店長に聞く 長く続けたからわかる事 | 繊研plus

店長に聞く 長く続けたからわかる事

  • 2015年1月5日 12時56分更新

 店で働く販売員にとって、店長に昇格することは当面の目標。だが、それがゴールというわけではなく、むしろ店長になってから学ぶことも多い。今回は店長として、10年以上のキャリアを持つベテラン2人に長く仕事を続けてきた今だからわかることを聞きました。

 

「最高のスタッフが売り上げを作る」
ビームスジャパン1階 谷川聖浩ショップマネージャー

「悩むのは仕方ない。でも、物事はなるようにしかならない、と考えることが大事」 「どんな店長を目指すかで、日々やるべき仕事とか満たすべき条件は変わると思う」

「悩むのは仕方ない。でも、物事はなるようにしかならない、と考えることが大事」

「どんな店長を目指すかで、日々やるべき仕事とか満たすべき条件は変わると思う」

 「会社から店を任されている以上、一番の仕事は売り上げを作ること」という谷川さん。そのために大事なのがスタッフだ。「最高のスタッフがいる店は売り上げが取れている」。雑貨のフロアで10年以上、店長を務めて得た実感だ。

 プレス業務を経て、30歳から店頭に立った。最初から店長に次ぐサブ店長の位置づけだったが、高校時代に服屋でのアルバイト経験もあり、接客など販売の仕事には「3カ月もすれば慣れた」。ところが、半年後に店長格だった同僚が本社へ異動、実質的に店長としての業務をこなすことになった。

 店のトップとして仕事が増える中、とりわけ苦手だったのが「スタッフの人事評価」だった。「柄にもない」という気持ちが先に立った。「慣れるしかない」とも考えたが、結局「けなすより、褒めるほうが良い」という結論に至った。どんな小さなことでも良いところを見つけ評価する。

 かつては「いかに厳しく評価するか、みたいなところもあったが、10年前と今では若い子の感覚も違う」。良いところを見つけ、そこを突破口に育てたほうが得策だと判断した。けなすより褒める、そしてスタッフの性格を見極め、適度に「イジる」のが谷川流のコミュニケーションだ。

 店頭で少しの合間に冗談を交え、言葉を交わす。「下手すると若いスタッフと最大で親子くらい年の差があったりするので。こういうのは大事です」。気楽に話せる空気ができている分、他のフロアや店から「雰囲気良いよね」と言われることも。「厳しくなんか全然してない」そうだが、接し方が甘いわけでもない。

 実際、この2年、新たに採用したスタッフの定着率も高く、遅刻、無断欠勤もゼロだ。「雰囲気が良いのは、店の全員の役割分担が絶妙にはまっているから」。サブ店長以下、スタッフ全員との普段のコミュニケーションを通じて適性を見極め、任せられる仕事はすべて任せている。「誰かの異動があっても、このチームワークは維持できると思う」

 続けるうち、「店に立つことは大事だと思うようになった」。「ネットで何でも買える時代と言うけれど、画像ではわからないからって店に足を運んでくださるお客様はいる。それって店が存在する意味だし、直接触れて感じ取る、ニーズとか気持ちの変化をわかれないと、モノは売れない」と言う。

 

谷川さんの今に至るまで
1988年 ビームスでアルバイトを始める
           商品の受け渡しや物流などを担当
1990年 プレス業務へ、1年後正社員に
2000年 ビームス・ジャパンの1階でサブ店長
           半年後、店長の転勤で実質的なフロア責任者に
2002年 ビームスタイムに転勤同じく1階雑貨フロアへ
2012年 ビームスジャパンに再び異動
           現在に至る

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