三陽商会岩田功社長「未来の扉を開ける年に」 | 繊研plus

三陽商会岩田功社長「未来の扉を開ける年に」

  • 2017年2月15日 17時06分更新

三陽社長

 中期経営計画の取り下げ、希望退職者の募集、ブランド撤退など構造改革に揺れた16年を経て、17年は「未来の扉を開ける年」にしたいと意気込む。新たな経営計画は2月に発表する予定で、構造改革と新・成長戦略を軸に、「新たな三陽商会の実現に向けて進んでいく」としている。

 

“将来のビジョンを明確に”

 

■社員に方向性指し示す

――杉浦昌彦前社長の後を受けて、1月1日付で就任した。

 今、やらなければいけないことはたくさんありますが、まずは社員に方向性を明確に指し示すこと。夢、希望、将来のビジョンを明確に示すことが一番大事です。加えて、会社がどういう方向性で進むかという意味で、社会から必要とされる、生活者から必要とされる商品やサービスを提供できる会社にならないといけません。これができていないから今の状況になっています。良い物を作ることは大事ですが、それだけでは独りよがりに陥ってしまいます。

――新たな経営計画の発表が遅れているが。

 2月に発表します。発表が遅れているのは、数値目標は17年の予算とも絡みますし、16年の業績とも連動するためです。

――公表済みの「構造改革の進捗(しんちょく)状況」では、チャネル展開の拡充を掲げている。主力とする百貨店販路はどうなるのか。

 百貨店中心のビジネスをしていて、弊社も百貨店も苦戦しており、我々も百貨店以外の販路を開拓します。そうは言っても、百貨店は6兆円の規模感です。サービス、文化的側面を考えても大きな存在で、百貨店は重要な機能を持っています。その中で三陽商会がどういう協力ができるかを、もっと考えないといけません。百貨店販路が落ちているから他の販路を、という単純な話ではないのです。もちろん既に百貨店以外の販路を開拓していますし、20代後半から30代の消費者にアクセスするなら、どこに行けば良いのかなど、ブランドに合った販路戦略を重視しています。

――「マッキントッシュ・ロンドン」の今後の戦略は。

 マッキントッシュ・ロンドンは百貨店の中のブリッジベターゾーンとして、絶対に必要なブランドです。顧客はどういう商品を欲しがっているのか、そこに向けてどうやって提案できるかを考えながら、もっと認知度を上げていきます。今の段階では、価値と価格のバランスが少し崩れていたのかなと思っています。「クレストブリッジ」事業では、雑貨やTシャツといったこれまであまり手がけていなかったアイテムを充実させています。

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