多く、高額品になるほどその傾向は強い。2月に銀座・並木通りのオフィスビル3階に開いたショールームは、前日までに見たい商品を予約すれば、商品が届くシステムで好評だ。

 高額品が継続的に売れることから、月商2000万円ペースで推移している。パイロット店舗は期間限定店などを想定、会員数の拡大が最大の目的だ。店頭で購入に至らなくても後のウェブでの購入や、会員向けのメルマガ配信など情報提供によるつながり作りにも役立つとする。

 地域ごとに展開している展示販売会も売り上げへの貢献度は高く、来春には過去最大規模の販売会を東京で予定している。

 国内のきもの市場は2000億円台後半と言われ、そのうちネットが「150億~200億円」(田中社長)と見る。ウェブの売り上げに加え、店舗、展示販売会を加えた3本柱で増収を続けつつ、大幅な業容の拡大を目指す。

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