【BP】とにかくいい服を着ろ、と教えられた | 繊研plus

【BP】とにかくいい服を着ろ、と教えられた

  • 2014年7月14日 5時00分更新

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 レディスブランド「エンフォルド」(バロックジャパンリミテッド)が話題だ。12年春、「リラックスエレガント」と称してデビューし、みるみるうちに大人の女性の心をつかんだ。

 百貨店に出店しつつ、高感度セレクトショップにも商品を展開。ブランディングのうまさに触発され、横並びを想定したブランド開発を進める企業が相次いでいる。

 それは、新市場である国内キャリアとラグジュアリーの間「ドメスティックコンテンポラリー(ドメコン)」を創造したと言える。「マウジー」「スライ」で一大ブームを築き上げ、今また新たなムーブメントを巻き起こす植田みずきクリエイティブディレクターに話を聞いた。

 

 “人によって見え方が違う、かぶってもいいブランド”

─エンフォルドが生まれた背景は。

 妊娠を機に1年間現場を離れて、いろんなことを客観的に考える時間ができたんです。「スライ」でできなかったことや、年齢と共に着たい服、シルエット、素材感が変化していることとか。スライの時は、「私こういうのが好きなんです、見てください」っていうことをどれだけ発信できるかが大事で、それが受け入れられた時代。でも今は、みんなが求めていて自分も求めているものじゃないと成功しないなと思った。

14年秋冬コレクション

「組み合わせは新しくないと、面白くない。そこは感覚でいこうと思った」オーソドックスな形だけに、意外性のある素材を選ぶ(14年AW)

 だからエンフォルドは、全部自分が着たいというよりは、自分が思う素敵な女性とか、自分の周りにいる人にあてはめた時に素敵に見えるなっていう洋服を作るようにしていますね。

 スライを知らない人に着てほしいなと思っていたので、スライをやっていた私ですっていうところをいかに消すかがテーマでした。お客さんも、スライやバロックを知らない人から広がっていった。むしろ嬉しいことに、インポートブランドと間違われる方が多かった。

 ─日本のブランドにありがちな甘さがない。

 そもそも甘いテイストが好きじゃないだけかも。今までの30~40代の女性が、必然的に着るであろうものをサンプルで作ってみたりはしました。例えば、ツイードのセットアップとか。

 「この時期、世の中の大きな流れとしてはこういうMD」っていうのを聞いて、私なりに形にしてはみたんですが、商品化には至りませんでした。うまくはまりませんでしたね。

 進化と安心を兼ね備えたブランドでありたい。自分のスタンダードがあって、そこにシーズンで着たい服をまぜていくのが大人の女性なので、そのバランスが全てだと思います。

 人とかぶったらイヤなブランドもあるけれど、エンフォルドは、同じ商品なのにその人によって見え方が違う、かぶってもいいブランドにしたい。20~40代のみんなが似合うシルエットを追求するために、フィッティングモデルはそれぞれの世代の人に着てもらって、全員が似合うものを選びます。

 

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